20周年へ! NEWSが示す”音楽”とは。真摯に紡ぐ感動のライブルポ。

中秋の名月であり、満願成就の満月の夜を迎えた2022年9月10 日。月夜が輝く晩にNEWSが奏でたライブツアー「NEWS LIVE TOUR 2022 音楽」。20周年を目前に控えたグループが“音楽”と真っ向から向き合ったステージをレポートします。

「音楽」に向きあう、覚悟を決めた3人の決意表明となるステージの歌声はパワフル!


昨年は2017年から行ってきた4部作の壮大なライブツアーの最終章「STORY」を完結させたNEWS。コンセプチュアルなステージを繰り広げてきた彼らが次に挑んだのは、3人のNEWSで音楽にまっすぐに向き合うこと。今回のツアーテーマはズバリ「音楽」。シンプルなタイトルからその覚悟が伝わってくる。定刻時間の17時30分、オーケストラの楽器の音色が鳴り響くと、ライブのツアーグッズとなっているカスタネットの軽快なタタタタタタタン…という音に会場が包まれ、3人を出向かえる準備は万全だ。

セットリストの軸となるのは、12枚目のアルバム『音楽』。インタールードとして物語を紡ぐ加藤さんの短編小説を松たか子さんが朗読で参加している一枚だ。その松さんの柔らかな声の朗読で始まり、放たれた言葉は、“君の食べたことのない 『音楽』を教えてあげる” ――。NEWSの音楽を盛りだくさんなフルコースのごとく届けてくれる極上のライブのはじまり、はじまり。

“3人組”を意味する「TRIAD」。この場所で、積もり積もった葛藤を吹き飛ばそうと音楽を奏でようと歌うこの曲は、ヒロイズムさんが綴っているリリックで今の3人の想いを代弁するもの。まさに3人の紡ぐ三重奏が気持ちいい楽曲だ。サングラスをして歌う3人の姿は、パワフルで無敵感が漂う。NEWSが20種類以上の楽器に触れ、演奏してサンプリング録音した音で作られた楽曲で、3人のNEWSで歌い続けるという決意表明を勢いよく叩きつけた。

2003年に結成されてからまもなく20年。バレーボールの応援ソングだった「NEWSニッポン」や「希望~Yell~」からスタートしたのがNEWSの音楽の始まり。この20年で紆余曲折した道のりを歩み、何度も何度も、悔し涙を流してきた彼らだからこそ、伝えられる夢や希望のかたちは深みを増し、説得力が増した。

「鳴神舞(ナルカミ)」では、自分の選んだ運命を生きる覚悟を決めたと力強く歌い、愛を謳う「未来へ」では、叶うため生まれた未来で共に笑おうと誓う。3人の情熱がほとばしる、ありったけの心の叫びにも似た歌声に、会場は熱く共鳴していく。

小山さんが「NEWS LIVE TOUR 2022 音楽へようこそ!!」と叫んで、カスタネットでコール&レスポンスタイムも。カスタネットでリズムを刻み、みんなで気持ちをひとつにした後は、「LOSER」を。この曲でNEWSの歌声が驚くほどエネルギッシュに進化を遂げていることを証明すると最後に「LOSER」の高らかに負け知らずの笑みでLポーズ! 

ソロ曲は小山さんが大人の色気を醸し出しながら「Refrain」を。増田さんは「XXX(キスキスキス)」でDJになって遊び心たっぷりに音をつないでから男っぽいラップソングをシャウト。加藤さんは自身が作詞作曲した言葉遊びが巧みな「Agitato」を真っ赤な照明に照らされるなか、“君が思うより僕は危険”と妄想をかきたてるように歌う。3人が歌う姿からは、年を重ねるごとに増していく魅力を感じずにはいられない。

3人の息ぴったりのシンクロダンスが光った「KMK the boys rock you all!」、三銃士のハーモニーが絶妙な「三銃士」の後はMCタイムに突入。最新アルバムの『音楽』にはシングル曲が盛りだくさんという話から、増田さんが「デビューの時は、『NEWSニッポン』を3回歌ったのにね」と懐かしむ。

すかさず加藤さんが「なにわ男子もやったと思うよ。『初心LOVE』3回(笑)」と言いだしたため、小山さんは「初心LOVE」の振付をやって見せる。加藤さんから「あなたジャニーズに詳しいわねぇ~」と突っ込まれたことから、小山さんはKing & Princeの「ichiban」を歌い踊ってドヤ顔に(笑)。

続いてライブのインタールードと短編小説を手掛けた加藤さんの話に。小山さんが「加藤シゲアキ、10周年で大先生になりました!」と作家として10周年を迎えたことを称えると「くるしゅうない、くるしゅうない(笑)」と微笑む加藤さん。

