90歳ゲーマー、梶原しげるの古希旅行…シニアユーチューバー人気の秘密

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 ヒカキンやはじめしゃちょーら、若者に絶大な人気を誇るユーチューバー。最近では億単位の広告収入を稼ぐというキッズユーチューバーまで誕生。となると、当然黙っていないのが、シニア世代だ。2019年にはタレントのデヴィ夫人が79才にしてYouTubeデビュー。その後も有名無名問わず多くのシニアがYouTubeの世界に参戦。昨年、古希を迎えた元文化放送アナウンサーの梶原しげる(70)が開設した、「梶原しげる古希の叫び」と題するチャンネルも《見ていてほっこりする》となかなかの人気だ。

「このチャンネルでは、『昔、住んでいた街』をテーマに、梶原さんが軽自動車を運転して、学生時代に過ごしたアパートや、結婚したての頃に初めて購入したマンションを探し歩く、いわば『思い出旅』の動画もアップされています。自分自身が歩んできた足跡をたどることで、『自分が何者であったか』を再確認するというもの。今昔の様子と時の流れが画面を通して伝わり、ノスタルジーに浸れること請け合いです」(同世代のネットウォッチャー)

 梶原の場合、昨年7月にチャンネルを開設したばかりとあってまだ登録者数は少ないが、とんでもない登録者数を誇るユーチューバーも少なくない。その一人が日本を代表する水彩画家の柴崎春通さん。70代にして開設した「Watercolor by Shibasaki」の登録者数はなんと73万人を超えている。

「水彩画家の“匠”である柴崎さんが、自ら水彩画の技法をわかりやすく解説するレッスン動画がメイン。もともと油絵の講師をされていたこともあり、その説明がとてもわかりやすいと評判。柴崎さんは銀座やニューヨークなどで個展を開いていますが、コロナ禍の前はYouTubeでその存在を知ったファンが世界中から押しかけたそうです」(前出・ネットウォッチャー)

 さらには、1930年生まれの“ゲーマーおばあちゃん”こと森浜子さんが発信するゲーム実況チャンネル「Gamer Grandma(ゲーマーグランマ)」も、登録者数47万人という人気チャンネルだ。

「森さんは80年代初頭から家庭用ゲーム機で遊ぶようになり、ゲーム歴はなんと約40年。ゲーム以外にも水泳と編み物が趣味で、水泳は80歳まで続け、全日本マスターズで2位になったこともあるといいます。このチャンネルを開設したのは2014年末ですが、あれよあれよという間に人気が出て、世界最高齢のゲーム実況ユーチューバーとしてギネスに登録されたことで、さらにアクセス数が増えたようです」(前出・ネットウォッチャー)

 シニアユーチューバーの台頭について、ITジャーナリストが語る。

「シニア層のスマホ所有率がついに5割を超えたこともあり、マーケットとして成立するようになったことがひとつ。加えて、YouTubeというのは毎日とはいかなくても頻繁に動画をアップした方が有利と言われていますが、他に生業を持つ人にとってこれは大変なこと。その点、比較的時間があるシニアならそれが可能です。しかも、人生経験が豊富で、若者では出せないような味わい深さもあります。実際、シニアユーチューバーへのコメント欄には《ゆったりしたテンポに癒される〜》《自分もこんな老後を送りたい》といった投稿が多いですからね。そのあたりも支持される要因でしょう」

 来るべき「人生100年時代」に向けて、YouTubeに人生のやりがいを見出すアクティブ・シニアは今後ますます増えていきそうだ。

(灯倫太郎)

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