R指定初の10億ドル突破!「ジョーカー」が日本でも“異例ヒット“のワケ

JOKER

 10月4日より日本でも公開された映画「ジョーカー」が、R指定作品として初となる世界興行収入10億ドル(約1080億円)を突破した。

 DCコミックスのヒーローを描いた人気シリーズ「バットマン」に登場するヴィランとして知られ、その不敵な笑みと悲壮感漂うキャラクターが人気を博すジョーカー。最新作ではジョーカーが悪に手を染めるキッカケとなった出来事を焦点にした前日譚に位置付けられるが、暴力的な描写や表現が目立つことから、R指定作品として公開された。

 通常、観客に年齢制限を設けるR指定の縛りが出てしまえば、興行的なメガヒットには繋がりにくいというのが定説だったが、同作は世界各国で異例の大ヒットとなり、11月17日には映画史上初めてR指定作品としての興行収入10億ドル突破を達成。まさかの展開に早くも続編製作の可能性すら取り沙汰されるほどだ。

「今作はバットマンシリーズに登場するバットマンの宿敵に的を絞り、さらにその悪役の誕生秘話を描くというコアなファンに向けた完全なるスピンオフものなので、これほどの大ヒットになるというのは配給会社にとっても驚きでしょう。また、このジョーカーが登場する本筋シリーズである2008年公開の『ダークナイト』は日本では約16億円の興収に留まりましたが、より局部的な展開である今作『ジョーカー』はすでに46億円もの興収を記録し、今後の伸びも考慮すれば、50〜55億円辺りに落ち着く可能性が高いです。これはほんとうに稀有な現象と言えるのではないでしょうか」(エンタメ誌ライター)

 メインの人気シリーズ作品よりも、スピンオフの前日譚に脚光が集まった要因の一つとして考えられるのは、今作の公開時期にあるのかもしれない。

「そもそも日本でこのジョーカーのキャラクター人気に火がついたのは2016年公開の『スーサイド・スクワッド』とされ、劇中でジョーカーは日本の10代〜20代の女性からカリスマ的な人気を得ることとなった登場人物ハーレイ・クインの恋人役として登場し、若い世代からの認知を高めています。また、同年のハロウィンではこのハーレイ・クインを真似た仮装やファッションを楽しむ女子たちが大量に現れ、そうした日本国内での“ハロウィン特需“を受けたジョーカーの最新作を10月4日に設定したことも、国内での異例ヒットに繋がった可能性が高いですね」(前出・エンタメ誌ライター)
 
 なお、来年3月には「スーサイド・スクワッド」の後日談として、そのハーレイ・クインがジョーカーと破局した後の展開を描いた最新作が公開予定となっており、こちらも女子には必見の話題作となりそうだ。

(木村慎吾)

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