中山仁さん 子供たちにも強烈な印象残した「ウルトラマン80」鮮烈シーン

中山仁さん 子供たちにも強烈な印象残した「ウルトラマン80」鮮烈シーン

29歳当時の中山さん。翌年、「サインはV」で知名度をさらに上げた(1972年4月)

 ショーケン人気のきっかけを生んだ昭和の正統派イケメン俳優が旅だった。肺腺がんのため10月12日に77歳で死去していたことが、所属事務所から11日に発表された中山仁(本名・中山仁平)さん。女子バレーボールを描いた人気ドラマ「サインはV」(1969年、73年=TBS系)の鬼コーチ役、「ウルトラマン80」(80年=同)の隊長役などで知られる中山さんの俳優人生をエピソードで振り返る。

 ドラマや映画が大ヒットした「サインはV」では鬼コーチ・牧圭介役として知られた。端正な顔立ちと男気あふれる演技で、当時の女性ファンを引き付けた。

「『サインはV』で人気になる前に若手実力派として注目されていた。早大政経学部中退のインテリで、文学座養成所などを経て、三島由紀夫主宰の劇団浪曼劇場の創設メンバーになった。映画『囁きのジョー』『花の宴』でエランドール賞新人賞も受賞(67年)してましたしね」(芸能プロ関係者)

 今年3月に死去したショーケンこと萩原健一さん(享年68)のデビューにまつわる映画「約束」(72年)のエピソードは有名だ。

「当初は中山さんが主役だったのですが、すでに人気で多忙だったのでスケジュールが空かなかった。そこで、当時、映画監督志望で、その作品の助監督だった萩原さんが主役に急きょ抜てきされ、その後の人気につながった」(映画関係者)

 中山さんはその後「ウルトラマン80」では子供たちにも鮮烈な印象を残した。それが、地球防衛軍極東エリア(UGM)キャップとして、主人公役の長谷川初範に言ったセリフだ。

「ウルトラマンに頼らず、怪獣と対峙する決意から『変身しないでくれ』と頼むシーンです。地球人としての生きざまを見せてくれた」とテレビ関係者。

 正義感あふれる演技の一方で、CMではかぜ薬「コンタック」、「日清焼そばU.F.O.」などでコミカルな演技も披露し、役の幅の広さも見せた。

 女優の寺田史夫人との間には2女(女優中山玲、ピアニストari)がいる。なお、故人の遺志により、葬儀、お別れ会は行わないという。

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