“声優×音楽コンテンツ”がアツい! 本格的音楽&イケメン勢揃いのアニメ2選

声優たちがキャラクターに扮して歌い、物語はボイスドラマで。その後、ライブやアニメ、舞台化など、メディアミックスに展開していく「声優×音楽コンテンツ」が、今、一大ムーブメントを巻き起こしている。この現象の火付け役となったのが、キングレコードが手掛ける音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク‐Division Rap Battle‐』(通称ヒプマイ)。男性声優陣がキャラを演じ、完成度の高いラップを披露。こうしたコンテンツの最大の魅力は個性豊かなキャラたち。ワンコ系、クール系、ドS、スパダリ系…等々、まさにイケメンキャラの宝庫。加えて、モーションまで緻密に作り込まれたアニメとは異なり、余白の部分を比較的自分で妄想しやすいのも人気の理由。自分だけの“推し”を探す気持ちでチェック!

ラプソディ Rhapsody


ロッキング・オンが手掛ける壮大な音楽アニメプロジェクト。本格的なロックナンバーや仲間たちのアツい絆に心揺さぶられるはず。

ロックが持つ力や音楽の素晴らしさを感じて。「ロックを50年間追いかけてきた会社ならではのリアルなロックアニメを作りたいという思いが、このプロジェクトの発端」と話すロッキング・オンの安田季那子さん。

「ロックに対しては激しさや楽しさをイメージする人が多いかもしれませんが、私たちの考えるロックとは悲しさや希望。それを伝えていきたいと考えて生まれたのが『ラプソディ』なんです」

Pink Flag、春の十字架、ブルーバード、システム・オブ・ロマンスという毛色の異なる4つのバンドが登場。各グループの物語が語られるボイスドラマをYouTubeで公開し、各バンドの楽曲やMVも配信。現在は6枚のデジタルシングルを発表。6月には作品初のライブイベント「ラプソディショーケースライブ」も開催され、以降も第2弾楽曲を続々リリース予定。

「本作のゴールは2023年に公開予定の“ライブアニメ”です。劇場アニメのクオリティを持ちながら、アニメとライブを融合させる試みで、アニメの上映中にお客さんが立って手を振るぐらいの、全く新しい音楽映像体験を目指しています。ショーケースライブは今後も月1回ペースで開催していく予定なので、“ライブアニメ”に向けて、『ラプソディ』の世界観を体感できるプログラムをボーカルを務める声優陣と共に作っていきたいと思っています」

本作の注目ポイントを尋ねると、「気合を入れているのはやはり音楽です」と、熱量の高い答えが。

「楽曲のクオリティ、歌われる言葉、物語で触れられる音楽のディテールなど、すべてが“本物”であることを心掛けています。そこには皆さんが引いてしまうぐらい真面目なメッセージがあるかもしれませんが(笑)、だからこそ聴いてくださる方が、“これは自分の歌かもしれない”と思えるものになっているのではないかなと感じています。また、どの楽曲も、ボイスドラマのシナリオ先行で歌詞を作成。例えば、Pink Flagの『第二章』は、挫折を経験したメンバーが運命的な出会いを果たし、共に音楽を作っていく物語に寄り添ったナンバー。そんな背景を思い浮かべながら聴いていただくと、曲自体も、メンバーの関係性も、よりエモーショナルに感じてもらえるのではないかと思います。そして、4バンド・13人の物語を“これは自分たちと地続きの世界のことだ”と共感し、没入していく中で、ロックの力や音楽の素晴らしさを多くの人に感じてほしい。そのためにもすべてにおいてリアルなものを目指し、作っていきたいと考えています」

主人公となる4つのバンドはこちら


春の十字架爆音必殺、高校生ラウドロック


ボーカル酒々井虹郎(cv 菅原達也)、ギター月島統次(cv斉藤壮馬)、ベース加賀美紫音(cv峯田大夢)、ドラム太陽紅静(cv梅田修一朗)は全員高校生。歌詞はすべて日本語で、難解な四字熟語なども出てくるが、世界への意識も強く持つラウドロックバンド。楽曲「低空飛行」配信中。

Pink Flag運命をロックで鳴らす、傷だらけ4人組


プロとしてのキャリアを持ちながら、現在はインディーズで活動するギターロックバンド。どこか“陰”を感じる音楽性が魅力。ボーカル&ギター望野一真(cv 末次純)、ギター三海逸生(cv寺島惇太)、ベース北瀬拓(cv柳晃平)、ドラム小勢川新太(cv増元拓也)の4人。楽曲「小さな神様」配信中。

