日テレ「1億3000万人のSHOWチャンネル」が“バージョンアップ”の表現にこだわるウラ

日テレ「1億3000万人のSHOWチャンネル」が“バージョンアップ”の表現にこだわるウラ

日本テレビ「1億3000万人のSHOWチャンネル」公式サイトより

 櫻井翔(40)がMC(局長)を務める、土曜夜9時のバラエティー「SHOWチャンネル」(日本テレビ)。正式な番組タイトルは「1億3000万人のSHOWチャンネル」だったのだが、この9月からは「全国ご当地ニュースバラエティーSHOWチャンネル」に生まれ変わったようだ。リニューアルかと思ったら、あくまで“バージョンアップ”と言い張るのだが……。

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 9月3日放送の冒頭、番組タイトルは以下のようにコールされた。

ナレーション:全国ご当地ニュースバラエティーSHOWチャンネル。

――タイトルデザインも“1億3000万人の”が消えて、“全国ご当地ニュースバラエティー”に変わった。画面がスタジオに切り替わると、セットも大きく変わっていた。

櫻井:さあ、羽鳥さん、雰囲気が変わりまして。机が……。

いとうあさこ:なにこれ! どうしたの?

――これまでは画面中央に櫻井、向かって左側に進行の羽鳥慎一、右側にゲストがひな壇状に並んでいた。ところが、1枚の長いテーブルに横一列に並んで全員が座っていたのだ。なんだか「報道ステーション」(テレビ朝日)みたい……。


■バージョンアップ


羽鳥:ちょっと今日から“バージョンアップ”していこうということで。

いとう:なんかコメンテーターっぽくなってる!

羽鳥:何だか背筋も伸びます。

櫻井:報道と情報の間くらい、狙ってますから。

いとう:ホントに!?

 画面左上には「全国ご当地ニュースバラエティーSHOWチャネル」のロゴがついている。企画もこれまでとは変わって、ご当地グルメっぽくなった。確かにリニューアルされたようだ。

 ところが、日テレの公式ページの番組名は現在は更新されたものの、9月16日時点では「1億3000万人のSHOWチャンネル」のままだった。解説には《SHOWチャンネルが「全国直送ニュースバラエティー」としてパワーアップ!食欲の秋SP!話題のニュースヘッドライン続々!9月3日(土)放送から!》と、タイトルも若干違っていた。

 一体どういうことなのか。日テレ関係者に聞いた。


■あくまでもバージョンアップ


「20年12月26日、嵐が活動を休止することに伴い、『嵐にしやがれ』も終了しました。4時間にわたり生放送された最終回の世帯視聴率は18・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)、個人視聴率も11・9%と史上最高を記録して有終の美を飾りました。その後継番組として年明けの1月からスタートしたのが『SHOWチャンネル』です。初回の世帯視聴率は13・0%とまずまずのスタートを切ったのですが、最近は低視聴率が続いていました。このままだと番組終了もあり得る状況なので、編成部が最後の延命チャンスだと番組スタッフに告げた結果、9月3日放送の内容に変わったのです」

 つまり、リニューアルということか。

「いいえ、バージョンアップです。番組でもリニューアルなんて、一言も言ってなかったでしょ」

 確かにそうだった。とはいえ、実質的には?

「ま、テコ入れですね。それでも日テレとしては、数字が良くないからテコ入れしたなんて思われたくない。ジャニーズ事務所としても、櫻井を“視聴率が取れない司会者”とは言われたくないので、“バージョンアップ”にしたのです」

 リニューアルは、番組改編期の10月に行われることが多いと聞く。


■報道の櫻井


「敢えて9月初めに行ったのは、もし新企画が上手くいかなかった場合に、もう一度ひっそりと軌道修正できるチャンスがあるからです。今回、大上段に“リニューアル”を謳ってしまうと、失敗した際のダメージは大きく、軌道修正のチャンスもなくなってしまいます。ですから9月に、2時間スペシャルでもなく、通常の1時間レギュラー枠で、実験的に新企画を放送したのです」

 そこまで気を遣うのは、やはりジャニーズだからだろうか。

「櫻井は日テレの看板報道番組『news zero』の月曜キャスターを長年にわたり務めています。同時に日テレの選挙特番などでもキャスターを担当しており、報道系の番組では信頼性も高く、コメント力にも定評があります。そんな彼の番組だから、日テレも大事にしているのです」

「SHOWチャンネル」が低視聴率なのは、櫻井に面白みが足りないからでは?

「同じ嵐でも二宮和也や相葉雅紀に比べると、バラエティー番組の櫻井は面白みに欠けるかもしれません。とはいえ、報道の櫻井は視聴者からの評判も良い。彼の持ち前の信頼性に日テレ編成部は目を付けて、『SHOWチャンネル』のバージョンアップを考えたそうです」

 それが《報道と情報の間》ということか。


■平野紫耀の応援


「スタジオセットも報道番組のような並びに変え、新コーナー『全国ヘッドライン』も報道風なタイトルにし、その内容は夕方の情報番組と夜の報道番組の中間のようなご当地ニュースにしたわけです」

 全国ヘッドラインで取り上げられたのは、《福島県発 1個200万円 驚異の桃》《佐賀県発 船でしか行けない 幻のレストラン》《新潟県発 うま味3倍! ジャンボ椎茸》《宮崎県発 釣ってから2週間 究極の熟成刺身》というものだった。

「さらに櫻井自身、芸人の小峠英二とともに茨城横断の食い倒れロケを敢行しました。多忙なスケジュールの中、ロケを行ったのは、改編対象番組に入る危機感があったためでしょう。同じジャニーズの後輩で人気No.1の平野紫耀(King & Prince)がゲスト出演したのも、視聴率回復のための後方支援でしょう」

 その結果は?

「バージョンアップ初回の世帯視聴率は7・7%で、なんとか同時間帯トップを獲得しました。おかげでホームページの番組名も胸を張って『全国ご当地ニュースバラエティーSHOWチャネル』に改めることが出来わけです。グルメ企画ばかりだったのが少し気になりましたが……」

デイリー新潮編集部

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