【いろもの伝】“売れる芸人の共通点” 有吉弘行が「共感できる毒」の後に繰り出す「あの笑顔」

【いろもの伝】“売れる芸人の共通点” 有吉弘行が「共感できる毒」の後に繰り出す「あの笑顔」

有吉弘行

 前回は売れない芸人の共通点についてお話ししました。今回は売れる芸人の共通点を考えてみましょうか。重要なのはこの2点だと思います。「わかりやすさ」と「チャーミングさ」です。

 わかりやすさというのは、いわゆる“一発屋芸人”のギャグを思い浮かべてもらうと理解しやすいでしょう。うちの会社で言えば、小島よしおの「そんなの関係ねー」やダンディ坂野の「ゲッツ!」がそうですね。2人とも一発屋とは言えない息の長い芸人になっているのは置いといて(笑い)、彼らのギャグはわかりやすくて子供たちもマネしやすいから、一気に広がっていきました。

 チャーミングさに関しては、有吉弘行君がとてもいい例になると思います。彼は毒のあるコメント、ツッコミが持ち味ですが、注目してほしいのは発言直後の表情です。タレントや芸人に毒づいた後、いつも笑顔を見せてるんです。またその笑顔がかわいくて、実にチャーミングです。彼が単なる「毒舌キャラ」にならないのは、発言内容の巧みさに加えて、この笑顔のイメージが大きいでしょうね。

 有吉君については、誰もが共感できる毒(=わかりやすさ)と、あの笑顔(=チャーミング)という武器を両方持っているとも言えますね。しかも両方ともレベルが高い。

 実はこの“売れる芸人の共通点”にいち早く気づき、番組作りにいかしたのが、「エンタの神様」の五味一男プロデューサーです。次回はその辺りの話をしましょう。

☆りっきー=1958年9月8日生まれ。京都府出身。本名・岡博之。81年に「ブッチャーブラザーズ」結成。サンミュージック初の所属芸人に。プロダクション人力舎に移籍後、92年に開校した東京初のお笑い専門学校「スクールJCA」講師を務めた。現在サンミュージック常務取締役。

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