「少年寅次郎」井上真央&岡田惠和氏8年ぶりタッグ「手紙のようなト書き」信頼関係不変 次回は現代もの?

「少年寅次郎」井上真央&岡田惠和氏8年ぶりタッグ「手紙のようなト書き」信頼関係不変 次回は現代もの?

NHK土曜ドラマ「少年寅次郎」の主演・井上真央と脚本・岡田惠和氏

 女優の井上真央(32)がNHK総合の土曜ドラマ「少年寅次郎」(19日スタート、土曜後9・00、全5話)に主演。ヒロインを務めた2011年前期の連続テレビ小説「おひさま」以来、脚本家の岡田惠和氏(60)と8年ぶりにタッグを組む。

 井上は13日放送のNHK FM「岡田惠和 今宵、ロックバーで〜ドラマな人々の音楽談議〜」(隔週日曜後6・00)にゲスト出演。収録を終えた2人に話を聞いた。

 ドラマ「少年寅次郎」は、渥美清主演の映画「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督(88)による小説「悪童(ワルガキ)寅次郎の告白」を映像化。映画で描かれていない主人公・車寅次郎の出生の秘密や少年時代を描く“エピソード0”。脚本の岡田氏が市井の人々の物語を紡ぎ、井上は寅次郎の育ての母・車光子を演じる。

 岡田氏の脚本について、井上は「岡田さん独特のト書きがあって、凄く難しいんです。『おひさま』の時は、岡田さんからのお手紙だと思って読んでいました。その記憶が今回よみがえってきて、懐かしさとともに『相変わらず無茶なことを』と(笑)。でも、そのト書きのまま演じられたら最高だと思いますし、岡田さんはきっと『あなたたちにはできます』という信頼の下で書いてくださっているので、それに応えたい気持ちになるんです」と8年ぶりのタッグに感慨深げ。

 「おひさま」に続き、今回も企画段階から井上を想定して執筆。岡田氏は「井上真央さんのことが基本好きなので、彼女が演じてくれるんだと思って書いた時に自分の中から湧き出てくるものがあるんだと思います。それが幸せ。そういう気持ちを何度も味わいたいと思います。ト書きも自分の独特さは分からないんですが、たぶん気持ちが昂ぶっているんですよ」と応じた。

 第5話、寅次郎が母・光子をおんぶするシーンのト書きは「光子、照れくさいのと。そして。頼もしいのと。誇らしいのと。やっぱり照れくさくて。涙出てきてしまって」。井上は「普通だったら『照れくさい。でも、誇らしい』ぐらいでいいじゃないですか。それが岡田さんだと、演じられるかどうかは別として『こういう気持ちであってほしいんだ』と凄く丁寧に書いてきてくださる。だから、手紙のように伝わるんですよね」。岡田氏も「こうやって直接お会いすることもありますが、僕の仕事は基本的にはお会いせず、紙(台本)というツールで心の交流を持つこと。井上さんが言ったように、ト書きに込める思いは『こう演じてくれ』ということじゃなく『僕はこんな(感じ)なんだけど、頼むね』という感じ(笑)。結果、みんながどう演じてくれるかが楽しいんです」と変わらぬ信頼関係を明かした。

 2004年4月期のTBS「ホームドラマ!」、09年9月のTBSスペシャルドラマ「天国で君に逢えたら」、「おひさま」「少年寅次郎」に続く次回のタッグについて、岡田氏は「昭和初期、戦争の話が続いたので、今の年齢になった井上さんの現代の話を書いてみたいですね」と構想。井上も「私も、もんぺ・割烹着が続いているので、そろそろ洋服が着たいです」と笑った。

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