山田洋次監督 故郷で寅さん秘話明かす「頭が良くてクール」

山田洋次監督 故郷で寅さん秘話明かす「頭が良くてクール」

左から長内豊中市長、山田監督、浜村淳

 日本映画界の巨匠・山田洋次監督(88)が29日、出身地・大阪府豊中市の豊中市立文化芸術センターで行われた大人気シリーズ「男はつらいよ」の最新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」(12月27日全国公開)の上映会に登場した。

 今年は第1作の公開から50周年。記念すべき50作目となる同作では、新撮された登場人物たちの今と、4Kデジタル修復された過去作品の寅さんが絶妙にコラボしている。

 豊中名誉市民の山田監督が登場するとあって、会場には900人の市民が集まった。山田監督は「僕の生まれた家は、建築が好きな父が新婚の家を自分で設計したくて、当時としてはかなりオシャレな赤い大きな屋根のある家を建てた。あとでお住まいになった方が大事に使ってくださり、今でも昔のままの形で建っている。僕の年でそのまま残っている人間はかなり少ないと思うし、幸運なんだなと思います。今日は50年かけて作った映画を楽しんでいただければ」とあいさつした。

 壇上にはラジオパーソナリティーで映画評論家の浜村淳(84)も同席。「50本もあり、今度はどんな話にしようかとお困りにならないのか」「過去の名場面の編集に苦労されなかったのか」などと怒とうの質問攻めにあい、苦笑ぎみの山田監督だったが「全作見ると2日くらいかかるので、どれを選び取るか大変な仕事でしたが、面白い仕事だった」と新作の出来栄えに自信を見せた。

 寅さんを演じた故渥美清さん(享年68)については「あんな頭のいい人は会ったことないってくらいクールな人です。大変な読書家でもある。だけど、話しててこんな楽しい人はいないし、彼の中には、おっちょこちょいで世話焼きの寅さんがいるのが分かりますね」と話した。

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