「あなたの番です」続編&映画化に“意外な敵”

「あなたの番です」続編&映画化に“意外な敵”

引っ張りだこの田中圭

 先月終了した日本テレビ系の人気ドラマ「あなたの番です―反撃編―」に、まさかの壁が立ちはだかっている!? 最終回で19・4%という高視聴率を記録した同ドラマの余韻は、いまだ収まらない。謎解きで“消化不良気味”のエンディングに、続編や映画化を求める声が後を絶たないが、簡単にはいかない裏事情があった。その原因は視聴率争いでシ烈なバトル中のライバル局、テレビ朝日系で来月始まるドラマ「おっさんずラブ―in the sky―」だという。どういうことか――。

「あな番」は、日テレで約25年ぶりの2クール(4、7月期)にわたって放送。田中圭(35)と原田知世(51)の新婚夫婦が引っ越した分譲マンションで、連続殺人が起こるミステリーだ。先月8日の最終回では19・4%の高視聴率を記録した(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。

 30日、都内で行われた「キャッシュレス・ポイント還元事業」開始宣言記者発表会に出席した「あな番」出演女優の西野七瀬(25)も、報道陣から「あな番」の好評ぶりについて聞かれ「うれしい限りです」と笑みを浮かべていた。

 ところが、最終回で連続殺人の真犯人が、西野演じる黒島沙和なのは判明したものの「まだ黒幕がいるのでは?」と思わせるエンディングだったため、日テレには視聴者からの抗議が殺到したのは本紙既報通りだ。

 放送終了後、日テレのグループ会社であるオンライン動画配信サービス・huluで、スピンオフドラマ「『扉の向こう』番外編」の前・後編が9月8日、15日に配信。その中では黒島の過去が描かれたが、残った多くの謎の解明には至らなかった。

「最終回だけでなく、ドラマ内で張られた伏線はまだまだあり、解かれていない謎が多く残っています。ネット上にはその解明を求め、続編や映画化を求める声があふれていますね」とはテレビ局関係者。

 おそらく制作サイドもそれを見越しているとみられるが、早期の映画化や続編には大きな“壁”が立ちはだかっており、思うに任せないという。

「それはダブル主演を務めた田中圭です。『あな番』は田中の代表作になりましたが、それ以上に代表作といえる主演ドラマ『おっさんずラブ』の新作が11月2日からスタートする。男性同士の恋愛をテーマにした『おっさんずラブ』と、連続殺人をテーマにした『あな番』ではあまりにテイストが違う。さすがに時期を空けないと、視聴者が田中の演技に感情移入できないでしょう」(ドラマ関係者)

 テレ朝の「おっさんずラブ」は、昨年の4月期に第1弾が放送された。今年1月にも第2弾を放送する予定だったが、結局11月までズレ込んだ理由は「あな番」があったから。この時点では、テレ朝が日テレに待ったをかけられたわけだ。

「9月8日に『あな番』が終わり、直後の12日に『おっさんずラブ』の第2弾の放送が発表されたのも、そういった配慮があったからです。『あな番』のスピンオフドラマを西野にフォーカスしたのは、田中を稼働することが難しかったこともある」(前出のテレビ局関係者)

 だが、映画化では日テレがワリを食うハメに。

「劇場版 おっさんずラブ〜LOVE or DEAD〜」が公開されたのは今年8月で、ドラマ終了から1年以上後だった。それだけに「あな番」映画化も早くて来年後半になる可能性が高い。

「田中は『おっさんずラブ』と『あな番』という大ヒットドラマに恵まれたことで一気に知名度を上げた。しかし、起用する側とすれば頭を抱える状況です。もし2作品ともシリーズ化するにしても、それぞれ1年ごとに譲り合うとか、かなりの調整が必要になるでしょう」(前出のドラマ関係者)

 5年連続の年間&年度視聴率3冠の日テレだが、今年は苦戦している。その牙城を崩そうとしているのがテレ朝なのは周知の通りだ。ある芸能関係者は「日テレにしてみれば、せっかく『あな番』がヒットしたので、早く続編の制作にかかりたいところ。ところが、テレ朝によって思うようにいかない。そのあたりはテレ朝の編成戦略もあるとみられます」と話す。

 田中が再び“おっさんずラブ旋風”を巻き起こせば「あな番」の続編&映画化の動きが鈍くなることは、間違いなさそうだ。

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