【ぴいぷる】藤原紀香、家業と役者「スイッチの切り替えが楽しい」 “根っこ”は天真爛漫なサザエさん

 美人はやっぱり美人なのだ。

 輝かしいオーラとプロポーションは今も健在。3年前に歌舞伎俳優の片岡愛之助(47)と結婚して梨園(りえん)の妻と女優業のダブルワークに忙しいはずだが、「まったく苦じゃないです」と笑う。

 「家業と役者のスイッチの切り替えを楽しんでいるんだと思います。例えば主人の仕事関係で大阪のごひいき回りをして、翌日の始発で戻ってくる。その間にスイッチが切り替わっていて面白いんです。エナジーになっているんですかね」

 9月は明治座の公演で座長を務める。放送50周年を迎えた国民的人気アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)の舞台版に挑む。

 「子供の頃から家族で見ていて、日本中の誰もが知っている作品。決まったときはうれしくて、すぐに両親に報告しました。共演する俳優さんも個性的な方ばかり。皆さんサザエさんが大好きで、磯野家のメンバーに入れたことを喜んでくれています」

 舞台はアニメ版の10年後という設定。磯野家のメンバーは波平役の松平健を筆頭に、高橋惠子(フネ)▽葛山信吾(マスオ)▽荒牧慶彦(カツオ)▽Wキャストで乃木坂46の秋元真夏と日向坂46の齊藤京子(ワカメ)▽大平峻也(タラオ)▽酒井敏也(タマ)−という布陣だ。

 「日本一有名な家族といってもいい磯野家の、誰も知らない10年後をぜひ舞台で見てほしいです。波平さんは定年退職していて、カツオは大学生で就職活動中なんです。いろんなことが巻き起こりますが、見終わった後は『やっぱり家族っていいな』とほっこり温かい気持ちになれます」

 高校時代には落語研究会に所属して「親和亭かつお」の高座名だった。

 「そう! 私はサザエが良かったんですけど、『あんたはカツオや』って」

 モデルデビュー後は華々しいイメージが強いが、根っこは天真爛漫(らんまん)な“愛されキャラ”なのだ。

 「だから家族からは、サザエさんも『地でいけるやん』って言われています」

 気になる愛之助との夫婦関係については「よく『忙しくて会えないんじゃないの?』と言われますが、一緒に地方に行くこともありますし、めっちゃ会ってますよ。同じ目標を持つ同志という感じです」と円満な様子。「結婚は私にとって新しいことを学ぶ、とてもいいきっかけでした」とも。

 もちろん梨園の妻は一筋縄ではいかない。着物や言葉遣いからお花や季節のことまで、勉強しなければならないことばかりとあって、「不勉強で叱られることもあります。でもそれがまた自分の糧になる。だから今、とっても充実しているんです」。

 もう一つ、歌舞伎界に携わったからこそ見えてきたことがある。

 「劇場のロビーでお出迎えしていると、雨が降っても風が吹いてもチケットを握りしめて駆けつけてくださり、終わった後に笑顔で『見に来てよかった』と声を掛けてくださる方がたくさんいらっしゃるんです。舞台とは一期一会で、多くの方々の支えがあってこそ成り立っているんだという実感が強くなりました」

 その実感が、女優として舞台に立つ自身に大きな刺激となっている。

 「観客の皆さんのために、全力を尽くさなければと。公演中はモチベーションを保つのが大変で、研ぎ澄ました精神と体力とを持ち合わせていないと務まりません。役者としての技量を試される場でもあるんです。だからこそ年齢を重ねても続けたい、その場に似合う役者になりたい」

 そして「舞台に立つ厳しさは、私も愛之助も常に感じています」と続ける。では、2人で思い描く10年後とは−。

 「これからも自分らしく、そして私たちらしくありたいと思っています。家業と役者、楽しく笑いながらやっていけたらいいな」

(ペン/磯西賢)

 ■藤原紀香(ふじわら・のりか) 女優。1971年6月28日生まれ、48歳。兵庫県出身。92年にミス日本グランプリを受賞し、モデルとしての活動をスタート。95年の阪神・淡路大震災を機に上京し、女優に転身。主な出演作は日本語版吹き替えを務めた米アニメ映画『シュレック』シリーズ、2001年のドラマ『スタアの恋』(フジテレビ系)など。

 明治座『サザエさん』(田村孝裕演出)は9月3〜17日まで。問い合わせは明治座チケットセンター(03・3666・6666)。9月28日から10月13日までは福岡・博多座で上演される。

関連記事(外部サイト)