沢尻エリカ薬物事件を巡る“5つの嘘”

沢尻エリカ薬物事件を巡る“5つの嘘”

沢尻被告の逮捕後、さまざまな情報が錯綜しているが…

 女優・沢尻エリカ被告(33)の薬物事件を巡り“5つの嘘”が浮上している。合成麻薬MDMAなどを所持した麻薬取締法違反罪で6日に起訴、保釈されたことで、事件は一段落。だが、改めて振り返ると、逮捕直後から真偽不明の情報が駆け巡り、気付かぬうちに“ストーリー”が形成されたことに気付かされる。一時は「不起訴」という話まで飛び交ったほどだ。あれは一体何だったのか…。そこで本紙が一つひとつをファクトチェックすると、さまざまな矛盾が明らかになった――。

【1:大河ドラマを機にクスリやめていた】沢尻被告は、自宅から発見されたMDMAカプセル2錠について「数週間前にイベント会場で知人から渡された」と供述。一方で「大河ドラマの撮影を――」と一部で伝えられた。根拠としては尿鑑定の結果が陰性だったことに加え、MDMA錠が未使用な状態だったからだ。

 来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」は6月にクランクイン。つまり6月から約5か月間は「クスリ断ち」していたと訴えたかったようだが…。

 MDMA錠と一緒に自宅から発見された合成麻薬LSDを染み込ませた複数の紙片には使用した形跡があり、同被告も「使ったものの残りです」と供述しているという。紙片はMDMA錠と同じ日にもらったそうなので、逆算するとここ1か月以内にクスリをキメていたことになる。

 これは逮捕直後に流れた情報だ。

【2:元カレから預かった】「預かった」と伝えられたことで、沢尻被告よりも預けた側、すなわち共同所持容疑で逮捕された元カレのファッションデザイナー・横川直樹容疑者(38)の方に関心が向いた。ネット上では「預けられた」沢尻被告に同情的な声も上がった。だが、当局は最初からMDMAは「もらった」と説明。「預かった」とする一部報道を再三否定していたのだ。

 ちなみに、家宅捜索で沢尻被告自らMDMAの隠し場所を申告し、それがなければ捜査は行き詰まっていたと言われるが、関係者いわく「捜査員が隠し場所に手をかけた時に白状しただけで、それがなくても見つかっていた」という。

【3:主に海外でクスリ】週刊誌やテレビで報じられた過去の“大麻疑惑”はスペインなど海外でのこと。そこから“海外専門”のイメージも生じるが、本紙でも報じたように沢尻被告は国内のクラブでも異常なテンションでいる姿が目撃されている。警視庁組織犯罪対策5課が都内のクラブ帰りに逮捕したことからも、海外専門とは考えにくい。

【4:自ら出頭】これについては捜査員も「通常逮捕。容疑者の自宅もガサをかけているのに、出頭はありえない」と笑う。週刊誌が報じたネタだが、出頭は「自分のMDMAなのに彼女が捕まって申し訳ない」という贖罪の気持ちからだという。

 だが、当局の横川容疑者の扱いは「元交際相手」ではなく、あくまで「売人」。沢尻被告がMDMAについて「元カレからもらった」と供述した際、当局が真っ先にガサをかけたのは横川容疑者ではなく、30代の飲食店経営者の男性だった。

【5:クスリ調達】たしかに横川容疑者が沢尻被告の入手ルートの一つであることは間違いない。だが、当局が注目していたのは「人」ではなく「場所」。同被告の逮捕劇につながったのも、直前に訪れたクラブで開催されたイベントをマークしていたからだ。

 本紙の取材でも、あるビッグイベントのVIPルームで沢尻被告がハイになっている際、近くに横川容疑者は不在だったことが分かっている。沢尻被告は「ここに行けば違法薬物が手に入る」という情報を熟知していた可能性がある。

 起訴、保釈されるまで沢尻被告は「大河ドラマの撮影を機に薬物をやめようとしていたのに、元カレから預かったMDMAで逮捕された」というイメージが形成されようとしていた。しかし、実際はお笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザー(35)がレギュラー番組で言い放った「10年クスリやってたゴリゴリのヤク中の人が捕まっただけ」と大差はない。

 恐ろしいことに、それをねじ曲げようとする勢力が“何か”を守るために、うごめいているのかもしれない――。

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