ジャニーズWEST「立ちたくてたまらんかった」! 東京ドーム公演レポ

初のドームツアー「ジャニーズWEST 1st DOME TOUR 2022 TO BE KANSAI COLOR-翔べ関西から-」を成功させたジャニーズWEST。京セラドーム、バンテリンナゴヤドーム、東京ドームの3大ドームツアーで、3都市7公演325,000人を魅了したこの夏――。胸熱なステージだった2022年8月10日の東京ドーム公演をレポートします。

ジャニーズWEST、悲願のドームツアーを達成した胸熱ライブ


2020年夏、東京ドームと京セラドームでライブを予定していたものの、コロナ禍で開催が叶わなかったジャニーズWEST。それから2年後の2022年夏、2大ドームから3大ドームと会場をひとつ増やし、遂に悲願のドームツアーを達成! ツアータイトルは「TO BE KANSAI COLOR-翔べ関西から-」。これはM田崇裕さんが考案したもので、関西出身のグループとして誇りを持って翔んでいく、そして、関西色に染めるという意味合いが。グループとしてはじめての東京ドーム公演は、翔んで、跳ねて、クラップして会場をジャニーズWEST COLLARに――! そんな願いが込められたライブは、7人7様の個性が爆発するエネルギッシュなステージだった。

随所にメンバーの遊び心が散りばめられているのがジャニーズWESTのライブの魅力で、開始前からスクリーンにはTwitterで募集した質問に対して、メンバーが回答。LINEの画面でジャスミン(ジャニーズWESTのファン)とのやりとりが生っぽく映し出される。

ステージの幕開けは、7人がゴンドラに乗って登場。オープニング曲は「for now and forever」。“同じ夢を見て、歌を歌おう”と歌うこの曲は、東京ドームの舞台に立つ夢を叶えたジャニーズWESTと、共に歩んでその夢を現実に導いてくれたファンへの想いをのせた曲。2曲目の「Big Shot!!」でも“勝ちとれよ、Big Shot!!  Big Shot!!”と、力強く歌う姿が、3大ドームツアーをようやく勝ち取った彼らの今とぴったり重なる。小瀧さんが「俺たちの夢と憧れがパンパンに詰まった東京ドーム。立ちたくて、立ちたくてたまらんかった東京ドーム。今日は熱く行こう!」と叫ぶと会場のペンライトが激しく揺れる。デビューから8周年、ドームを超満員にするほど大きなグループに成長を遂げたジャニーズWESTの底力を感じさせるその勢いに冒頭から圧倒されるばかり。

ハイテンションなナンバー「Mixed Juice」ではフロートでファンのもとへ。M田さんが「今日、楽しみにしていたっていう人、手をあげてみよう!」と言うと、桐山さんが「幸せになりたい人、手をあげてぇ〜! …OK! 任せとけ!!」と、声を出せなくてもファンとのコミュニケーションはバッチリ。

神山さんが振付を手掛けた「微笑み一つ咲かせましょう」や神山さんが作曲し、藤井さんとふたりで作詞を手掛けた「ANS」など、メンバーの想いが込められた楽曲も披露。しかも「ANS」は東京公演のみの披露で、彼らが可愛がっている関西ジャニーズJr.のAぇ!groupがバンド演奏! 2グループのコラボが実現した。ときに肩を組みながら、仲良く寄り添う姿は、ファミリー的な結束が伝わる胸アツなサプライズの瞬間だ。

「皆さんのおかげで初めて東京ドームに立てました。ありがとうね」という感謝の言葉を綴ってはじまったMCタイム。前日にメンバーに熱いメールを送ったという重岡さん。「言いたいことは、言いたい時に言っておこうと思って……」と、汗のような涙のような笑顔を絶やさず、このステージに懸ける想いを彼らしく熱く話した。桐山さんは「ここに来たら、(恒例のカウントダウンコンサートで)『明けましておめでとうございます』やな(笑)」という一幕も。このステージに立った喜びを各々嬉しそうに語った。

さらには、「僕ららしい、楽しいコンテンツにしていけたら」と待望の公式YouTube開設をサプライズ発表! 重岡さんが「空とか、カプチーノの動画とか?」とおしゃれ動画を冗談で提案すると、藤井さんも「一発目はモーニングルーティーン」とのっかり、「それ言うたらやらなあかんで?」と小瀧さんから突っ込まれ、恒例の彼ららしいわちゃわちゃトークを展開。YouTubeを始めたらやりたかったという、「この動画が面白かったと思う人は、チャンネル登録、高評価をお願いします!」というセリフを全員で息ぴったりに声を揃える場面もあり、ドーム中の笑顔と呼応する。その様子はそのまま同日22時に開設されたYouTubeで1本目の動画として配信された。

