酷評された「アメトーーク!」 原因は、狩野英孝推し企画の“呪い”説

酷評された「アメトーーク!」 原因は、狩野英孝推し企画の“呪い”説

“悪魔の囁き”をした狩野

 7月7日に放送された「アメトーーク!」(テレビ朝日)が《最高につまらなかった》とネット上で批判を浴びている。この日の企画は、狩野英孝が推すカードゲームで遊ぶというものだった。業界では、狩野推し企画の“呪い”には勝てないとの声がもっぱらだという。

 ***

 そもそも4月28日の「アメトーーク!」“ついついネットで買っちゃう芸人”で、狩野が紹介したのがこのゲームだった。

 おしゃべりバトルカードゲーム「ペチャリブレ」というもので、自分が引いたキャラクターカードが、相手のカードよりもいかに強いかを即興で言い争うというもの。勝敗を決めるのは、言い争いを聞いている他のプレイヤーで、明確なルールはない。

 それを狩野とMCの蛍原徹が試しに対戦したところ(有料の動画配信サービス「アメトーークCLUB」で配信中)、意外と面白かったので番組企画にしたという。

 ゲストには、言い出しっぺの狩野はじめ、千原ジュニア、ロバート・秋山竜次、錦鯉・長谷川雅紀、相席スタート・山添寛、おぎやはぎ・小木博明、出川哲朗、ブラックマヨネーズ・小杉竜一、アインシュタイン・稲田直樹、モンスターエンジン・西森洋一といった豪華メンバーだった。確かに即興の言い争い(トーク)が楽しめそうだった。民放ディレクターが言う。

「結局は屁理屈の言い合いになり、トーク自慢の芸人たちでも、なかなか盛り上げることができなかったようです」


■史上最低の回


 初戦は、狩野とモンエン・西森が対戦したのだが、唯一の経験者である狩野がいきなり敗北する。

 2試合目は、錦鯉・長谷川VS.アインシュタイン稲田で、稲田の勝利。

 3試合目は、ロバート秋山VS.ブラマヨ小杉で、秋山が制した。

 4試合目は、ジュニアVS.出川で、もちろんジュニアの圧勝。

「出川に即興のトークは無理でした。このあたりになると、トークのダメさで笑いを取るような展開となり、ゲーム本来の楽しみ方とは変わってきました」

 5試合目の相席スタート・山添VS.おぎやはぎ・小木で、山添が勝ったところでゲスト全員が出揃った。

 結局、最後の6戦目は、狩野VS.出川のダメダメ対決となった。SNS上では、以下のような声が少なくない。

《アメトーーク大好きで毎週録画したのを晩酌しながら観るのが楽しみなのに、ペチャリブレはマジで面白くなさすぎて初めて最後まで観れなかった。芸人が大好きな物事の魅力をアツく語るのが大好きなので、まだやってないジャンルあると思うのでテレビ朝日さん頑張って!》

《アメトーークでペチャリブレやってたけど、ずっとスベってたな…。》

《アメトーークこれまでほぼ全て観てるけど、史上最低の糞回だったと思う。》


■芸人殺しのカード


「ここ1、2年は、昔よりつまらなくなった、マンネリ化、ネタ切れなど、批判的な声が増えてきましたが、これほど辛辣な言葉で酷評されるのは珍しい。確かに、いつもの“○○芸人”といった拘りの芸人回に比べると、面白さに物足りなさはありましたが」

 なぜ、こうなってしまったのか。

「かつて『アメトーーク!』のプロデューサーは、『ヒット企画にばかり頼らない。あえて“バカげた企画”を挟む』と言っていました。長く続く番組なので、バカげた企画にチャレンジすることが大事で、“捨て回”から新たなヒット企画が生まれるということでした。ヒット企画ばかり続けると、面白さのハードルが高くなり、平均点が上がってしまうからだそうです」

 そういえば、今回の番組冒頭、ナレーションは「今回はお試し企画」と言っていた。

「“捨て回”だった可能性はあります。それにしても、企画が良くなかったと思います。全く馴染みのないゲームに芸人も入り込めなかったというのが最大の失敗だと思います。カードによる縛りがあるため、トークに広がりがなくなってしまった。芸人たちがどう楽しんでいいのか、どうしたら視聴者を楽しませることができるのか、苦しんでいたようにも見えました。いわば“芸人トーク殺し”のカードでしたね」

 番組が付け足したオリジナルのお題カードも足を引っ張ったように見えたが、さらに大きな問題があった。


■2時間SPで頭がいっぱい


「狩野推しの企画だった、ということです。笑神様が憑いている、笑いの神様に愛された男、とも称される狩野ですが、彼が推すものはつまらないという声も根強い。“狩野の面白い”は時に、悪魔の囁きという声もあります」

 あな恐ろしや。

「ともあれ、近頃の『アメトーーク!』はネタ枯れの可能性は捨てきれません。6月28日の3時間スペシャルの企画は、“踊りたくない芸人”と“菓子パン芸人”の2本だけでした。“踊りたくない芸人”はヒット企画ではあるものの、3時間特番で2本というのは珍しい。マンネリ化と言われても仕方がないかもしれません」

 今回の放送中、19日放送の2時間スペシャルの番宣が多く流れた。企画は「ダチョウ倶楽部を考えよう」だ。

「ダチョウ倶楽部の2人をはじめ、土田晃之、有吉弘行、出川哲朗、カンニング竹山、デンジャラス・安田和博といった竜兵会の面々が出演予定で、『アメトーーク!』ならではの企画と言っていいでしょう。製作サイドはこちらの企画で頭がいっぱいだったのかもしれません」

デイリー新潮編集部

関連記事(外部サイト)