そこから本を読むのが苦手な増田さんの話に及び、小山さんが「まっすーは活字を読まない人なのに。ドラマに立て続けに出てらっしゃって、どうやって台本を読んだんですか? (中略) めちゃくちゃマネージャーさんと練習してたの、見たよ~(笑)」と言えば、加藤さんも「昔、全部台本読んでもらってた時あったよね? 『字が読めないから』って。ボケなのかも知らんけど(笑)」とツッコミ。

それに対して増田さんは「俺、基本的に耳で覚えるタイプじゃん?」と説明するも、「知らんけど」と加藤さんに言われ、「知ってろよ。20年も一緒にいたらさ!!」。そんなやりとりに長年連れ添ったメンバーだからこその仲の良さが感じられ、会場はほっこり。

その後は「皆それぞれいい出会いがありましたね。来週のあれには19年で……」と増田さんが口火を切ると「来週の“あれ”にはってもうちょっと言えね!?(笑)。来週の9月15日には名古屋にて結成日を迎えます! 20周年イヤーがスタートするよ。NEWSは20歳を迎えます!」と小山さんがまとめ、会場は温かい拍手に包まれる。

「NEWSがデビューした時には生まれてないよっていう人もいるよね?」と加藤さんは会場の反応を見渡し、増田さんは「どのタイミングで増田に才能があるって気づきましたか?(笑)」と笑わせる。そして続けたのは感謝の想い。「『20周年どうですか?』って取材で聞かれるけど、20周年はファンの人が守ってくれたから、ここにいるわけじゃない? チームNEWSに対して、これから返していきたいと思います」。

後半戦で月日とともにNEWSで歌う詞の内容も成長してきたことに改めて気づかされたのは、「Endless Summer」。NEWSの楽曲にヒロイズムさんの紡ぐ楽曲は多いが、この曲が生まれた12年前はやがて僕らが大人になっても…と未来を馳せていた。2008年に歌っていた「SUMMER TIME」は、夏の恋の予感にときめく青春まっさかりな歌詞だ。アルバム『音楽』をベースにしつつ、懐かしい曲もさりげなく盛り込まれ、NEWSの“あの頃”が思い出された。

ラストスパートでのメドレーでカスタネットの音がより力強く大きく鳴り響いたのが「トップガン」。そして、盛り上がりも最高潮、ボルテージマックスだったのは、彼らの代表曲のひとつである「weeeek」。NEWSもファンも皆揃って高くジャンプ、ジャンプ、ジャンプ!! 最高に楽しそうな笑顔で跳んで、はねて、会場が一体に。

爽快な気分に会場が包まれると、小山さんが「皆、元気になった? パワー溜まったか? 嫌なこと忘れたか? 今日溜めたパワーで明日も頑張れよ!」と会場を見渡し、呼びかける。増田さんは『音楽』というアルバムのツアーを通して、音楽の力はもちろん、改めてファンの力を感じられたという。「『weeeek』を歌わせてもらいましたけど。15年前にNEWSとしてリリースした曲を今歌って泣きそうになるなんて思ってもみなかったこと。皆と一緒にこの曲を守ってこられたんだなと嬉しく思います」と目をキラキラと輝かせる。

「weeeek」で歌った35歳を過ぎたらどんな顔? という問いの答え合わせかのように、NEWSを守ってきた誇りと新たなステージへの扉を開いた自信にあふれていた。そんな彼らにしかできない唯一の“音楽”を見せてくれた今回のステージ。もちろんかっこいい大人になれている……がアンサー。加藤さんは「NEWSの音楽、楽しかったでしょ? NEWSの音楽、最高だったでしょ? NEWS、まだまだやれるでしょ?」。普段はシャイな加藤さんの強気な攻めの言葉に小山さんは「キャラ変わった?」とニヤニヤ、ファンも皆ニヤニヤ。

このツアーを終えると、これまでのライブ通算動員数が500万人を突破すると報告していた3人。「僕たちの名前は……せ~の!!」と叫ぶとサイレントで「NEWS」とファンが心の中で叫ぶ。声に出さずとも、想いはひとつ。会場にいるファンだけでなく、これまでNEWSのライブを見つめてきた500万人ももちろんチームNEWSの一員だ。

最強なチームNEWSを前にして、「愛してるぜ、さいたま~」と加藤さんが言えば「ばかやろう、俺のほうが愛してるぜ!」と叫ぶ小山さん。増田さんも「大好き、さいたま、ばかやろう(笑)」とNEWSらしい、ツンデレな愛の告白合戦も!?

最後は、これからも歌い続けることを宣戦布告したNEWS。今宵は満願成就の満月の晩。その願いは聞き届けられよう。20周年を控えたNEWSが届けたステージは、これからもますますNEWSの音楽の可能性は広がっていくという希望を感じさせるものだった。

写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子

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