「エール」第12週はオムニバス形式の“スピンオフ週”環のパリ留学時代など3つの物語 井上順ら新顔も

「エール」第12週はオムニバス形式の“スピンオフ週”環のパリ留学時代など3つの物語 井上順ら新顔も

連続テレビ小説「エール」第12週は特別企画、オムニバス形式の“スピンオフ週”。(上から)「父、帰る」(橋本じゅん)「古本屋の恋」(井上順・左、山口太幹)「環のパリの物語」(金子ノブアキ、柴咲コウ)(C)NHK

 俳優の窪田正孝(31)が主演、女優の二階堂ふみ(25)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「エール」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の第12週(6月15〜19日)が「特別企画」として主人公夫妻を取り巻く登場人物にフォーカスしたオムニバス形式の“スピンオフ週”になることが5日、分かった。ヒロインの父(光石研)、喫茶店夫婦(野間口徹&仲里依紗)、ヒロインに大きな影響を与える世界的オペラ歌手(柴咲コウ)にスポットを当てる3つの物語。主人公が節目を迎える第11週(6月8〜12日)と後半に入る第13週(6月22〜26日)の間、全体のストーリーの区切りとなる週に、チーフ演出・吉田照幸監督(50)が当初から企画。本筋とは趣きが変わる“異色の構成”として話題を呼びそうだ。

 女優の戸田恵梨香(31)がヒロインを務めた前作、昨年後期の朝ドラ「スカーレット」も第21週「スペシャル・サニーデイ」(2月24〜29日)が“特別編(スピンオフ週)”。脚本も、この週は水橋文美江氏(56)から、フカ先生(イッセー尾形)の2番弟子を演じた三谷昌登(42)にバトンタッチ。カフェ「サニー」を舞台に、信作(林遣都)と百合子(福田麻由子)夫妻を中心に描かれた。

 「スカーレット」の“特別編”は回想シーンも多かったが、「エール」はほぼ新撮。主要な新キャストも3人、橋本じゅん(56)井上順(73)金子ノブアキ(39)が名を連ねた。

 朝ドラ通算102作目。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶりとなる。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909〜1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂)の夫婦愛を描く。

 第56話「父、帰る 前編」(6月15日)と第57話「父、帰る 後編」(6月16日)は光石研(58)が好演した音の父・安隆と家族の物語。1泊2日だけ地上に帰る権利を得られる“あの世の宝くじ”に当たった安隆が10年ぶりにこの世に戻ってくる。橋本は閻魔様を演じる。

 第58回「古本屋の恋」(6月17日)は喫茶「バンブー」の夫妻、野間口徹(46)演じる梶取保と仲里依紗(30)演じる恵のなれ初めの物語。井上は保にコーヒーの淹れ方を指南した木下一(きのした・はじめ)を演じる。

 第59回「環のパリの物語 前編」(6月18日)と第60回「環のパリの物語 後編」(6月19日)は柴咲コウ(38)が歌声も披露した世界的オペラ歌手・双浦環のパリに留学していた駆け出し時代の物語。金子はホームパーティーで環と出会い、恋人となるパリ在住の若手画家・今村嗣人(いまむら・つぐひと)を演じる。

 第12週の企画はチーフ演出・吉田監督のアイデア。脚本も手掛けた。制作統括の土屋勝裕チーフプロデューサーは「狙いとしては、第11週で裕一の人生で1つの節目を迎え、また物語の後半は戦争など激動の時代に突入するので、その前にちょっと遊びの週があってもよいのではないかと思い、企画しました。主人公を取り巻く人々にもそれぞれドラマがあり、そういう人たちがいてこそ、主人公のドラマがよりおもしろくなるという考えで、誰か1人の物語ではなく、それぞれの物語ということでオムニバスになりました」と企画意図を説明。

 関内家の父・安隆は第2週(4月6〜10日)に登場し、すぐ亡くなったため「安隆と妻・光子(薬師丸ひろ子)のドラマ、さらに、安隆と本役の娘たちとのドラマをもっと見たいというのが狙いです。光石さんは第2週、子役たちとのお芝居だけでしたので」。光石と二階堂&長女・吟役の松井玲奈(28)&三女・梅役の森七菜(18)の共演が楽しめる。

 裕一&音に家を紹介した梶取夫妻。恵が時々語る過去は、保も知らないことが多く「謎のカップルですが、どういう経緯で2人は結婚したのか、視聴者の皆さんも気になっているのではないかということで、2人にフォーカスを当てる回を作りました」。音に厳しいアドバイスも送る環については「環の過去を描くことで、環が歌手としての覚悟を持って生きている理由が分かり、より環の言葉に視聴者の皆さんが納得し、共感できるようになると考えたからです」とキャラクターの背景に迫る理由を明かした。

関連記事(外部サイト)