テレ東「共演NG」“バズらせ屋”瀧内公美が存在感「お仕事欲はキリがない」出逢いに救われた最注目女優

 女優の瀧内公美(31)がテレビ東京の連続ドラマ「共演NG」(月曜後10・00)にレギュラー出演。劇中ドラマの宣伝プロデューサー役をミステリアスに演じ、存在感を発揮している。昨年のダブル主演映画「火口のふたり」がキネマ旬報ベスト・テンの主演女優賞に輝くなど、今、最も注目を集める女優の1人。多忙な1年を振り返り「お仕事欲はキリがないですが、とにかく丁寧に細やかに、だけど安定させない」と今後を展望した。

 俳優の中井貴一(59)が主演を務め、「共演NG」という業界のタブーに切り込み、ドラマ制作の舞台裏を描く一大エンターテインメント。「キリン」と「サントリー」が“共演OK”と1画面に収まる異例の提供クレジットも話題を呼んでいる。

 企画・原作はヒットメーカーの秋元康氏(62)。脚本・演出は「モテキ」「まほろ駅前番外地」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」などの大根仁監督(51)、放送作家の樋口卓治氏(56)も脚本を務める。

 25年前に破局し、共演NGとなった実力派大物俳優・遠山英二(中井)と人気女優・大園瞳(鈴木京香)がテレビ東洋の恋愛ドラマ「殺したいほど愛してる」で再共演。さらに“共演NGアベンジャーズ”が揃ったものの、数々のトラブルを乗り越え、ドラマは第2話から視聴率4週連続2桁とヒット。しかし、瞳の元カレ・間宮礼司(青木崇高)が現れ、またも波乱の予感が漂う…。

 瀧内が演じるのは「殺したいほど愛してる」の宣伝プロデューサー、与謝野・M・リリカ。製作総指揮・市原龍(斎藤工)の秘書的存在として“暗躍”している。

 瀧内は「リリカという女性は、PR会社で働いている人なので、実はドラマ制作のことをよく分かってない。でも、やけに強気なオンナであると念頭に置いてみました。妙にドラマ業界慣れしてないよう、トボけた違和感みたいなものを持たせられたらイイなと考えていました。この業界特有の<忖度する・される>関係性の中、リリカだけはお構いなしで、何かと融通も利かない。そんなキャラクターがドラマの展開を生み出してもいるので、一つ一つを大切に演じました」と役作り。

 大根監督とのタッグは「きちんとご一緒させていただくという意味では、今回が初めましてだと思います。基本的にワンカット長回しをなさる監督なので、私としては非常にやりやすい環境を与えてもらいましたし、お芝居の流れを大切にしてくださる監督でした。細やかな演出、カットのつなぎ方と音楽の入れどころにこだわりがある印象でしたので、編集に重きを置いていらっしゃるのかなと思っていましたが、撮影では<間>へのこだわりを感じました。コメディー作品だからかもしれませんが。1000本ノックのように何度も段取りをやらせてもらい、その日はヘコみまくりましたが(笑)、役者の芝居をきちんと切り取ってくださいますし、ちゃんと見ていてくださる監督です」と振り返った。

 第1話、英二と瞳が「殺したいほど愛してる」の制作発表に登壇すると、25年前の破局について質問が飛ぶ。そして、リリカが仕込んだ瞳の“伝説の破局会見”のVTRが流れ、会見は打ち切り。舞台裏に引っ込んだ英二と瞳が「(25年前は)逃げてない!愛してたんだ!殺したいほど愛してたよ!」「私だって愛してたわよ!」とケンカを始めると、その様子をリリカが会見場のスクリーンに流して騒然となる。瀧内は「自分が経験した中で言えば、リリカによるPRの仕方を超えるものは、なかなか出会えないと思います」と笑った。

 18歳の時、地元・富山から上京し、大学進学。教員免許も取得したが、本当に進みたい道を見つめ、2012年、女優として本格的に活動。「母が映画好きでしたので、中高生の頃は何度も映画館に連れていってもらいました。架空の世界の中で生きている女優のカッコよさに憧れて、この仕事をやってみたいと思ったのは一つのきっかけではあります」

