猪狩ともか 1964年東京パラ五輪見て車いすの進化に驚き

猪狩ともか 1964年東京パラ五輪見て車いすの進化に驚き

トークイベントに出席した猪狩ともか(右)

 地下アイドルグループ「仮面女子」の“車いすアイドル”猪狩ともか(27)が29日、都内で行われた、第32回東京国際映画祭特別上映作品「東京パラリンピック 愛と栄光の祭典」(来年1月17日公開)のトークイベントに出席した。

 世界で初めてパラリンピックという愛称を生んだ東京パラリンピック(1964年)を記録した、貴重なドキュメンタリーをデジタル化した。それまで人目を忍んで生活せざるを得なかった選手たちが、外国選手たちの明るい表情を目の当たりにし、大会を通じて前向きになっていく様子や、苦悩が映し出される。市川崑監督の「東京オリンピック」に勝るとも劣らない感動作品だ。

 ハートネットTV「パラマニア」(Eテレ)にレギュラー出演し、「パラスポーツ・バリアフリー応援大使」を務める猪狩は「昭和に一気にタイムスリップした気分になる。五輪の映像を見たことはあるが、パラリンピックの映像がこんなにキレイに残っているとは知らなかった。外国の選手と交流することで価値観が変わり、日本人選手が笑顔になるのを見て感動した。自国開催だからこそ、できることもあると分かった」と感想を述べた。

 来年で、パラリンピックを2回開催した国は、日本が初めてになる。猪狩は「生きているうちに自国開催が見られるのはなかなかないこと」と喜び「作品を見て、昔は普通の車いすに乗ってバスケットなどの競技をしていたと知った。驚いた。今は専用の車いすを使っている。だんだんと進化していると感じた」と語った。

 そんな猪狩が心配するのは2020年以後だ。「今は関心が高まっているが、そこで終わりではない。2020年からさらによくなっていったらいいな。建物もいろんな人が過ごしやすい世の中になれば」と、バリアフリーがさらに進むことを願った。

 本作品は聴覚障害者向けにバリアフリー映画を普及促進するため、エプソンのスマートグラスMOVERIO(字幕表示用メガネ端末)が配られ、バリアフリー日本語字幕、英語字幕、中国語字幕を選択して観賞可能だ。

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