25年ぶりのテレ東出演! 中居正広の新トーク番組は“業界のトレンド”と言われるワケ

25年ぶりのテレ東出演! 中居正広の新トーク番組は“業界のトレンド”と言われるワケ

中居正広

 10月31日、第49回衆議院議員総選挙の投票日に放送されるテレビ東京の番組が注目されている。といっても、「池上彰の総選挙ライブ」ではない。開票の少し前に放送される「中居正広のただただ話すダーケ ノーカットですのでギリギリまで間はなるべく詰めて下さい。」(16:00〜17:15)という長〜いタイトルのトーク番組だ。

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 テレ東の公式ページには、番組内容が以下のように説明されている。

《中居正広が25年ぶりにテレビ東京でMCとして出演!/この番組は、中居正広のほか、高岡早紀、矢作兼、川田裕美、澤部佑、河北麻友子、中田花奈と、多彩な7人の出演者たちが、冒頭“トークのルール”を1つだけ決めて、あとは「ただただ話す」!お題さえも事前に決めずに臨む、行き当たりばったりのトークバラエティ。あわよくば…ノーカット編集で放送すべく、ギリギリまで間を詰めておしゃべりしました。》

 民放ディレクターが言う。

「まず中居さんのテレ東出演が25年ぶりというのに驚きました。25年前の96年というと、『愛ラブSMAP!』でしょうね。以来、四半世紀も出ていなかったわけです。その間、SMAPは解散し、彼はジャニーズ事務所を退所。テレ東も本社ビルが変わりましたから、どちらにとっても新鮮でしょうね」

 いまや中居も49歳である。


■ウラ番組が弱い


「中居さんの番組なので、それなりのゲストを揃えていますし、テレ東の番組としては、それなりにお金をかけた番組のように見えます。もっとも、放送時間が午後4時からという中途半端な時間帯なので、制作費はあまりないはずです。テレ東にとっては、中居さんとのパイプを作るという狙いもあるのでしょう。もちろん、独立した中居さんにとってもいいことだと思います」

 なぜ、そんな放送時間になったのだろう。

「25年ぶりの出演でいきなりゴールデンはないでしょうし、ゴールデンでないほうが自由に制作できるという面もあるはず。総選挙の投票日ですから、夕方は家にいる人も増える可能性がある。さらに、日曜の夕方は各局が力を入れていませんから、頭ひとつ抜けるにはいいと考えたのかもしれません」

 31日16時台の他局はどうなっているかというと、

NHK:「NHK新人お笑い大賞」
日本テレビ:「近未来創世記 日本を救うヤバイ偉人 みどころSP」
テレビ朝日:「樋口久子 三菱電機レディス2021 最終日」
TBS:「水上の挑戦者SP」
フジテレビ:「SUPER RICH 1話〜3話総集編」


■注目はノーカット


 日テレとフジは再放送で、テレ朝はゴルフ中継。TBSの「水の挑戦者」とは何者かと思えば、ボートレース中継だった。この中でなら、確かに目立つ。

「テレ東は14時から、11月3日公開の映画『きのう何食べた?』公開記念と称して『きのう何食べた?正月SP』を放送した後に、中居さんの番組を持ってきました。上手い戦略だと思います。もっとも、番組の《ただただ話す》という企画は、フジの『人志松本の酒のツマミになる話』と被るようで、我が道を行くテレ東らしくありません」

 番組に目新しさはないということか。

「注目しているのは“ノーカット”という部分。最近は収録番組にもかかわらず、ほぼノーカットという番組が増えているんです」

 その代表が、生放送に近い収録スタイルを取っている「ワイドナショー」(フジ)だという。

「他にも『中居正広のニュースな会』(テレ朝)、『全力!脱力タイムズ』(フジ)のスタジオ部分はノーカットに寄せていると思います。『ザ・ベストワン』(TBS)などのネタ見せ番組も、ネタ部分はほぼノーカットが基本です」

 バラエティ番組が多いようだが、かつては明石家さんまの番組のように、収録時間が放送時間の数倍に及ぶと言われたこともあった。


■生放送が嫌いな芸人


「MCや演出家、番組内容にもよりますが、通常は放送時間の2倍くらいは収録しています。さんまさんの番組や『アメトーーク』(テレ朝)のように、場合によっては3倍かけて収録なんてこともあるようです。もっとも今は、さんまさんの番組ですら収録時間が短くなっているそうです」

 なぜほぼノーカットが増えているのだろう。

「収録時間が長ければ長いほど、編集の手間暇は多くなります。逆にほぼノーカットの収録ができれば、編集は少なくて済み、制作費が抑えられます。制作費はどこも減っていますから、出費を抑えるに越したことはない。タレントのギャラも、拘束時間が短いことを理由に安くすることも可能ですからね。また、コロナ禍によって、時短での収録を目指すようにもなりました。ほぼノーカットがテレビ業界のトレンドと言っていいでしょう」

 いっそのこと、ほぼなどと言わず、ノーカットの生放送にしちゃえばいいのでは。

「昔は生放送が好きというタレントもいました。理由は、時間通りに終わるからです。しかし、生放送でないからこそ、失言やミスがあってもカットしてもらえるので、精神的にも楽で喋りやすくなるというメリットもあります。笑いが取れなかったらどうしようという恐怖心から、生放送を嫌う芸人は少なくありません」


■面白さが半減する人も


「芸人は、スベったりウケなかったことが、そのまま放送されてしまうことを嫌います。ネタでミスっても撮り直しができませんが、スタジオの空気や共演者の反応、もちろん自分のコメントには必要以上に気を遣います。編集で助けられている芸人は意外に多いですね。生放送で面白さをアピールするのは、実力と技術、そして人気も必要になります。芸人にとってもテレビの生放送は、まさに戦場と言っていいでしょう」

 とはいえ、ほぼノーカットならば、編集で助けられることも減るのでは?

「これまでと比べ、面白さが半減する芸人も出てくるでしょう。中居さんは芸人ではありませんが、いまはMC1本で勝負しています。ほぼノーカットでどのくらい実力が発揮できるか楽しみです」

デイリー新潮取材班

2021年10月31日 掲載

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