TBS「週刊さんまとマツコ」が大苦戦 M1層(20〜34才男性)は誰も見ていない衝撃

TBS「週刊さんまとマツコ」が大苦戦 M1層(20〜34才男性)は誰も見ていない衝撃

明石家さんま、マツコ・デラックス

 7月11日、「週刊さんまとマツコ」(TBS)が、番組史上最低の視聴率3・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)を記録した。4月に鳴り物入りでスタートして以来、4%台の低空飛行ではあった。これではまずいと考えたのか、11日の放送ではDA PUMPのISSAをゲストに迎えたのだが、時すでに遅し――。

 ***

 番組公式ページにはこうある。

《国民的お笑い芸人の明石家さんまと、日本を代表する“さんまファン”かつ“最強のお喋り相手”マツコ・デラックスがTBSで合体!/番組では、そんな2人がお互いの「知られざる顔」「新しい魅力」を引き出すべく、ある時はスタジオで、ある時はロケで思う存分喋り倒す。》

 確かにそうだった。どんな番組でも視聴者をつかんで離さない、テレビ界のツートップとも言える、さんま(66)とマツコ(48)が喋り倒せば、どんな化学反応が起きるのか、という期待があった。

 ところが、初回から期待外れだったことは、デイリー新潮「注目の新番組『週刊さんまとマツコ』 初回は意外な視聴率、不吉な予感と期待と――」(5月2日配信)でも報じた。民放プロデューサーが言う。


■テコ入れ時期を逃した


「4月18日の初回放送は2人のカラミはなく、互いの楽屋と化粧室で、それぞれの現場ディレクターとの会話を交互に映すだけ。その内容も江藤俊久チーフプロデューサーを出世させるために番組を始めたなんて内輪話ばかりで、視聴率は4・4%と大コケしました。1週空いた5月2日の第2回で、裏番組の『サザエさん』(フジテレビ)の波平に扮したさんまさんと、サザエさんに扮したマツコさんが、ようやくスタジオで顔を合わせました。ところが、お互いに相手を持ち上げるばかりで、結果は4・1%とさらに下げることになった。その後も野村萬斎の娘、野村彩也子アナが二世としての悩みを相談したり、国山ハセンアナが安住紳一郎アナの新番組に行きたいと訴えたり、業界では話題になったものの、4%台を続けていました」

 そして7月11日の放送でとうとう4%を割り、番組史上最低の3・7%に。もはやチーフプロデューサーの出世どころではない。

「11日の放送の収録日が、さんまさんの誕生日(7月1日)だったために、“芸能界一のプレゼント王”ISSAをゲストに呼んで、相手の心をつかむプレゼントの極意を披露して、2人を感心させていました。TBS制作陣もずっと4%台ではさすがにまずいと思って、内輪でないゲストを呼んだのかもしれませんが、最低の3%台まで落ちたわけです。正直言って、テコ入れの時期を逃していますね」


■M1層の個人視聴率に※マーク


 日曜18時半からの30分番組という枠も良くないのでは?

「11日の裏番組を見ると、『真相報道 バンキシャ!』(日本テレビ)は14・4%、『相葉マナブ』(テレビ朝日)は10・8%、そして彼らが扮装した『サザエさん』は8・5%です。報道からバラエティ、アニメもしっかり数字を取っています。いずれも固定客はいますからね。しかも日曜夜というのは、18時まで『笑点』(日テレ)を見て、18時からはフジの『ちびまる子ちゃん』と『サザエさん』を経て、19時から『NHKニュース7』と『ザ!鉄腕!DASH!!』(日テレ)に分かれ、20時からNHK大河、『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ)、『ポツンと一軒家』(テレ朝)に3分し、21時に日曜劇場(TBS)で収束するという、国民的ルーティーンがあるのです。それを切り崩すのは並大抵ではありません」

 個人視聴率で見ると、さらに酷いという。

「そもそも編成の段階から見誤っていたかもしれません。ちなみに個人視聴率のコアターゲット層(13〜49歳)で見ると、トップは『サザエさん』の5・6%でした。対して『週刊さんまとマツコ』は1・0%。100人のうち1人しか見ていない計算です。しかも、M1層(20〜34歳の男性)に至っては禁断の“※”でした。視聴率は0・1%を割り込むと※マークで表示されます。つまり、ほとんど誰も見ていない……」

 さんまとマツコが組んで、なぜ※マークが付いたのか。

「そもそも、さんまさんの『ホンマでっか!?TV』(フジ)のレギュラーを降りて心苦しいマツコさんと、マツコさんと仕事をしたいさんまさんが、テレビ局に直談判して始めた企画でした。彼らにとって放送局は、どこでも良かったわけです。TBSにとっては、まさに“棚ぼた”と言っていい番組です。さんまさんとマツコさんで番組が作れるというだけで舞い上がってしまい、甘く見すぎたのではないでしょうか」

 テレビ業界には代々受け継がれる教えがあるという。

「昔から『視聴者をなめたらダメ!』『こんなもんでいい、は禁句だ』と口酸っぱく言われてきました。この言葉の重みは、『週刊さんまとマツコ』を見て痛いほど分かります。初回から楽屋話を延々と流し、2人のカラミを期待した視聴者を裏切った。2回目以降は“さんまとマツコを放し飼いで勝手に喋らせときゃ面白いだろう”という制作サイドのおごりがあったということでしょうね。出てくるゲストはTBSアナで内輪話ばかり。そもそも2人だけで喋り倒す番組ではなかったのか。視聴者は動物的カンで、自分たちに向けて発信されているかどうか分かるものなのです。テレビ界を牽引してほしいさんまさんとマツコさんには何とも気の毒な話ですよ」

デイリー新潮取材班

2021年7月18日 掲載

関連記事(外部サイト)