西島秀俊 「真面目なやくざ」を熱演 続編も期待「シリーズになれば面白い」

西島秀俊 「真面目なやくざ」を熱演 続編も期待「シリーズになれば面白い」

大阪市内で取材に応じた(左から)葵わかな、西島秀俊、伊藤淳史

 俳優西島秀俊(48)が主演映画「任(人ベンに峡の旧字体のツクリ)学園」(監督木村ひさし、27日公開)で、社会奉仕がモットーの「真面目なやくざ」を熱演した。大先輩の西田敏行(71)らとコミカルに掛け合いをみせ、まさかのものまねまで披露。大阪市内で共演の伊藤淳史(35)、葵わかな(21)と取材に応じ同作への愛着、早くも期待される続編について語った。

 優しい笑顔や肉体美で、世の女性をとりこにする人気俳優。時にミステリアスでクールな男、時に熱く闘うタフガイを演じるイケメンが、本作では全く別の顔をみせる。

 演じたのは弱小やくざ阿岐本組のNo.2、日村だ。社会貢献に目がない組長(西田)が、経営不振の高校の再建を引き受けた。義理人情に厚く、肝が据わった日村や子分が、生徒や親や教師のねじ曲がった言動を正す世直し物語。西島や西田を中心に展開される会話劇はアドリブを含め、ユーモアたっぷりだ。

 70代の西田や佐藤蛾次郎、50代の生瀬勝久、同年代の池田鉄洋、30代の伊藤、20代の葵や前田航基…と共演者の年齢はバラバラ。親交を深めるため、反省会と称しては撮影の合間に集まった。ベテランとの芝居で緊張する若手陣に、西島は役柄同様の兄貴肌を発揮。「やりたい事は思い切ってやれ!ダメなら監督からNGが出るんだから、とりあえずどんどんやってみようよ」と背中を押した。

 実はキャリア27年の西島でも西田や佐藤との喜劇は「挑戦」だった。「この作品は“男はつらいよ”“釣りバカ日誌”の系譜を継ぐ人情コメディーだと思うんです。つまり西田さんたちの土俵。胸を借りてやりました」と振り返った。

 そんな中で、監督からの“ムチャぶり”。「ここでちょっと西田さんのまねしてみてよ」。西田は不在の場面ながら、西島は「後でこれ見て、僕が自主的にまねしてると思われたらどうしようとドキドキした」と苦笑い。後日、西田が喜んでいたと聞きホッとした。

 原作は今野敏氏の同名小説で、他に「任(人ベンに峡の旧字体のツクリ)浴場」などがある人気シリーズ。当然、映画の続編も予想される。西島は「今は任(人ベンに峡の旧字体のツクリ)学園を広める事しか頭にない。でも地方にある何かを再生していくシリーズになれば面白い」と期待をのぞかせた。

 阿岐本組の子分役を務めた伊藤は「田舎にある財政難の百貨店を救う“任(人ベンに峡の旧字体のツクリ)デパート”なんてどうでしょう」と原作にない舞台も提案し、笑顔。学園の問題児・ちひろを演じた葵も、続編に出演したいがために「ちひろは阿岐本組の見習い、雑用係になって」と願った。西島の「だめだよ!まっとうな道に進まないと」の言葉も意に介さず、「次は赤いロングヘアーで出ます」とノリノリだった。

 ◇映画「任(人ベンに峡の旧字体のツクリ)学園」

 困っている人は見逃せない組長(西田)が仕切る阿岐本組。ガラス屋の親方(佐藤)ら街の人にも頼りにされる存在だ。二之宮(伊藤)や三橋(池田)ら少人数だが個性豊かな組員とともに日村(西島)は高校の再建に乗り出すが、やくざにはは似つかわしくない教育現場。頼りない校長(生瀬)や面倒な保護者(光石研)、問題児のちひろ(葵)らに振り回され、とんでもないピンチを招く。

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