神聖かまってちゃん、現メンバーでの最後のアルバム! の子「初心を忘れないように」

神聖かまってちゃんが10枚目のアルバム『児童カルテ』をリリース。実際の出来事も交えて、10代の傷を描いた一枚だ。テーマはダークだが、キャッチーなメロディとアレンジ、そして多彩なサウンドアプローチでフレンドリーな手触りのある快作。

「学生の時って、実はすごく小さい世界なのに、それが全世界の出来事だと思っちゃう。本当は逃げ場はいっぱいあるのに。そういう曲が詰まったアルバムですね」(みさこ・Dr)

「10代の少年少女が曲のテーマになってても、(曲を作ってる)の子の今の気持ちにシンクロする部分は多いんだと思います」(ちばぎん・Ba&Cho)

「10代のダークな闇の部分にずっと取りつかれてる部分はありますね。好きなのか恨みなのかわかりませんが(笑)。逆に僕は、20代後半からライトになってきて、今人生で一番楽しいんです(笑)。だから、イマジネーションを働かせて、絞り出して歌詞を書いてます」(の子・Vo&Gt)

「ネタ切れって言うんですけど、今回ミニアルバムのつもりだったのが、曲がたくさんできて、フルアルバムになったんです(笑)」(みさこ)

このアルバムのツアーを最後に、ちばぎんが脱退してしまう。

「ちばぎんが抜けてしまうのは大きいですけど、『俺たちはそこにとどまらないぞ!』っていう気持ちが強かったんです」(mono・Key)

「私は名前変えて3人で別のバンドになるのもありなのかなと思いました。でも思ったより、の子さんの中で“かまってちゃん”っていう存在が大事だった」(みさこ)

「表現の核について考えた時に、“神聖かまってちゃん”でやることの意味を強く感じたんです。このバンドで何をこの世界に叩きつけてやろうかっていう」(の子)

10年間で10枚のアルバムを発表するモチベーションはどこにあるのか。

「ちばぎんが辞める理由のひとつでもあるんですけど、今バンドでごはんが食べられることは相当ありがたいこと。音楽業界は厳しい部分もある。だから、相当の『これがあるからやれる』っていう気持ちがないとできないんですよね。私の楽しさはずっと続いてるんです」(みさこ)

「音楽でステージに立たせてもらってる姿を、学校の人気者だった奴らに見せつけてやりたい。僕は刺激があって、好きなことを仕事としてやらせてもらってる。ゲーム中継もダンスも(笑)」(mono)

「僕、『家があればいい』っていう初心を忘れないようにしてるんです。22〜23歳くらいまで、このままコンビニのバイトしながら音楽をやってく可能性もあるなって思ってて。その気持ちが軸にあるから、余裕でいられるんだと思います(笑)」(の子)

デビュー10周年10thアルバム『児童カルテ』。実際にあった10代の少女の自殺配信をテーマにした「るるちゃんの自殺配信」や周囲に馴染めない少年の気持ちを歌った「バイ菌1号」等、少年少女の抱える闇を歌った楽曲が並ぶ。¥3,000(Warner Music Japan)

しんせいかまってちゃん 写真左から、ちばぎん(Ba&Cho)、mono(Key)、みさこ(Dr)、の子(Vo&Gt)。2010年アルバム『つまんね』と『みんな死ね』を同時発売しメジャーデビュー。ツアーファイナルの1月13日Zepp DiverCity公演がちばぎんのラストステージ。

※『anan』2020年1月15日号より。写真・岡本 俊 取材、文・小松香里

(by anan編集部)

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