【こだわりの極意】パリの国際料理大会で快挙! 関谷健一朗シェフを讃えよう!

 みんな知ってるの?

 昨年、第52回ル・テタンジェ国際料理賞コンクールインターナショナル パリで34年ぶりに優勝した日本人がいるってことを。

 その名は関谷健一朗(39)!

 亡くなったジョエル・ロブションさんに直に習ったホントに貴重な弟子。おそらくは最後の数人の弟子なんじゃないかな。

 常にロブションさんだったら、こうするだろうという想いで厨房に立っている。このコンペティションも、ロブションさんにおうかがいを立てたときは「勝てないんだったら出るな」という深いお言葉。

 一瞬、ウッとなったそうだが、そうこうしてるうちにロブションさんが亡くなってしまう。このとき関谷シェフは、これは絶対に出場して優勝せねばと心に誓ったという。そして見事に優勝!

 このコンクール、6人前の料理を作るそうだが、とにかく食材の量から何から何までギリギリの線でやりなさいという超きびしい条件。もちろん持ち込み食材は厳禁。本人いわく「全員同じ条件でやってるのでホントに技術の勝負なんです」と。

 最近の優勝者は「練習で150点取れないと勝てないよ」と語るが、関谷シェフは「練習のとき、完璧に作れたんですが、本番は時間がなく、すべてのパーツを作り切れなかった」と振り返る。極度の緊張。分かってはいたが、使いたいモノがない! 6人前には食材が少なすぎる! 過酷だ。

 ところが「いろんな国からシェフが参加してましたが、みんなを見渡して僕が一番パリが長い」と確信。ロブションさんの弔いだ! と眼の色が変わって臨み、見事に優勝!

 もう少しすると、本国フランスへ持っていかれるそうだが、表面に歴史を感じる大きなトロフィーには、大師匠のロブションさんとともに関谷健一朗の名が刻まれている。

 このことを一番喜んでいるのは天国のロブションさんだろう。

 この快挙、夕刊フジの読者よ! 今一度、讃えよう!

 関谷シェフ、おめでとうございます!

 彼の料理を食べるにはラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション六本木ヒルズ店へ。カジュアルでカウンター中心ですが、コースは多数あります。

 ■高嶋政宏(たかしま・まさひろ) 1965年10月29日生まれ。東京都出身。87年、映画『トットチャンネル』で俳優デビュー。昨年出版した『変態紳士』(ぶんか社)も大ヒット中。『かぐや様は告らせたい』が公開中、20日には『3人の信長』が公開される。

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