長澤まさみ主演ドラマに起用される「インティマシー・コーディネーター」とは 日本の資格取得者は2人だけ

長澤まさみ主演ドラマに起用される「インティマシー・コーディネーター」とは 日本の資格取得者は2人だけ

視聴率女王は復帰を飾れるか

 下馬評通り、一皮剥けた作品となるのか。10月に始まる新ドラマで4年半ぶりの連ドラ主演となる長澤まさみ(35)。過激シーンが想定され、現場では新しい試みが導入されているという。

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 そのドラマは10月24日にスタートする「エルピス―希望、あるいは災い―」。フジテレビ系で月曜22時からの放送だ。

 看板ニュース番組に出演していた人気アナが、スキャンダル発覚で深夜の情報番組に異動となる。そこで死刑判決が確定した連続殺人事件に疑問を抱き、真相を追う、といったストーリーである。

「この10月開始のドラマの中では、最注目作品といってよいと思います」

 とは、テレビドラマ研究家の古崎康成氏だ。

「制作スタッフが充実している。プロデューサーの佐野亜裕美は『カルテット』、脚本の渡辺あやはNHKの朝ドラ『カーネーション』、演出の一人の大根仁は『モテキ』など、高評価作を手掛けてきた実績がありますからね」

 長澤の前回連ドラ主演は2018年。その後は、「マスカレード・ホテル」「コンフィデンスマンJP」「シン・ウルトラマン」など映画の出演が相次いでおり、4年半ぶりの主演である。

「スタッフの名を見て、これなら出たいと思ったのでは」(同)


■日本では2人だけ


 このドラマにはもうひとつ注目すべき特徴がある。

〈今回のドラマでは初めてインティマシーコーディネーターに入ってもらうことにした〉と、プロデューサーの佐野氏がTwitterで呟いているのだ。

 聞きなれぬ名前だが、インティマシー・コーディネーターとは何か。

「撮影に性的なシーンが出てくる場合、制作側と俳優側の間に立って、仲介役をするスタッフのことです」

 とは、さる民放キー局の現役プロデューサー。

「“濡れ場はNG”“キスまではOK”など、俳優サイドには考えがありますが、制作側に伝えにくいケースも。それを伝え、制作側の意見も聞き、俳優が不快にならないようコーディネートをする役割です。撮影現場にも立ち会い、不必要なスタッフには外してもらうなど、俳優をサポートする」

 海外では、ハリウッドで#MeToo運動が起きた18年頃から一般的となり、

「コーディネーターになるにはアメリカなどで何十時間もの勉強をし、民間資格を取る必要がある。日本の取得者はまだ2人です」(同)

 日本でもタワマン不倫を描いて話題になった「金魚妻」など、ネットフリックス制作のドラマで導入済。一方、地上波ドラマでの起用は稀というが、裏を返せば、長澤もそれなりのシーンに挑むということか。

「ドラマでは、長澤演じる女子アナは、路上キスを週刊誌に撮られるという設定になっているそうです」

 とさる芸能デスクは言う。

「彼女は、これまであまり露出度の高い役を演じてきませんでした。しかし、今回は久々の主演とあって、数字が求められます。過激なシーンに挑戦するのでは、といわれています」

「週刊新潮」2022年9月29日号 掲載

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