YOSHIKIが語る“挑戦”「自分の音楽は、常に進化したい。進化していなきゃいけない」

いつの時代も唯一無二の存在であり続けるYOSHIKIさん。苦難に遭いながらも、自分を信じ、誠実に道を貫いてきた彼から、スペシャルなメッセージが到着。

落ち込んだときも、ピアノで自分を励ます。


――モチベーションを上手くキープするために、たまには自分を甘やかすことも必要…とも思うのですが、YOSHIKIさんはそういうことをされますか?

自分に対しては、すごく厳しいからなぁ…。ちょっと休んだほうがいいんだろうな、とは思うんですけど、平気で16時間くらい働いちゃったりするし。ここ数年、プライベートの時間がほとんどないです。休みも、年に1日か2日あるかないかだし…。

――落ち込んだときは?

ひたすらピアノを弾く…? あれ、それじゃ仕事してるときと変わらないか。みんなは、何するんですか?

――一般的には、好きなものを食べるとか、好きな人に会うとか…。

あ、僕もチョコレートを食べまくる(笑)。こういう仕事をしているから体も鍛えなきゃいけないし、食事制限なんかもして、すごい努力してはいるんだけど、ホールのチョコレートケーキを買ってきて、1個一人で食べちゃった、みたいなこと、ありますね。チョコレート、大好きなんで。

――自分で買ってくるんですか?

はい(笑)。バースデーケーキみたいなでっかいのを買ってきて食べたこともありますよ。

――でも食べた後、落ち込みません…?

落ち込みます(笑)。でもそういうこともないとね。でも現実的なところだと、好きなクラシックの曲をピアノで弾いて、自分を励ましますね。ベートーベン、ショパン、チャイコフスキー、ラフマニノフ。ピアノを弾くことに没頭すると、幽体離脱みたいな状態になって、ピアノを弾く自分を上から眺めている自分がいて、でも自分の手は動いていて、聴きながら涙が出てくる…みたいな感じになるときがあるんですよ。カーネギー・ホールで演奏したとき初めてそういう感覚になって以来、家で弾いていても、そうなること、ありますね。

――ドラムを叩くことで、元気が出たりもしますか?

確かに東京ドームでドラムソロをやってるときとか、そんな感覚に陥ることはあると思う。ドラムは、家でそれほど頻繁には叩けないけど、スタジオで一人で叩いていて、入り込むことは、ありますね。

アーティストとして、常に進化をし続けたい。


――YOSHIKIさんは以前から、音楽以外のフィールドでもさまざまな活動をされ、数々の評価を得ていると思います。新たな挑戦をされるとき、不安を感じたりはされませんか?

自分はクラシックから大きな影響を受けているので、例えばベートーベンが今の時代を生きていたら、モーツァルトが今の世の中にいたら何をしているのかな、作曲しかしていなかったのかな…とか、考えるんです。僕は、これだけさまざまな可能性がある世界に生きているので、もちろん音楽が主軸なんだけど、他のジャンルのクリエイションに触れることで、音楽での可能性も広がります。自分の音楽は、常に進化したい。進化していなきゃいけない。30年前に僕が作った曲が今も評価されるのは嬉しいけれど、それと同じレベルの楽曲しか今僕が作れないなら、アーティストとして生きている意味がない。

――あらゆる挑戦は、音楽の進化のためにあるわけですね。

ただ一方で、音楽以外の世界で何かをするのが、「新しい世界に踏み出す!」みたいなことだとも思ってなくて。例えば、エナジードリンクをプロデュースすることなども、芸術であり、僕の場合はそのすべてが、音楽につながっていくんです。

――アーティストとして進化するために、心がけていることはありますか?

