新田真剣佑は1億円以上でオファー、ハリウッドに進出した10人の日本人俳優

新田真剣佑は1億円以上でオファー、ハリウッドに進出した10人の日本人俳優

新田真剣佑

 俳優の新田真剣佑(24)は、公開中の映画「るろうに剣心 最終章 The Final」(大友啓史監督)に出演。キレキレのアクションが注目を集めている。先日各スポーツ紙は、新田が所属していた芸能事務所・トップコートを退社し、父で俳優の千葉真一(82)の個人事務所に所属していることを報じた。

「2014年から日本で活動していた新田ですが、自ら売り込んで17年5月にトップコートに移籍。もともと、米・ロサンゼルスで暮らしており、将来的にハリウッド進出を目指していました。トップコートにも当初からその意向は伝えていたそうです。5月から撮影がスタートする、日本の漫画を実写化したハリウッド映画での主役級のオファーが舞い込んだこともあって、4月末に退社予定だったのを前倒ししたと言われています。ハリウッドデビュー作の『パシフィック・リム:アップライジング』(18年)は端役だった事を考えると、今回は大抜擢と言ってよいのでは」(芸能記者)

 新田は鍛え上げられた鋼のような肉体とネイティブ並みの英語力を持つだけに、アメリカでも注目されそうだ。そこで、今回は過去にハリウッド進出を果たした日本人俳優の顔ぶれを振り返ってみよう。

 千葉の主宰するジャパンアクションクラブ(JAC)を経て俳優デビューした真田広之(60)は、2002年に公開されアカデミー外国語映画賞にもノミネートされた「たそがれ清兵衛」で各映画賞を総なめにしたことや、翌03年公開のトム・クルーズ(58)主演の「ラスト サムライ」に出演したことで、日本を代表する俳優の1人となった。その後、日本からロスに拠点を移した。

「ラッシュアワー3」(07年)、「ウルヴァリン:SAMURAI」(13年)、「47RONIN」(同)、「アベンジャーズ/エンドゲーム」(19年)などに出演を重ね、世界中で人気の対戦型アクションゲームを実写映画化した「モータル・コンバット」(6月21日公開予定)で得意のアクションを見せている。

「ラスト サムライ」で真田と共演し、一躍注目されたのが渡辺謙(61)だ。同作で同年度の「第76回アカデミー賞」の助演男優賞ならびに「第61回ゴールデングローブ賞」助演男優賞にノミネートされるなど、高い評価を得てロスに移住した。「バットマン ビギンズ」(05年)、「SAYURI」(同)、「硫黄島からの手紙」(06年)などハリウッド作品に立て続けに出演した。

「身長170センチの真田に比べ、184センチの渡辺はスクリーン映えします。渡辺は、ハリウッド作品では主要キャストでしかオファーを受けません。一方、真田は大作でもない作品でもわざわざオーディションを受けて参加するなど、向こうで骨を埋める覚悟です。もっとも、渡辺も最近は日本でも仕事をしています。ハリウッドの俳優や裏方たちはほとんど、『全米映画俳優組合(The Screen Actors Guild 略称/SAG)』に所属しています。08年のリーマンショックの影響で、『同じギャラを払うなら、なるべく組合加入の俳優に仕事を回そう』というのが暗黙の了解になり、一時期外国人の俳優に対するオファーが少なくなった。そのため、渡辺は日本の映像作品のオファーも受けるようになったというわけです」(映画業界関係者)

 渡辺がリーマンショック以降に出演したハリウッドの大作といえば、「ゴジラシリーズ」のハリウッドリメイク版である「GODZILLA ゴジラ」(14年)と「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(19年)である。

 また、15年に上演されたブロードウェイミュージカル「王様と私」で、演劇界で最も権威のある「トニー賞」のミュージカル主演男優賞にもノミネートされている。

 浅野忠信は、08年に日本公開されたロシア、モンゴルなどの合作「モンゴル」でチンギス・ハーン役を演じ主演をつとめ、同作が「第80回アカデミー賞」の外国語作品部門にノミネートされたこともあって関係者の目にとまり、11年公開の「マイティ・ソー」でハリウッド進出を果たした。その後も出演を重ね、真田と共演した「モータル・コンバット」、水俣病の惨状を取材し世界に発信したアメリカ人写真家ユージン・スミスの闘いを描いた「ミナマタ」が日本公開を控えている。


■「女優」のパイオニアといえば…


 女性でハリウッド進出のパイオニアとなったのが工藤夕貴(50)だ。英語がほとんどできないレベルから一念発起してハリウッド進出を決意。89年の「ミステリー・トレイン」でハリウッドデビューを果たし、「ピクチャーブライド」(94年)、「ヒマラヤ杉に降る雪」(99年)、「リミッツ・オブ・コントロール」(09年)などに出演した。

 出演作での演技が好評で、玄人好みの演技派として知られていた菊地凛子(40)は、06年公開の「バベル」で、聾唖の女子高生役を演じ、セリフがない役にもかかわらず、アカデミー助演女優賞を含むいくつかの映画賞にノミネートされた。その後、「ブラザーズ・ブルーム」(09年)、「シャンハイ」(10年)、「パシフィック・リム」(13年)、「パシフィック・リム:アップライジング」(18年)などに出演している。

 19年12月で所属していたオスカープロモーションを退社しフリーで活動する忽那汐里(28)は、日系オーストラリア人3世として生まれたバイリンガルである。徐々に海外の作品への出演を重ね、18年にNetflixで配信された映画「アウトサイダー」でハリウッドデビュー。「デッドプール2」(18年)、「マーダー・ミステリー」(19年)に出演を果たした。

 ハリウッドデビュー作が日本公開を控えているのが平岳大(46)と小栗旬(38)だ。

 16年に亡くなった俳優の平幹二朗さんと女優の佐久間良子(82)の間に生まれた平は、米・ブラウン大学理学部応用数学科を卒業後、名門・コロンビア大学大学院修士課程へ進学したが中退し02年に俳優デビュー。Netflixで配信中のオリジナルドラマシリーズ「Giri/Haji」で主演に抜てきされ、今年中の公開が予定されている人気シリーズの第3弾となる「G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ」でハリウッドデビューを果たす。

 小栗は人気怪獣がバトルを繰り広げる「ゴジラvsコング」に主要キャストで出演している。当初は今年5月14に公開予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開延期になってしまった。

「小栗はハリウッドの本格進出を見据え、妻で女優の山田優ら家族とロスに移住。しかし、コロナ禍が長引いたこともあって、現在は家族で帰国しています。将来は所属事務所の社長に就任すると言われていることもあり、そこまでハリウッドにこだわりはないようですが……」(芸能記者)

 最後に、日本ではまだ知名度が低い若手の二人をご紹介しよう。ミャンマー人の両親のもとに生まれ英語が堪能な森崎ウィン(30)は、18年公開のスティーヴン・スピルバーグ監督(74)作品の「レディ・プレイヤー1」で、山崎紘菜(27)が3月に日本公開された大人気ゲームシリーズを実写化した「モンスターハンター」でそれぞれハリウッドデビューを果たした。日本で実績を残して米国進出が当り前だった時代とは、隔世の感がある。

「以前に比べ、ハリウッドへの“門戸”が広がって、チャンスは増えています。ただ、コロナ?の影響で、ある程度実績がない役者は呼ばれない。にもかかわらず、新田はギャラ1億円以上でオファーが来たというから、かなり期待されているのでしょう」(映画担当記者)

デイリー新潮編集部

2021年5月7日 掲載

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