クボタカイ、新曲を書いたきっかけは「ピアスとタバコって面白いなって思ったから」

宮崎県在住の23歳のシンガーソングライター/ラッパー、クボタカイさん。新曲「ピアス」は藤井風さんのサウンドプロデュース等で知られるYaffleさんとタッグを組んだ、キャッチーな歌メロとストレートな歌詞が印象的な楽曲だ。

「この曲を書いたきっかけは、ピアスとタバコって面白いなって思ったからです。歌詞の最初の1行で“身体に傷や穴を空けるのは心に傷や穴があるから”って書けた時に、この傷を負った二十歳前後の女性の物語の続きが知りたくなって。タバコを吸い始めるのって何かきっかけがあると思うんです。彼氏が吸ってたとか、もうやってられなくて思わず吸ってみたとか。“わけあり感”があるんだけど、その要因を聞かれたくなくて、『そばにいてくれるだけでいい』って言ってる。大人になりたての年齢で、自分以外の何かに振り回されて傷ついて……最後は幸せにしてあげたいなあと思いながら書きました」

巧みに韻を踏むラップと叙情的な歌が混在した楽曲スタイルで広く支持を集めている。音楽活動を始めたのは、高校3年生の時にフリースタイルラップにハマり、ラップを始めたところから。

「フリースタイルバトルに出場していた頃に失恋したんです。その時に、『この気持ちを曲にしないともったいない』と思ったんです。ショックを受ける出来事から作品を生み出せるのってミュージシャンか執筆業ぐらいだと思ったんですよね。でも、ゴリゴリの日本語ラップの曲を作ってもしっくりこなくて、メロディを乗せてみたら“楽しい!”って感じたんです」

影響を受けたアーティストは様々だ。

「ラップ面ではEVISBEATSさんやサイプレス上野とロベルト吉野さん、ポップス面ではクリープハイプさんやゲスの極み乙女。さんとかに魅せられて、自然と頭の中でいろいろな音楽がブレンドされてメロディが生まれている。だから、ヒップホップなのかポップスなのかバンドマンなのか、どんなふうに捉えられてもいいんです」

そして、様々なジャンルの“入り口”になりたいと言う。

「いろんなジャンルを僕のフィルターを通して“ポップス”として成立させたい。僕をきっかけにヒップホップを聴き始めるとか、ファンクを聴き始めるとか、そういう存在になりたいんです」

デジタルシングル「ピアス」。文学的で叙情的な歌詞とキャッチーなメロディに胸を締め付けられる切なく強いラブソング。Yaffleがサウンドプロデュースを手掛けた。7/6配信開始。(Warner Music Japan)

クボタカイ 1999年生まれ、宮崎県出身・在住のシンガーソングライター/ラッパー。2017年よりフリースタイルラップ、楽曲制作を開始。’19年12月、EP『明星』でデビュー。「せいかつ」「春に微熱」といった楽曲がYouTubeで300万再生。

※『anan』2022年7月6日号より。写真・本間加恵 取材、文・小松香里

(by anan編集部)

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?