【男優助演賞】「罪の声」宇野祥平 今まで出会ってきた人の「声」を大事に

【男優助演賞】「罪の声」宇野祥平 今まで出会ってきた人の「声」を大事に

男優助演賞を受賞した宇野祥平(撮影・小海途 良幹)

 ◇2020年(第75回)毎日映画コンクール各賞決定(2021年1月21日)

 宇野祥平(42)は、受賞作「罪の声」で着たオーダーメードのスーツ姿でインタビューに応じ、「歴史のある賞で、歴代の方を見ているとそうそうたる方たちばかり。大変光栄に思います」と静かに喜びを語った。

 同作は、実際に起きた未解決事件をモチーフにした同名小説が原作のサスペンス。映画化が決まる前から小説を読んでおり、最もひかれた登場人物がまさに自身が演じた生島聡一郎だった。子供の時に自分の声が食品会社への脅迫テープに使われたために、人生を狂わされるという役どころ。不遇な身の上を体現するため、4カ月で10キロ以上の減量をして撮影に臨んだ。一時は自殺を決意するほどに追い込まれる、迫真の演技を見せたが「眼鏡の曇りや衣装の質感から小道具に至るまで、各部署のスタッフさんが環境をつくってくれたのが大きかった。知らない自分を発見できたところはありましたけれど、達成感とまではなかなか持てないですね」と控えめだ。昨年は12本の出演作が公開され、今年も既に5本が待機中という人気ぶり。それでも、おごりなどは一切感じられない。「演技は答えのないものだと思います。今まで出会ってきた人にいろいろな助言をもらったり支えてもらったので、これからも縁を大事にしてひとつひとつ丁寧に頑張っていきたい」。あくまで謙虚だった。

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