宝塚音楽学校 2カ月遅れの入学式、大劇場ロビーを初めて使用 名前読み上げも起立のみ

 タカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)は5日、コロナウイルス感染症の影響で延期になっていた第108期生40人の入学式を宝塚大劇場ロビーで行った。

 夢への第一歩はすべてが異例ずくしだった。通常は同校講堂で4月に行うが「3密」を避けるため、天井も高く、広いスペースが確保できる大劇場ロビーを初めて利用した。

 出席できる保護者は新入生1人につき2人と制限され例年、1時間の式典は40分に短縮した。生徒の名前が読み上げられると、いつもは大きな声で「はい!」と通る返事も今年は起立をするだけ。本科生が新入生に校章を付ける恒例のセレモニーも中止した。国歌、校歌など生徒全員での合唱部分もテープを流して終わり。“歌唱披露”のない音楽学校生としてのスタートとなった。

 最初で最後の受験ながら、首席入学で総代も務めた奥山映美(おくやま・えいみー)さんは約2カ月、延期になった入学式について「早く憧れの宝塚音楽学校で学びたい、という気持ちを募らせていました。レッスンができない日々が続いていましたので、心身ともに合格時の状態を保てるように努めました」とコメント。

 小林公一校長(60)は、3月に行われた合格発表もホームページ上のみとしたことも踏まえ「合格発表も入学式も例年とは異なる形で行わざるをえなくなりましたが、それは逆に、入学した時から既に注目される期生になったということでもあります。だからこそ、一生懸命努力して、夢の実現に向け着実に一歩ずつ成長していってほしいと思います」と激励した。

 同校によると、遅れたカリキュラムは、夏休みを短縮するなどしてこなし、例年2月に行う文化祭も「できる限り通常通り行いたい」としている。

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