【シネマプレビュー】ビューティフル・ボーイ

 成績優秀でスポーツ万能の青年ニック(ティモシー・シャラメ)は父デビッド(スティーブ・カレル)の期待を一身に背負っていたが、興味本位で手を出したドラッグにのめり込み…。

 ベルギーのフェリックス・バン・ヒュルーニンゲン監督が、依存症を克服できない息子の再生と、裏切られても支える父の愛を静謐(せいひつ)に描いた。父の視点からリハビリの実態に肉薄。ドラッグ依存は病気と強調し、語ることすらタブー視する風潮に疑問を呈する。穏やかな日常を取り戻そうと冷静に次善の策を探すデビッドの粘り強さに胸をつかれた。12日、東京・TOHOシネマズシャンテ、大阪ステーションシティシネマなどで全国順次公開。2時間。(天)

 ★★★☆(★5傑作 ★4見応え十分 ★3楽しめる ★2惜しい ★1がっかり ☆は半分)