MC明けからは一転。シックな世界に。重岡さんが作詞作曲を手掛けた『間違っちゃいない』を、白い布のドレープが張り巡らされ、どこか幻想的な空間でしっとり歌った。この曲への想いを重岡さんが歌唱前に今にも泣きそうな表情で語りだす。「昔、まだ駆け出しの頃に書いた曲がまさか本当に東京ドームで歌えるとはね、夢が現実になったのよ。皆、ジャニーズWESTをドームに連れて来てくれてありがとう。今ここにいる大好きな皆が優しく寄り添って応援してくれたことで書けた曲。だから、落ち込んでいる時、寄り添えるような強さ、優しさ、温かさを持っているグループでありたい。そのために俺らは歌ってる。当時の俺みたいに、未来がすごく不安になって、1人ぼっちのような気分になって…。消えてしまいたいと思う人がいるのであれば、俺たち、よく分かるから」――。会場中の気持ちが一つになるような拍手に包まれる中、「皆で合唱するかわりに、手拍子で」と、一緒に歌を作ろうとセッションへ誘う。会場中に響くそのクラップは、ここまで走り続けてきたジャニーズWESTをまるで称えるかのように聞こえた。

これまでのジャニーズWESTの楽曲は、この日歌った『アカンLOVE〜純情愛やで〜』や『粉もん』のように関西色豊かなパワフルな楽曲のイメージが色濃く打ち出されてきたが、続いて披露したのは8月3日にリリースしたシングル『星の雨』は情感たっぷりなドラマティックなナンバー。東京ドームの天井にレーザーで星空が映し出される中、ステージに立つ彼らはデビューから8年、素敵な大人のグループに成長したことを感じさせる。そしてラストスパートへ向けて、彼らの楽曲の幅が広がり、ジャニーズWESTの楽曲のターニングポイントになったともいえる2020年リリースの『証拠』を熱唱。エモーショナルな熱さが、応援歌をたくさん歌ってきた彼らのその確かな実力とほとばしるエネルギッシュな歌声に、心を打たれる。リズムをとってペンライトを振るドーム中の熱気は、声を出さずともお互いに伝わってくる、最高潮の瞬間だ。

この日の一人一人の挨拶では、「ファーストドームツアー、もう最高すぎて、今は“ありがとう”しか出てこない」とライブ演出担当の流星さんが、言葉を詰まらせる。

中間さんは「(終盤歌った)『サムシング・ニュー』の“僕らが望んでいた景色全部は 今日という日のためにあったのだ”っていう僕のパートは本当にライブをするたびにそう思います。僕はここをゴールにしたくないです。ここは僕たちにとって通過点でしかないです」と宣言し、その言葉に神山さんも「確かに目標は達成したけど、ゴールではない。またステージに帰ってきます。夢が叶っているのは皆さんのおかげです」と感謝の言葉を。

M田さんは「最初、皆さんに『今日という日を楽しみにしてる人』って聞いた時、手挙げてくれた人、ありがとう。これからも楽しみを増やしていきましょう。皆にはいいことばかり起こりますから…、安心して下さい」と元気になれるおまじないのような言葉を。

小瀧さんはしみじみと「生きてるなーって感じがした。初めて立てた東京ドームは僕たちの力ではなく、本当に皆さんのおかげ。連れてきてくれて本当にありがとうございます」。

桐山さんは「僕らの目の前には格好いい関ジャニ∞さんがいて。いつか関ジャニ∞さんみたいに恰好よく歌って踊りたい…と思っていたら、今日ここに立てることになりました。先輩方に追い付き、追い越せ、ここからがスタートです。どこでライブができるか分からんけど、皆の前に1秒1分立てるように頑張ります」と先輩の関ジャニ∞さんの背中を追い続けて来たことを振り返る。

最後に重岡さんは「もうすぐ30になるんだけど、20代最後のステージがここ東京ドームやった。ありがとう。俺は仲間と一緒にステージに立てていることが誇り。僕たちまだまだ夢は終われねんだよなぁ……」。そう笑顔で言うと他のメンバーも口をそろえて「そうだよなぁ〜」と応戦。そして、「これからも僕たち、そして皆さん一緒に進んで行こう、夢の続きを。最後は俺たちらしく、お祭りやるで〜!!」と重岡さんが叫ぶと、7人揃ってのスペシャルな和太鼓演奏! 7人が心をひとつにしてダイナミックなリズムを奏でた。そしてラストの1曲は、すべてはここから始まったデビュー曲の「ええじゃないか」。お祭りナンバーにふさわしく、盛大に次々と花火が打ち上げられる。まさに盛大な夏祭りのクライマックス、異次元にいるような大迫力な光景に。ド派手なステージの中、事前にファンクラブサイトから募集した「ええじゃないか」映像もスクリーンに映し出され、会場にいないファンも3大ドームツアーの祭りに一緒に参戦できるという粋な計らいもあった。

「また東京ドームに戻ってくるぞ」「また会おうぜ」――。そんな言葉をそれぞれが口にして幕を閉じた初の単独東京ドームライブ。2014年に日生劇場で行われた初の主演舞台「なにわ侍 ハローTOKYO!!」でCDデビューを発表したジャニーズWESTが、3大ドーム達成という快挙を成し遂げたそのパワーに脱帽。関西ジャニーズJr.時代から強固な絆で結ばれた7人の物語は通過点で、今はまだ夢の途中だ。

写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子

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