あの日、月で何が起きていたのか NASA専門家さえ驚いた初蔵出し映像『アポロ11 完全版』

 50年前の7月20日、アポロ11号が人類史上初めて月面に降り立った。この歴史的快挙は全世界で5億人が見たという。この興奮を再び味わえるのが19日公開のドキュメンタリー『アポロ11 完全版』だ。

 驚くのは今回のドキュメンタリーはこれまで関係者さえ知らなかった70ミリフィルムと音声記録が発見され、4Kリマスター版で完成された前代未聞の作品ということだ。

 なぜ未発見のフィルムが50年もの間眠っていたのか。それはNASA(連邦航空宇宙局)からNARA(アメリカ公文書記録管理局)に保管を移したことが忘れ去られたからだという。だからこれは正真正銘、NASAの専門家さえ驚いた初蔵出し映像なのだ。

 これまでのアーカイブ映像を最大限の解像度でスキャンし、リマスターした映像に発見された音声をかぶせるという根気のいる作業の結果、今年3月に全米で公開されると大ヒットを記録した。

 管制センターをなめるようにカメラが移動する。宇宙飛行士たちが乗り込み発射に成功すると、見物していた推定100万人もの人々から拍手が。VIPエリアにはSF作家のアイザック・アシモフやコメディアンのジョニー・カーソンといった顔も見える。

 無事に月の周回軌道に到達するとコリンズ飛行士と生々しい管制センターとの交信。これらはもちろん存在は知られていたが未公開のものだ。

 そしてアームストロング船長とオルドリン飛行士が月に降り立ち、「人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては偉大な飛躍である」という有名な言葉を残す場面。あの日、月面で何が起きていたのかを目撃することになる。

 再び着陸船と周回船がドッキング…。地球に帰還し空母ホーネットに救われるまで、まるでその日、自分が歴史の瞬間をリアルに見ているような錯覚に襲われるだろう。

 NASAは近い将来、火星へ人を送ろうと計画しているという。また月に基地を作り定住する計画もある。未知のフロンティアへ人類は挑戦し続けるのだ。(望月苑巳)

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