走塁だけではない、侍Jの切り札・周東佑京のすごさ。森本稀哲氏が絶賛する“もうひとつの武器”

世界ランキング上位12の国と地域が世界一の座を争う大会「世界野球プレミア12」。

2009年WBC以来、10年ぶりの世界一奪還を目指して戦う侍ジャパンは、今夜11月17日(日)、いよいよ韓国との決勝戦を迎える。

この熱戦を盛り上げるべく立ち上がったのが、日本ハム、DeNA、西武でプレーした希代のムードメーカー・森本稀哲氏だ。

©テレビ朝日

森本氏は1999年ドラフト4位でプロ入りすると、17年間の現役生活で3度のリーグ優勝に貢献。ゴールデングラブ賞3回、ベストナイン1回を獲得している。

そんな森本氏は、現役時代に稲葉篤紀監督をはじめとする首脳陣はもちろん、多くの代表選手たちと同じチームでプレーしていた「稲葉ジャパンを最も知る男」。

自称・侍ジャパン“非公認”サポーターとして、大会期間中、「ピカッと解説!世界野球プレミア12」のインタビュー連載で語ってもらうが、今回は最終回として、侍ジャパン快進撃の理由と、決勝戦の展望について語る。

◆決勝進出の要因は“初戦のベネズエラ戦”

森本氏は、侍ジャパンの決勝進出の大きな要因として、オープニングラウンド初戦のベネズエラ戦を挙げた。

一流選手が集結したとはいえ、国際大会の初戦は緊張が見え、特に野手陣には固さがあった侍ジャパン。

そんな中、苦しみながらも逆転勝利をおさめたことが、今の快進撃へとつながっているという。

さらに今大会好調の4番・鈴木誠也の活躍のきっかけとなったのも、初戦のベネズエラ戦にあったと話す。

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鈴木はこの試合、2打席連続で見逃し三振に倒れ、バットを振ったのはわずか1度だけ。

この2つの三振を見た時に森本氏は「あの積極的な鈴木が振らずにボールを見るなんて、いつもと違う。やばいかもしれない」と思ったという。

しかし、迎えた第3打席。2アウト満塁の場面で回ってきて、その初球、なんとセンター前へタイムリーヒットを放ったのだ。

森本氏はこの打席であえて積極的にいくことで、試合の中で変えていくという鈴木の修正能力の高さを感じ、この打席こそが今の活躍に繋がっているという。

◆稲葉監督が作り上げた一体感

稲葉監督は大会期間中、練習中に球拾いをしたり、自らバッティングピッチャーをしたりとまるで監督とは思えぬ行動をとっていた。

さらに投手交代の際には、選手のもとへ向かい、ねぎらいの言葉をかける。さらに点をとるたびにコーチ陣とハイタッチするなど喜びをわかちあう。

“監督”は威厳のある人という概念を壊し、選手との距離を縮めている。森本氏は、これが今の侍ジャパンが一つになっている理由であり、その一体感が強さへと繋がっているという。

さらに、稲葉監督は坂本勇人に対しても、様々な策を講じてきた。

大会前の「日本シリーズ」から絶不調だった坂本をいかに復活させるか。スタメンから外してリフレッシュさせたり、打順も試合ごとに変えたりして、彼のやりやすい場所を探していった。

そこまでしてきたのには、稲葉監督の“強い思い”があったのだろうと森本氏は話す。

「稲葉監督は坂本をチームの中心と考えているはずです。彼の復活なくしては、日本の勝利はないと感じていたのだと思います」(森本氏)

◆走塁だけではない、周東佑京のすごさ

実は、大会が始まる前のインタビューで、森本氏が世界一のキーマンに挙げていたのが周東佑京だった。

これまで「日本シリーズ」、「WBC」をはじめ、大舞台では伝説的な走塁が勝負を分けてきたため、今大会も走塁が勝負を分けるのではないかと注目していたのだ。

周東は今シーズン、ペナントレースでは、打率1割台、ヒットはわずか20本。もちろん規定打席にも到達していない。

それでも球界屈指の“足の速さ”で、侍ジャパンに抜擢され、今大会も“神走塁”と言われる盗塁や走塁を幾度となく見せており、今や登場するだけで、球場には一番の歓声が鳴り響く。

そんな周東について、森本氏は、実は“もうひとつの武器”に注目している。外野の守備力だ。

「打球に追いつく速さがすごいです。速さだけをとったら、今の日本球界で間違いなく一番。打球よりも速いです(笑)」(森本氏)

かつて守備のスペシャリストに贈られるゴールデングラブ賞に、外野手として3度も獲得した森本氏が絶賛する守備力。攻守に渡って日本の武器となる周東のスピードから目が離せない。

◆韓国の先発投手に要注意

そしていよいよ今夜、韓国との決勝戦。森本氏は、韓国の先発投手のヤン・ヒョンジョンは要注意だと話す。

日本人投手に近い軌道のボールを投げる、まさに王道の投手で、今永昇太に似たキレのあるボールを投げてくる難敵だという。

日本が今大会対面してきたのは、外国人ピッチャー特有の“動くボール”。

ストレートの軌道からわずかに変化するやっかいなボールに慣れてきた中で、再び日本投手に似た投手との対戦となるが、そこで日本打線がどう対応するのか、注目だ。

宿敵・韓国相手に、果たして侍ジャパンは世界一の栄冠をつかみ取ることができるのか。運命の一戦から目が離せない。

※番組情報:「世界野球プレミア12」
11月 17日(日)午後6時34分〜「日本 vs 韓国」テレビ朝日系列で生中継

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