「報ステ」「WBS」ガチンコ対決はどうなった? 5日間の数字をプロが分析すると――

 テレビ東京が「ワールドビジネスサテライト(WBS)」の放送時間を前倒し、テレビ朝日の看板報道番組「報道ステーション」と同じ夜10時台に移動して1週間が過ぎた。人気の大江麻理子(42)がキャスターを務める「WBS」とはいえ、「報ステ」の相手にはならないのではないか。いやいやひょっとすると、柔よく剛を制すとも……果たして、結果は?

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 結論からご覧いただこう。

 4月第1週は、「報ステ」の視聴率は11・6〜13・3%(ビデオリサーチ調べ、世帯、関東地区:以下同)、「WBS」は3・5〜4・5%の間に収まっている(金曜日のみ、これまで通り11時スタート)。民放プロデューサーは言う。

「『報ステ』も『WBS』も、視聴率の食い合いということにはなりませんでした」

 大江キャスターの人気を以てしても、王者「報ステ」には敵わなかったということか。


■「プライムタイム」という前例


「『報ステ』がまだ『ニュースステーション』だった頃、TBSが“打倒Nステ”を旗印に10時スタートの報道番組『JNNニュース22プライムタイム』をぶつけたことがありました。メインキャスターに元NHKの森本毅郎アナ(81)とTBSアナだった三雲孝江(66)を起用しましたが、結局『Nステ』とは勝負にならず、1年で撤退しました。ちなみに『プライムタイム』の後に始まったのが、現在まで続く11時スタートの『筑紫哲也 NEWS23(現・NEWS23)』です。『プライムタイム』に比べれば、『WBS』は立派に闘っていると思います」

 そうはいっても、ほとんどトリプルスコアである。

「『報ステ』は報道番組、『WBS』は経済情報番組ですから、視聴者の棲み分けができているということでしょう。『報ステ』にとって4月第1週は、大阪、兵庫、宮城でコロナ感染者が増え、“まん防”も注目されましたからね。『WBS』はこれまで通り、経済路線を守って淡々と放送していました」


■大江キャスターは週2日


 10時スタートになって「WBS」はゲストに力を入れていたようだ。

「経済情報番組だけに、3月29日の初回ゲストはソフトバンクの孫正義会長兼社長(63)をスタジオに招いていました。ゲストに力を入れたのは分かりますが、これも痛し痒しと言ったところ。3%台に落ちた4月1日のゲストは、菅義偉首相(72)でした。正直言って、菅首相は数字を持っていませんね」

 4月2日、金曜のトリは「WBS」初代キャスターの小池百合子都知事(68)だった。

「キャスター時代の手帳まで持参していましたね。当時は毎日、円相場を記録していたと、これ見よがしに見せて。“あなたもこれくらいやりなさいよ”と説教でもしたそうなところが、ちょっと嫌味な感じでしたね」

 小池都知事にインタビューしたのは金曜のメインキャスター、佐々木明子アナ(51)だった。

「大江さんが月〜金でキャスターを務めたのは昨年3月まで。コロナ対策の強化として、月・水・金の週3日となり、この4月からは月・火の週2日になってしまったんです。水・木・金は佐々木アナとなりました。大江ファンにとっては、せっかく10時から彼女を見られると思っていたのに、2日だけでは物足りないかもしれません。もっとも、佐々木アナの担当日も数字は落ちていません」

 やはり“大江人気”は利用したほうが良いってことか。

「週の締めくくりの金曜は、大江さんでいいと思いますけどね。ともあれ、彼女の出番が減った今、それを補えるのは若手のフィールドキャスターだと思います。月・火・金は『モヤモヤさまぁ〜ず2』の4代目アシスタントも務める田中瞳アナ(24)。『モヤさま』初代アシスタントでもあった大江さんの後輩です。水・木は角谷暁子アナ(26)で、元ミス慶應グランプリ。まだ初々しく、頼りなさも残りますが、『WBS』は解説の男性記者たちが地味なので、彼女たちの活躍がポイントになるでしょう」

 結局のところ、「WBS」の前倒しスタートは成功と言えるのだろうか。

「実は若干ですが、『WBS』は11時スタートだった3月よりも数字を上げているんです。3月第4週の視聴率は、月曜:2・8%、火曜:3・5%、水曜:2・9%、木曜:3・7%、金曜:4・2%でした。もっとも、11時台となったテレ東の番組は、かつての『WBS』よりも数字を落としているんです。『WBS』だけを見れば、改編は成功と言えるでしょうが、全体的にはそんなに良いとは言えません。とにかく、『WBS』がもっと数字を上げるしかないでしょう」

デイリー新潮取材班

2021年4月9日 掲載

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