システム・オブ・ロマンスデジタルで夢を紡ぐ兄弟EDM デュオ


ボーカルの我孫子金慈(cv山本友理)とDJ/コンポーザーの我孫子銀路(cv河本大貴)の兄弟によるEDMユニット。同調を押し付けるシステムから、飾らない本当の自分を解放しろという強いメッセージが曲に貫かれている。銀路のシュールなパンダマスクも人気。楽曲「夜空のステージ」配信中。

ブルーバード虹を越える幼馴染みフォークユニット


幼馴染みの九重落暉(cv 谷江玲音)と夏目蒼天(cv朝田陽貴)のフォークユニット。二人の信頼関係が音楽の軸で、歌とギターだけでもその普遍的な楽曲は心に沁みる。そこにプロデューサー近嵐薺(cv三浦勝之)のバンドアンサンブルが加わり、輝きが増す。楽曲「虹を追いかけないか」配信中。

PRELUDERS(プレリューダーズ)


ポニーキャニオン発の音楽×ヒーローキャラコンテンツ。ヒーローたちの活躍をボイスドラマや楽曲で展開していく。

魅力的な登場人物の関係性に激萌え


声優×音楽にヒーローを掛け合わせたニュータイプのコンテンツが誕生。『PRELUDERS』は特殊能力を持ったキャラクターたちが、それぞれの抱くヒーロー像を目指していく物語を楽曲とボイスドラマで表現。現在、ボイスドラマ1話と主題歌「ヒーローライセンス」が収録された第1弾CDが発売中。初心者が楽しむための入り口を、プロデューサーの中島純さんに伺うと「やっぱり主題歌を聴いてほしい」と猛プッシュ。

「大石昌良さん作詞・作曲の『ヒーローライセンス』が、このコンテンツのすべてを物語っている。“あなたのすぐそばにいて寄り添ってくれるヒーロー”という本作のコンセプトを、“誰もがみなヒーローなんだ”“となり座っていいかな?”といった歌詞で表現されています。だからまずは、YouTubeでMVを見ていただければと!」

ボイスドラマは全5話。今後、各ヒーローチームの楽曲やアルバムも発売予定だが、注目はCDジャケットのイラスト。

「『ヒーローライセンス』はキャラクターデザインを担当していただいたPOKImariさんの描き下ろしですが、これからリリースされるCDのイラストカットは別の方に依頼。High Fiveの曲には彼らのわちゃわちゃしたかわいい雰囲気が表れていたり…キャラクターのいろんな面を見せられたらいいなと思っています。ファンの方が自由に想像して楽しめるような余白も残しておきたい。本作はアニメ作品よりその余白があると思います」

二次元キャラクターコンテンツがヒットするためにはキャラの魅力が必要不可欠。今回意識したのは「ヒーローといっても遠い存在ではなく、共感できる部分を作る」こと。さらに、“関係性における萌え”も必要だと、企画担当のM口真央さんは話す。

「私自身もキャラ同士の関係性に萌えを感じるので(笑)、そこは大事にしています。最近では“Squadの智影×あゆむの関係性がいい”といったファンの方の声をいただくことも多くて。今後もボイスドラマやYouTubeのインタビュー動画、ツイッターでキャラ同士の愛おしく思えるような関係性を見せていきたいですし、メンバーの個性や性格も徐々に明らかになっていくので、楽しみにしていてください」

この先、さらなるメディアミックス展開も構想中。

「いきなりアニメ化は難しいですが、朗読劇や舞台を上演するとか。まだまだ構想段階ですが、一層盛り上げていきたいです」

登場するヒーローチーム2組をチェック


S‐quadヒーロー事務所所属。急成長中のヒーロー集団


伝説のヒーローを父に持つ久地守凰(cv内田雄馬)をリーダーに、ハイスぺ男の三角智影(cv伊東健人)、魔性の人たらし・蘭堂あゆむ(cv西山宏太朗)、生意気末っ子キャラの烏丸琥太(天ア滉平)の4名で結成。S‐quadのイメージソング「DGAF」とボイスドラマが収録されたCDは7月20日発売。

High Five天翔高校ヒーロー部のフレッシュな4人組


リーダーの護人明日可(cv榎木淳弥)、眉目秀麗・文武両道の仲光舜(cv 鈴木崚汰)、努力型の春馬湊(cv岩崎諒太)、オシャレ男子・柏木世良(cv堀江瞬)の高校生4人からなる結成したてのチーム。High Fiveのイメージソング「I’m a HERO」とボイスドラマが収録されたCDは6月29日リリース。

※『anan』2022年6月22日号より。取材、文・関川直子

(by anan編集部)

関連記事(外部サイト)