NHK朝ドラ、わけあって爆死しました(2)本仮屋ユイカ「ファイト」

本仮屋ユイカ

 全話視聴率15.2%でワースト4位は貫地谷しほりの演じるヒロインが落語家を目指す物語の「ちりとてちん」(2007年)。本作については視聴率こそ振るわなかったものの、DVDがセールス1位になる逆転現象が注目された。

「よく練られた脚本に、ネガティブキャラを繊細に演じた貫地谷の演技力と見どころは多いのですが、なにぶん落語に興味がない人だとその面白みがわからないのが難点。朝ドラとしては振るいませんでしたが、22時台のドラマなら成功していたかも」(前出・テレビ誌ライター)

 そしてワースト5位の「だんだん」(2008年、全話視聴率16.2%)は朝ドラとしては唯一、三倉茉奈・佳奈という双子タレントがヒロインを務めた作品だ。

「見た目のそっくりな2人が偶然出会い、デュオを結成して歌手を目指すという物語ゆえ、茉奈・佳奈がオーディションなしで主役に抜てきされたのは理解できますが、肝心の歌唱力に疑問符がつきました」(女性誌ライター)

 なお劇中歌の「いのちの歌」は、茉奈 佳奈の4thシングルとして発売され、オリコン週間18位という微妙なランキングだったものの、いまでも卒業式などの合唱の定番ソングとして歌い継がれている。

 ワースト6位の「天花」(2004年)がマークしたのは全話視聴率16.2%。ヒロインの藤澤恵麻は演技経験はなかったがオーディションで抜てきされた。

「藤澤は一般受験で上智大に合格、在学中に女性誌のモデルになった才色兼備の美女。本来なら演技経験のなさも問題でなかったのですが、なにしろ脚本がいまいちでした。当時の朝ドラでは珍しく恋愛ドラマの色が濃い作品でしたが、肝心の恋愛模様がうまく描けていないと低評価だったのです」(前出・女性誌ライター)

 ちなみに、本作にはヒロインの妹役で紗栄子が出演。自分のことを太っていると思い込んでいたり、父の転職で東京に連れていかれたことを不満に思うなど、今となっては意外すぎる設定となっていた。

 続く、ワースト7位の「ファイト」(2005年、全話視聴率16.7%))は当時17歳の本仮屋ユイカが不登校を乗り越え、牧場経営に至るサクセスストーリーだ。

「競走馬が準主役という設定に視聴者が馴染めなかったのか数字は上向きませんでした。ヒロインの本仮屋はわりと好評でしたが、友達がみんな悪人すぎて気の毒になるほど。あんな学校だったら不登校になるのも当然でしょう」(前出・テレビ誌ライター)

 演技がよくても放送時間や設定の悪さがヒロインの足を引っ張った例と言えそうだ。

関連記事(外部サイト)