まず、当たり前ですが、努力はする。それから、自分に嘘をつかない。成功したとしても、もしそれが自分に嘘をついて掴んだ成功だとしたら、きっと最後に“なんのための人生だったんだろう”と思ってしまう。また、僕はSNSが好きなのでつい色々と見てしまうんですが、100万人に「こんな曲が聴きたい」と言われて参考にすることもあるし、逆に100万人に「違うんじゃない?」と言われても、自分の意志を貫き通したいときもある。最終的には、自分に嘘をつかないものを作りたい。

――自分を裏切らない、ということですね。

はい。あ、今、自分の嫌いなところ、1つ思いついたんですが、言ってもいいですか?

――もちろんです。どんなところですか?

涙をコントロールできないところが嫌い(笑)。よく涙が出てきちゃうんです。もちろん悲しいときも…。例えば最近だと日本にいるときに母が亡くなって、3日間…いや、3日どころじゃなかったかな、とにかくずっと涙が止まらなくて、病院の先生に「どうしたら涙、止まりますか?」と相談に行ったんです。

――先生はなんと?

「止められません」と仰っていました…。飛行機で映画を観たりしても、すぐ泣いちゃうんです。それでフライトアテンダントの方に「大丈夫ですか?!」と驚かれて、「大丈夫です」って言っても、ティッシュとか持ってきてくれて申し訳ないような状況っていうのもよくある話で(笑)。可笑しいときも同様で、友達と話していて、なんかツボに入ってしまうと笑いが止まらなくなって、涙が出てきちゃう。小さいときは大人になったら治まると思ってたんだけど、全然治まる傾向になくて…。将来的に、治ったらいいなぁ。

――では最後に、世界中の人が、これからのYOSHIKIさんの芸術に期待をしていると思うのですが、ご自身は、どんな自分でありたいと思われますか?

自分が生きていることが、誰かのプラスになれていたらいいですね。あと、いつか子供が欲しいです。

――お子さんですか?!

以前から思ってはいたんですけど…(苦笑)。これまで作曲家として音楽がすべてで生きてきたので、どこかで自分の人生もしっかりしなきゃいけないとは思っていて。結構僕は、尽くすタイプではあるので、子供に尽くしちゃうかなぁ。自分の父親みたいに、毎日プレゼント買ってきちゃうのかなぁ…。って思うと、自分もものすごい愛情を注がれていたんだな…。今ちょっと、涙が出てきてしまった(笑)。

ヨシキ 作詞家、作曲家、伝説のバンド「X JAPAN」リーダーとしてピアノとドラムを担当。2014年にマディソン・スクエア・ガーデンでの公演、’17年にはウェンブリー・アリーナ公演とカーネギー・ホールでの単独公演を成功させ、アジア人として初めて音楽の3大殿堂を制覇。また音楽活動にとどまらず、着物ブランド『YOSHIKIMONO』のデザイナーを務めるなど、活動は多岐にわたる。

ピアノとオーケストラによる、コンサートが約4年ぶりに開催。9月17日〜19日、東京国際フォーラム ホールAにてクラシカル公演「YOSHIKI CLASSICAL with Orchestra 2022 in JAPAN」を開催。さらに、8月開催のディナーショー「EVENING/BREAKFAST with YOSHIKI 2022 in TOKYO」が、規制緩和により追加席販売が決定! 詳細はオフィシャルサイトをチェック!

YOSHIKIプロデュースで世界へ向けた才能を発掘!ジャンルにとらわれない“最強のボーイズグループ”発掘に挑む「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」が現在進行中。オーディションの模様は今後、日本テレビ『スッキリ』『行列のできる相談所』などにて放送予定!

2つのパワーをイメージしたエナジードリンクが発売に。日本コカ・コーラ社とのタッグにより誕生した「リアルゴールド X」「リアルゴールド Y」の2種類が発売中。コカ・コーラ公式YouTubeでは、このために書き下ろされたオリジナル楽曲も公開しているのでお見逃しなく。

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写真・伊藤彰紀(aosora) スタイリスト・奥村嘉之(a style lnc.) ヘア&メイク・高木俊浩(SEED&Beauty) 

※『anan』2022年7月6日号より。

(by anan編集部)

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