 ヒロインを務めた映画「日本で一番悪い奴ら」(16年、監督白石和彌)、主演映画「彼女の人生は間違いじゃない」(17年、監督廣木隆一)などで好演を重ね、昨年の柄本佑(33)とのダブル主演映画「火口のふたり」(監督荒井晴彦)で「第93回キネマ旬報ベスト・テン」主演女優賞、「第41回ヨコハマ映画祭」最優秀新人賞に輝いた。

 「人とのご縁がつながっていった作品だと思います。今まで出演してきた映画と、出逢った映画人に恵まれて出逢えた作品なのではないかと。この作品に携わったスタッフ、キャストの皆さんも私にとってかけがえのない宝物です」

 そして、昨年7月期「凪のお暇」、今年1月期「恋はつづくよどこまでも」、今クール「恋する母たち」(いずれもTBS)とテレビドラマ出演も増え「ただただ、ありがたく思っています。先程も申し上げました通り、人との出逢いが自分を救ってきてくれたと思っています。現場に行って、お世話になった方々と、また再会できる。この喜びはずっと忘れないでいたいです」と感謝した。

 年末にかけても、27日に公開された映画「アンダードッグ」(監督武正晴)、岩松了氏(68)作・演出の舞台「そして春になった」(12月8〜13日、東京・本多劇場)、NHK「岸辺露伴は動かない」(12月30日放送予定)と話題作が続々。「改めて振り返ると、やり甲斐のある現場ばかりやらせていただけました。その上で、これからもコツコツと地道に。まだまだ経験したことがないことの方が多いです。舞台もやっていきたいですし、ドラマも頑張りたい。新たな作家さんとお仕事がしたい。お仕事欲はキリがないですが、とにかく丁寧に細やかに、だけど安定させない。<細やかさ>というものが、これからの自分の課題なんだろうなと思っています」と未来図を描いた。

 コロナ禍によりエンターテインメント業界も打撃を受けた1年だったが「流れゆくままに生きてみたって感じでしたね。今後について考える時間もたくさん頂きましたし、せわしなく過ぎていく日々から、きちんと丁寧に生活することが大事なのかもと意識させられました。この状況下ではありますが、たくさんお仕事もさせてもらいました。新たな出逢いもありました。昔からお世話になっている方とお仕事ができる機会も頂きました。本当に今年も感謝しかありません。今まで出逢ってきたすべての方に感謝して、引き続き、来年も新たな出逢いを楽しみにやっていきたいと思います。とにかく楽しんで、生きたいように生きる!丁寧に細やかに、人に優しくありたいです」と結んだ。

 ▼「共演NG」浅野澄美プロデューサー 今、業界内外から最も注目されている女優さんだと思います。瀧内公美に興味のないようなスタッフとは仕事したくない!くらい、私は彼女のことが好きです。廣木監督の映画「彼女の人生は間違いじゃない」を見た時から、ずっと一緒に仕事できるチャンスを狙っていました。作品ごとにいつも新たな発見があり、瀧内熱は積もり続け、今回ようやく実現しました。ミステリアスで、聡明な宣伝プロデューサーかつ、バズらせ屋の役。瀧内さんならば、斎藤工さんとの組み合わせも絵になるし、間違いなく面白くなると思いました。そして、大根監督により、また新たな彼女の魅力が引き出されました。年齢差、男女問わず、常に現場の潤滑油的存在。年を重ねるほど素敵な女優さんになりそうで、今後のさらなる活躍が楽しみで仕方ありません。

 【共演NG】11月30日は第5話。医者役に抜擢された本物の医者・間宮礼司(青木崇高)は、何と大園瞳(鈴木京香)の元カレだった。今なお未練があるようで、遠山英二(中井貴一)に「まだ瞳を愛している」と宣戦布告。敵意をむき出しにする。医者なのに芝居も上手なイケメンの登場により、ドラマはますますバズり、間宮の出演シーンも増えることに。英二は納得がいかない様子だ。そんな中、小松慎吾(堀部圭亮)は出島徹太郎(里見浩太朗)のある異変に気づく…という展開。「TVer」で第1〜4話が無料振り返り配信中。

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