矢作が尽力 人力舎のギャラ配分「芸人8、事務所2」?

矢作が尽力 人力舎のギャラ配分「芸人8、事務所2」?

矢作兼

【現役放送作家X氏の芸能界マル秘ウラ話】「雨上がり決死隊」宮迫博之らの闇営業問題をきっかけに、“お家騒動”にまで発展した吉本興業。岡本昭彦社長が会見で明らかにした事務所と芸人のギャラ配分に対し、芸人たちが異を唱えている。なかなか収束の兆しを見せないが、ギャラなど待遇改善への闘いは、なにも吉本だけのことでない。昔から様々な事務所で勃発している。

 かつてあの温和な出川哲朗も事務所(マセキ芸能社)に対し、「明細書を出せ!」と詰め寄ったことがある。当初、出川は事務所から給料やギャラを受け取るのではなく、なんと“お小遣い制”だった。お金がなくなったら、事務所にもらいに行くという形だ。さすがにおかしいということで、出川が事務所社長に掛け合った結果、半年後、明細書をもらえるようになった。

 太田プロでも、給料制を歩合制へと変えた男がいる。土田晃之だ。当初は給料制で、他事務所の給料制の芸人たちより多くもらっていたというが、「ボキャブラ天国」バブルが訪れて、事態は一変する。歩合制の芸人たちの生活が一気にぜいたくになったというのだ。

 自分たちも歩合制にしてもらおうと事務所に話しに行ったが「それはダメだ。そんなのは話にならない」と同じ月に2回も断られた。それでもめげない土田は3回目の話し合いを持ちかけたところ偶然、母親の大腸がん(軽度)が見つかった。

「今、この不景気で父親は土建業ですけれど、現場仕事がないと。うちの弟2人は当時フリーターだったから、僕がお金を稼がないといけないという話をしたら、副社長がコロッと『あなたが稼がないといけないわね』と言いだして『ヨシッ!』と思って。普通にお金をもらえるようになって。それは25歳の時だったから、その勢いで結婚したんですよ」と、逆転劇を語っている。

「おぎやはぎ」「アンジャッシュ」らが所属する人力舎は、芸人8事務所2と言われるほど、芸人に“優しい”事務所だ。だがそうなったのは、おぎやはぎの矢作兼の努力が大きいという。営業活動なしでオファーが来ている事実を事務所に指摘し「実質、事務所は何もしてないよね」と訴えることで、取り分アップを実現したというのだ。

 吉本の東野幸治は「人力舎も、おぎやはぎの矢作くんが頑張って、権利を獲得したって話も聞いたし」と話すほど、他事務所の芸人にも広まっている。

☆現役放送作家X氏=1967年、東京・神楽坂生まれ。23歳でラジオ番組で放送作家デビュー。PTAから苦情が絶えない某人気バラエティー番組やドラマの脚本を手掛ける。

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