池上彰、櫻井&有働、ミヤネ屋、大越、太田光……参院選「開票特番」の見どころをプロに聞いた

 7月10日は参議院選挙の投開票日。選挙となれば、テレビ局は選挙特番だ。もっとも昨年の衆院選では、番組冒頭の獲得議席予想で各局が軒並み大ハズレとなる異常事態となった。果たして今回はどうなるのか?

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 昨年10月31日に行われた第49回衆議院議員選挙の主な獲得議席は、自民党261、公明党32、日本維新の会41、立憲民主党96、国民民主党11、共産党10、れいわ新選組3、社民党1だった。

 ところが、午後8時の投票締め切りと同時に発表された議席予想はあまりに違った。

 どの局も岸田文雄新総裁の下、自民党の苦戦、立憲民主党の躍進を予想したが、そうはならなかったのだ。NHKですら同様で、選挙後に放送総局長が「真摯に受け止めて、しっかりと検証して改善に結びつけたい」と反省の弁を述べたほどだった。

 議席予想は投票所の出口調査をもとに行われる。今回は、いずれも気合いを入れ直して調査していることだろう。民放プロデューサーに聞いてみた。


■ガーシーVS.池上はあるか


「本音を言うと、今回は選挙特番なんてやりたくなかったんですよ。でも、投票2日前に安倍元首相が銃撃されるなど、民主主義が脅かされる大事件が起きてしまった。各局が横並びで放送していますし、視聴率の勝敗がそのまま局にとっての威信となるわけですから、やらざるをえないんです。選挙自体は、野党が情けない上に、安倍さんの一件で、自民圧勝の可能性が高いのは分かってますから、盛り上がりそうもない。それもあって、各局の選挙特番は、昨年の衆議院選と同じような顔ぶれです」

 それぞれの番組を解説してもらおう。

「やはり話題になりそうなのは、テレビ東京の『池上彰の参院選ライブ』(19:50〜23:42)です。2010年の参院選からスタートし、国政選挙のみならず都知事選や米大統領選まで特番にして、今やお馴染みとなりました。池上彰さん(71)とテレ東No.1の大江麻理子アナ(43)とのコンビで、辛口の候補者プロフェールや小泉進次郎への密着、公明党に政教一致問題のツッコミを入れるなど、これまで他局がやらなかったことをやってきたテレ東らしい番組です。今回は新成人の鈴木福くん(18)もゲストとして参加するようです。福くんといえば、日テレの『真相報道バンキシャ!』の準レギュラーだったはずですが、テレ東に奪われちゃったんでしょうか。ともあれ、池上さんが忖度なしで、ガーシー、NHK党、参政党、蓮舫VS.生稲晃子に切り込んでいくと視聴者はスッキリするでしょう」

 今回から「池上ライブ」は全国ネット化するそうだ。


■NHK出身の3人


「会見で池上さんが『これまで全国ネットを装ってきたけれど、TVerの同時配信によって全国ネットになる』と嬉しそうに言っていましたね。テレ東の系列局はテレビ北海道とテレビ愛知、テレビ大阪、テレビせとうち、TVQ九州放送しかないので、独立局と組んでも、全国中継というわけにはいかなかったんです。それが配信によって全国で見られるようになったというわけです。さらに我が道を行くテレ東らしく、前日には特番『Are you ready?池上彰の参院選直前SP』(9日13:28〜14:23)も組んでいます。これも翌日のアドバンテージになると思います」

 続いて日本テレビの「zero選挙」(19:58〜)だ。

「日テレも安定の櫻井翔(40)&有働由美子(53)コンビです。前回の衆院選では、『池上ライブ』を押さえて民放1位の視聴率を取っています。櫻井、有働アナの他にも、藤井貴彦アナ(50)ら誠実さが売りの日テレアナがサポートすることで、今回もトップを狙っているでしょう」

 池上氏も有働アナもNHK出身だが、もう1人いる。「報道ステーション」の大越健介キャスター(60)だ。

「テレ朝の『選挙ステーション』(19:58〜24:25)は大越氏と、『大下容子ワイドスクランブル』の大下容子アナ(52)、さらに小木逸平アナ(48)らが中心となり、開票キャスターには若手の板倉朋希アナ(36)と渡辺瑠海アナ(25)が入るようです。ただし、ちょっと華がありませんね。河野明子アナ(43)や小川彩佳アナ(37)の抜けた穴は大きいと言わざるを得ません。どうせなら、元乃木坂46の斎藤ちはるアナ(25)や森山みなみアナ(24)を起用した方がいいと思います」


■TBSはまた爆問太田


 テレ朝を去った小川アナはTBSの「選挙の日 2022 私たちの明日」(19:57〜25:00)に出演する。

「メインは爆笑問題の太田光(57)です。昨年の衆院選特番では下馬評の高かったものの、フタを開ければ、自説の開陳と段取りの悪さ、さらに礼儀知らずも加わって、ネット上では大荒れで、視聴率は民放最下位に終わりました」

 あれほど悪く言われてもまたメインに起用したTBSも、ある意味、大したもの。今回は上手くいくのだろうか。

「ソツなくやれば、余計に面白くなくなるのは目に見えています。ただでさえ、池上、有働、大越が横並びで放送される中、底の浅さが露呈するだけでしょう。中には、れいわ新選組から比例で立候補した水道橋博士との因縁の対決を楽しみにする声もありますが、さて、どうなることやら。どうせなら、相方の田中裕二(57)と一緒に『サンデージャポン』特番にして、杉村太蔵(42)やデーブ・スペクター(68)、テリー伊藤(72)、藤田ニコル(24)も出したほうが面白くなるのではないでしょうか。脇を固めるのは小川アナや石井亮次アナ(45)、ホラン千秋(33)などですが、やはりこちらも地味です。今回も最下位候補です」

 最後はフジテレビの「Live選挙サンデー」(19:58〜25:55)だ。

「前回は宮根誠司(59)と加藤綾子アナ(37)のコンビに、コメンテーターとして出演した橋下徹(53)の存在が大きかった。政治と金の問題で当時の自民党幹事長・甘利明氏を追求しタジタジとさせるなど、後半でテレ東に次ぐ数字を上げました。しかし、今回は今のところ、橋下氏の名は見当たりませんし、カトパンも出ない。彼女の抜けた穴は、宮司愛海アナ(30)が埋めるわけですが、まだ大型報道番組では経験が浅い。カトパンくらいのさばきができるかが見所のひとつでしょう」

デイリー新潮編集部

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