“ポスト第7世代”でトップになるのは?「マヂラブ」「見取り図」「ニューヨーク」が死闘

“ポスト第7世代”でトップになるのは?「マヂラブ」「見取り図」「ニューヨーク」が死闘

マヂカルラブリー

■実力は互角


 お笑いの世界は本当に競争が激しい。今、テレビ業界では「お笑い第7世代の次は誰がトップを取るのか?」が話題になっているという。

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 バラエティ番組の制作に携わるスタッフが言う。

「これまでは、『第7世代のうち誰がテレビで売れっ子になるか』というレースが繰り広げられていました。こちらは、どうやら『霜降り明星』と『ぺこぱ』が頭一つ抜けた印象です」

 そもそも第7世代の定義は複数ある。その中の1つに「1987年以降の生まれ」がある。

「『ミルクボーイ』の2人は内海崇さん(35)が1985年生まれ、駒場孝さん(35)は1986年生まれです。

 厳密には定義に当てはまらないものの、彼らも第7世代と同一に扱われています。そして漫才の実力は、世代の枠を越えてトップクラスでしょう。

 そんな彼らでも、全国区のバラエティ番組で大活躍とはいきませんでした。今後は大阪から動かず、劇場を中心に活動すると表明しました。

 漫才を極めようとする姿勢は彼ららしいですし、ファンや関係者からも歓迎する声が寄せられています」(同・スタッフ)


■実力は伯仲


 漫才が上手いコンビが、テレビでも自動的に人気者となるわけではない。お笑いの世界で競争が激化する理由の一つだ。

「“ポスト第7世代”は『おいでやすこが』、『錦鯉』など、2020年の『M-1グランプリ』(朝日放送制作・テレビ朝日系列)で注目を集めたコンビが目立ちます。

 中でも『マヂカルラブリー』、『見取り図』、『ニューヨーク』の3組が、ポスト第7世代の“トップ争い”を演じていると言われます」(同・スタッフ)

 まずは3組をご紹介しよう。「マヂカルラブリー」は野田クリスタル(34)と、村上(36)。彼らは「M-1グランプリ2020」で優勝し、野田はピン芸人として「R-1ぐらんぷり2020」(関西テレビ制作・フジテレビ系列)でも優勝を果たしている。

「見取り図」は盛山晋太郎(35)とリリー(36)。18年から20年まで、3年連続で「M-1グランプリ」の決勝に進出した。

「ニューヨーク」は嶋佐和也(34)と屋敷裕政(35)。「M-1グランプリ」は19年と20年、「キングオブコント」(TBS系列)は20年に決勝へ進出した。


■激戦必至


「マヂカルラブリー」がM-1を制したことは大きなアドバンテージになっているようだ。今年の3月から冠番組の「マヂカルクリエイターズ」(テレビ東京系列・火・0:00)がスタートしている。

 だが、「見取り図」と「ニューヨーク」も負けていない。低視聴率が話題の「ラヴィット!」(TBS系列・平日・8:00)にレギュラー出演している。

「この3組のバトルは苛烈なものにならざるを得ません。3組とも本格派の漫才やコントを手がけており、一発芸やキャラで売れているわけではないからです。

 おまけに全員、トーク力も兼ね備えています。笑いの質が同じなら、その中で最も面白いコンビに出演依頼は殺到します。今のところ、3組は横一線という印象です」(同・スタッフ)

 3組が漫才の王道を歩んでいるのは、「M-1グランプリ」で勝ち残っていることからも明らかだ。

 本格派の3組が、「本格派枠1組」の座を巡って争う。確かに、激戦にならざるを得ないだろう。


■1番は誰か?


「冠番組を持つ『マヂカルラブリー』のトーク力は業界に認知されました。『見取り図』の2人も関西のバラエティ番組でトークを鍛えられており、ボケもツッコミも自由自在です。

『ニューヨーク』は『プレバト!!』(TBS系列)で丸シールアートが評価されたり、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系列・火・23:20)のスポーツ企画に抜擢されたりと、やはりバラエティ番組で着実に存在感を示しています」(同・スタッフ)

 もちろんテレビ局の側も、何が何でも“3分の1”にしようとしているわけではないという。3組とも生き残る可能性も存在する。

「とはいえ、テレビ局側が『どのコンビが1番か』と“審査”の目で見ていることは間違いありません。

 食レポが上手いのは誰か、体を張ったロケが上手いのは誰か、イジりが得意か、イジられるのは得意か、という具合です。

 いわば3組は甲子園の熱戦を戦っており、バラエティ番組のスタッフはドラフト会議に備えて彼らの能力をチェックするスカウトマンというわけです」(同・スタッフ)


■来年の春


 あの「ミルクボーイ」より「ぺこぱ」のほうが、少なくとも地上波のバラエティ番組では露出度が上回ってしまう。

 筋金入りのお笑いファンには納得がいかないかもしれない。とはいえテレビ業界は「広範な人気を集めるお笑いコンビ」を必要としていることは言うまでもない。

「『ミルクボーイ』の漫才はピカイチです。その一方で、バラエティ番組でのトークやロケとなると、漫才ほどのインパクトを視聴者に与えられなかったのは事実でしょう。

 対して『ぺこぱ』は、『シューペイです』や『時を戻そう』といったフレーズがバラエティ番組でも活きました。

 再現VTRに役者として出演したり、スポーツの企画、YouTubeでも人気を集めたりするなど、視聴者の支持を得て、テレビ局として起用しやすい条件が揃いました」(同・スタッフ)

 このスタッフ氏は、まずは秋の改編で3組の状況をチェックするという。そして年末にはM-1、キングオブコント、そして「R-1グランプリ」(関西テレビ制作・フジテレビ系列)といったコンテスト番組の結果が出る。

 秋までは3組の争いだが、冬になると新人が名乗りを挙げる可能性もある。答えが出るのは来年の春だという。

デイリー新潮取材班

2021年4月19日 掲載

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