テレ朝「ポツンと一軒家」快挙!日テレ「イッテQ」を逆転のウラ

テレ朝「ポツンと一軒家」快挙!日テレ「イッテQ」を逆転のウラ

所(右)と林氏の安定感、安心感が視聴率好調の理由だ

 ついに“王国”の牙城を崩した! 24日放送のテレビ朝日系「ポツンと一軒家」(日曜午後7時58分)の平均視聴率が16・4%だったことが25日、分かった。長年、高視聴率を維持してきた裏番組の日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」(同)のこの日の視聴率は16・3%。わずか0・1ポイントだが、特番でなくレギュラー番組が上回ったことにテレビ界では衝撃をもって受け止められている。なぜ、「一軒家」は強いのか。その理由と今後の“落とし穴”を取材した――。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)

「ポツンと――」は、衛星写真で見つけた全国各地の人里離れた一軒家を訪ね、誰が住んでいるのかなどを調査するバラエティー番組。MCに所ジョージ、パネラーに林修氏を据え、一昨年から不定期特番で放送していたものを、昨年10月からレギュラー化した。

「著名人を取り上げるより、一般人の方が面白いんじゃないかというのが番組作りのきっかけ。企画会議で『じゃあ、人里離れた一軒家に誰が住んでるんだろうな』という雑談から始まりました」と明かすのはテレ朝関係者だ。24日放送回では、衛星写真を頼りに岡山県と岐阜県の一軒家を訪問した。

 NHK大河ドラマも放送される日曜午後8時枠といえば、20%台も珍しくない「イッテQ!」が長期政権を築いてきた牙城。「ポツンと――」は17日は放送がなく、10日は15・2%で、「イッテQ!」の17・2%に大差をつけられていた。「そんなオバケ番組を崩したことに「テレビ朝日局員は驚いている」(前出関係者)というが、勝因は何なのか。

「所さんと林先生という、日曜夜に家族と安心して見られる出演者なのが挙げられますね。ゲストも穏やかな人がキャスティングされている。一方、『イッテQ!』の内村光良は好感度が高いものの、“スキャンダルの総合商社”NEWSの手越祐也はイメージがよろしくありません」(芸能プロ関係者)

 そして最大のポイントは「ロールプレーイングゲーム(RPG)」的要素だ。「ポツンと――」は番組スタッフが聞き込みをしながら進む様子もカメラを回しているため、何が起きるか分からないスリル感がある。バラエティーとはいえ、ソフトなドキュメンタリーと言っていい。もちろん、「イッテQ!」にも同様の要素はあるが昨年、同番組のつまずきがあった。

「ヤラセ報道です。放送されたラオスの橋祭りが番組側が意図的につくったものと週刊文春が報じ、ラオス政府もコメントを発表するなど炎上しました。『イッテQ!』のすべての企画がヤラセだったわけではありませんが、疑惑の目で見られているのは否めません」(同関係者)

「ポツンと――」がレギュラー番組として始まったのは昨年10月。「イッテQ!」のヤラセ報道が11月にあったことを考えると、「ポツンと――」が“敵失”に救われている側面はあるだろう。今年1月、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が「イッテQ!」の審議入りを決めるなど、いまだ疑惑はくすぶったままだからだ。

 一方、同じ裏番組のNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」の24日放送回は、前週から0・2ポイント下げて平均視聴率9・3%となっている。「3週連続1桁と危機的状態です。これからどこまで浮上するかは不透明で、現時点では『ポツンと――』のライバルになっていない」(同関係者)

 だが、「ポツンと――」にもリスクはある。

「ドキュメンタリーチックな番組作りは何が起きるか分からない半面、地元住民とトラブルに巻き込まれやすい。なので、スタッフたちは『言葉遣いや服装には気をつけろ』ときつく言われているそうです。あと、山奥に入ったときの事故も心配ですね。放送回数を重ねれば重ねるほど、そういったことも起こるでしょう。“ヤラセ”に走らなければいいですが」(芸能関係者)。激戦区を制するのは果たして…。

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