日本一周!250軒を手本に開業した「駄菓子屋いながき」のレトロな世界

日本一周!250軒を手本に開業した「駄菓子屋いながき」のレトロな世界

「駄菓子屋いながき」を開業した宮永篤史さん

 埼玉県加須市にある「駄菓子屋いながき」に、子供たちの声が響き渡っている。店内には懐かしい駄菓子がズラリと並べられ、店の奥にはデパートの屋上ゲームセンターや、駄菓子屋に並んでいた昭和レトロな10円ゲーム機が置かれている。

 先日、同店を開業した宮永篤史さん(39)は「30年前からここに駄菓子屋があったんじゃないか、というコンセプトで始めたんです」と語る。

 祖父がハンコ店、祖母が美容室をやっていた店舗をリニューアル。店を始めるにあたり、保育園児の息子(当時)と“日本一周駄菓子屋巡り”をしたという。

「以前は学童教育の仕事をしていました。子供たちがお金の使い方を知らなかったので、模擬駄菓子屋を開いてみたところ、とても好評でした。店を開業するにあたって、全国にある駄菓子屋を見て回りました。250軒ほど訪問し、行く先々で駄菓子屋としての矜持を語ってもらい、本当に勉強になりました。駄菓子屋をやっている人たちは高齢ですので、誰かがやっていかないと衰退してしまいます。駄菓子屋は日本の文化です。残していきたいと考えて始めました」(宮永さん)

 店内に並べられている「梅ジャムせんべい」「棒きなこ」などといった数々の駄菓子を見ているとタイムスリップしたような感じがする。誰でも子供のころ、駄菓子を手に取って心を躍らせたものだ。

 奥の部屋にはテレビが置かれ、プロレスの映像が流されている。ジャイアント馬場さんやアブドーラ・ザ・ブッチャーさんなど、1980年代の映像には、お父さん世代も熱くなってしまう。

 とはいえ、商品単価の安い駄菓子屋の経営は楽ではない。宮永さんは「将来はビジネスとしてやっていけるようなノウハウを構築したいですね」と話す。この仕事を後押ししているのは熱意と愛情だ。

関連記事(外部サイト)