「集団左遷」ヒール役熱演 三上博史の魅力 芝居に“無邪気”「サッカーボールを与えられた子供のよう」

「集団左遷」ヒール役熱演 三上博史の魅力 芝居に“無邪気”「サッカーボールを与えられた子供のよう」

日曜劇場「集団左遷!!」でヒール役を演じる三上博史(C)TBS

 俳優の三上博史(56)がTBS日曜劇場「集団左遷!!」(日曜後9・00)にレギュラー出演。主人公の“最大の敵”として圧倒的な存在感を放っている。日曜劇場は意外や初出演。同局の飯田和孝プロデューサーに三上の魅力を聞いた。

 “平成最後にして令和最初”の同局看板枠。作家・江波戸哲夫氏の「新装版 銀行支店長」「集団左遷」(講談社文庫)を原作に、行員をリストラから救った三友銀行・蒲田支店の支店長から本部の融資部部付部長に異動した片岡(福山)と、人事担当の常務取締役から専務に昇格した横山(三上博史)によるバトルがさらに熱を帯びる。

 物語が佳境に近づく第9話は、懸命の調査の末、横山専務(三上)の裏金づくりを暴き出した片岡(福山)。しかし藤田頭取(市村正親)が裏切で、証拠となるリストから横山の名前は消されてしまっていた。外資系インターネット通販「ダイバーサーチ」との資本提携のカギを握る横山との取引に応じた藤田頭取の真の狙いとは――。藤田頭取に裏切られ、憤る片岡だが、不正の新たな証拠をつかむべく、再始動。巨大外資との提携による大規模な合理化とリストラの大波が押し寄せる中、滝川(神木隆之介)ら元蒲田支店メンバーが立ち上がる。不正に築き上げられる会社の未来に、真正面から勝負を挑む片岡たち。そして、起死回生のチャンスが意外な人物からもたらされる…という展開。

 三上が演じる横山輝生は大学卒業後、三友銀行に入行。敵と味方を瞬時に峻別する嗅覚に長ける攻撃的な男。誰に対しても敬語を使う。非常に用心深く、人事評価で一切の減点がない男と言われている。三上も番組公式サイトのインタビューで「正義のことで言えば、自分の正義に忠実な男であると思いますね。そのために、突進していく部分もあるんですけれど…。そして、用意周到な男ですよね。どういう展開になっていくのか、先手を打って行動している。その正義を全うするために、どれだけのことが必要か…人一倍努力をしているのは彼ではないかなと思います」と語っている。

 三上の魅力について、飯田プロデューサーは「今回初めてご一緒させていただきましたが、非常に面白い人であり、根っからの役者だと思います。キャラクター像をすごく計算されていて、演じるということに対して、とても無邪気。“少年っぽい”とも表現できるぐらいの人だと思います。初めてサッカーボールを与えてもらった子供みたいな(笑)。『横山』というボール(役)を渡されて『こっちに蹴ったら、こう飛ぶのかな』『どうやって蹴ろうかな』と、いつも無邪気に考えて楽しんでいる。普段は気さくな方で話が面白く、現場を盛り上げていただいているんですが、台本のことや横山のことになると、グッとモードに入って目つきが変わる。試合に臨むアスリートのようにスイッチが入る素敵な役者さんだと思います」と明かす。

 「実はすごく物腰が柔らかく、気遣いの人。それが、横山になるとあんなに怖い人になる(笑)」と素顔とはギャップ。「“横山の怖さ”を表現することは、人生の深みを分かっていないとできません。極端な話、横山はある意味一番、正義の人であるし、見方によっては横山の方が正しいとも感じる人もいると思います。だから、それだけ突き詰めてキャラクターと向き合っていらっしゃる。三上さんを一言で表すなら『この人に頷いて納得してもらいたい』と思ってしまう人です」と絶賛した。

 横山が貫く正義とは――。三上が「僕が照れながらも見栄を切っている」と語る熱演に、終盤戦も魅了されるに違いない。

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