普段の日村さんみたい? 『ペット2』吹き替えのバナナマンが裏話

海外で生まれた映画やドラマのもう一つの楽しみ方、日本語吹き替え版。ヒット作を連発するスタジオ、イルミネーション・エンターテインメントの最新作『ペット2』で、前作に引き続き吹き替えを担当したバナナマンのお二人、設楽統さんと日村勇紀さんが、その魅力を教えてくれました。

設楽:『ペット』に引き続き、『ペット2』でもマックスの声をやらせてもらえて、本当に嬉しい。前作の公開時、すでに続編の製作が決定していたんだけど、また自分たちにオファーがくるかどうかという不安があったから(笑)。

日村:うん、嬉しかったね!

設楽:日村さんが演じるデュークはキャラが変わったね。前作は少し荒ぶっていたのに、今回は従順でバカっぽくて、面白かった。

日村:そうそう。マックスとデュークはいつも一緒なのに、農場犬のルースターに「デュークはここで待ってろ」と言われた時には、「はい!」って即答してたからね。“なんで俺だけ残るの?”とか一切、思わないのが不思議(笑)。

設楽:普段の日村さんぽくてよかったよ。デューク役は日村さんしかいないくらい上手。

日村:マックスも設楽さん、そのまんま。見た目も似てるし、性格もものすごく慎重そう。

設楽:でも、割と役にスッと入ったつもりだったのに、全部を録り終わった後、冒頭のナレーションの部分だけ録り直してもらったの。収録が進む最中に、“ここでマックスになったな”という瞬間があって。そこからはマックスが自分に見えてきて、自分がしゃべってるみたいな感覚になったというか。

日村:ほー、すごい。ゾーンに入った的なこと?

設楽:のってるって感じかな。

日村:でも、設楽さんの声なんだけど、本来の設楽さんとマックスの声は全然違うって思うよ。

設楽:それは嬉しい。マックスって、自分より声が高いイメージがあったんだけど、英語版の声もおじさんなんだよね。だから、自分の声そのままでできたところはあったかな。悩んだ時には、英語版を聞きながら演じたりもして。そう、難しかったのが息遣い。走っている時の“ハッハッハッ”とか。

日村:意外と疲れるんだよね〜。

設楽:疾走している状態の中で感情を作るのが大変だった。焦っている時と怖がっている時では、同じ“ハッハッハッ”でも違うし。汗をかきながらやってた。

日村:監督さん、優しかったな。「いいです! 最高です!」って、すごくおだててくれて(笑)。その上で、「ちょっと合ってないんですけど…」って説明する感じ。

設楽:言い方がうまいよね〜。みんなそうだと思うけど、あまり怒られるとやりたくなくなるから。

日村:圧倒的に褒められたい! 伸びるかどうかはわからないけど、褒められるほうがいいよ。俺、一度、プロの声優さんの現場を見てみたくて。かなりすごいと思うんだよね。俺なんて、「このセリフのこの場面だけやりましょう」というシーンでもミスってるから。

設楽:自分ではオーバーにやっているつもりでも、録ったものを聞くと全然、起伏がついていなかったりするしね。声優さんの領域になんて到底たどり着けないし、未熟も未熟だと思う。ただ、マックスとデュークのコンビネーションという点では、普段、二人でやっていることが活かされると思うよ。

日村:バナナマンでコントをやっていることはデカいよね。

設楽:お話をいただけるなら、他の作品の吹き替えもやってみたい。声を入れるのは、ダルマの目入れじゃないけど、キャラクターに魂を吹き込む作業だと思うから、一緒に作品を作っている感じがあるし。身ぶり手ぶりをつけずに感情を声だけで表現するのは難しいし、プレッシャーも大きいんだけど、やっぱり楽しいから。

日村:うん、本当に楽しいから、『ペット』シリーズがずっと続いてくれるといいな〜。『ペット20』とかまでいけば最高じゃない? 前作から3年経ってまた声を入れた時に、キャラクターたちが再び動き出した感じがして嬉しかった。

設楽:イルミネーションの作品って、キャラクターが立っているところが特徴的。ポップで、だけどただ可愛いだけじゃなくて、人間くささもある。ブラックなギャグとかも入っていて、そこが大人が観ても面白い理由なのかも。

日村:“この世界に入り込んでみたい!“ってなる。今回は、入らせていただいているんだけど(笑)。

『ペット2』 世界で大ヒットした『ペット』の続編。マンハッタンで暮らすマックスは、飼い主のケイティに子どもが生まれたことに最初は戸惑うものの、愛情が芽生え、次第に過保護になっていく。3つの事件が同時に勃発&錯綜する展開にも注目! 全国公開中。?Universal Studios.

バナナマン 1993年結成。『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系)、『金曜JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ)をはじめ、数々のレギュラー番組を持つ。

※『anan』2019年8月7日号より。写真・内山めぐみ 取材、文・重信 綾

(by anan編集部)

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