フジは複雑な心境…日テレ1月期ドラマ、門脇麦主演「リバーサルオーケストラ」発表のウラ

フジは複雑な心境…日テレ1月期ドラマ、門脇麦主演「リバーサルオーケストラ」発表のウラ

演技に定評のある門脇麦 過去には過激な作品にも出演

 10月26日、日本テレビは来年1月期・水曜22時からの連ドラ「リバーサルオーケストラ」の主演を門脇麦(30)が務めると発表した。そうは言っても、まだ2カ月以上も先の話だ。そもそも彼女は現在、フジテレビで同じ時間帯に放送されている「親愛なる僕へ殺意をこめて」に出演中の身だ。ちょっと発表が早すぎないか?

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 すでに日テレは「リバーサルオーケストラ」の公式ページも立ち上げている。意外なことに、門脇が民放GP(ゴールデン・プライム)帯ドラマに主演するのは初めてという。

 民放プロデューサーは言う。

「さすがにリリースを見たときには目を疑いました。いくら次回作が主演とはいえ、同じ水曜22時枠に出演中ですからね。以前なら考えられなかったことです。通常なら、所属事務所がフジに気を遣って、発表はもう少し先にして欲しいと日テレにお願いするはずです。もっとも、『親愛なる僕へ――』の不調を見ると、気持ちは分からなくもありませんが」

 Hey! Say! JUMPの山田涼介(29)が主演する「親愛なる僕へ――」は、内容よりも視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)が注目されている。10月5日の初回4・5%を皮切りに、2話は3・5%、3話は3・7%、4話は3・6%と、4%を切る数字を連発している。

「今世紀最低と言われる『夫のカノジョ』(TBS・2013年10月期)の平均視聴率3・87%に迫る勢いです。かなり厳しい状況です」

「親愛なる僕へ――」のヒロインは川栄李奈で、門脇の役どころは2番手だ。まさか早々に見切りをつけたわけではないだろうが。


■ヤリ手の社長とプロデューサー


「門脇の所属事務所はユマニテ。NHKの朝ドラ『まんぷく』でヒロインを務めた安藤サクラ(36)、今期の連ドラでは日曜劇場『アトムの童』(TBS)のヒロイン・岸井ゆきの(30)、『エルピス―希望、あるいは災い―』(フジ/カンテレ制作)に出演中の三浦透子(26)、また、映画『新聞記者』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した韓国人女優のシム・ウンギョン(28)など、個性的な演技派が揃っていることで知られます。その一方で、満島ひかり(36)、満島真之介(33)の姉弟をあっさり独立させるなど、社長の畠中鈴子氏の眼目と個性で成り立つ事務所です」

 かつて東出昌大(34)も所属していた。

「最初の不倫報道の際は、CMの違約金を事務所が肩代わりした上で、畠中社長は“全力でサポートする”と宣言していました。ところが、間もなく2度目のスキャンダルが発覚すると、“東出の配慮に欠ける行動でその再生への道は頓挫いたしました”として“これ以上、共に歩くことはできないという結論に達しました”とキッパリと決別を宣言したことでマスコミを驚かせました」

 辣腕社長ゆえ、フライングリリースを容認したのだろうか。

「日テレ側のプロデューサー・鈴間広枝さんもヤリ手として名高い。『リバーサルオーケストラ』に門脇と田中圭(38)を起用することは、昨年末には決まっていたそうです。鈴間さんは『あなたの番です』(主演:原田知世&田中圭)も担当しており、昨年12月に公開された映画『あなたの番です 劇場版』には門脇も出演していました。その時に関係ができたのでしょう。対して、フジの『親愛なる僕へ――』が決まったのはその後だったのでしょう。フジの了解もなく、今回のリリースはできなかったはずです」

 テレビ業界も変わったということか。


■昭和の呪縛


「業界で暗黙のルールとされてきた“裏かぶりNG”も、以前ほど目くじらを立てることがなくなってきたのかもしれません。昨シーズンでは、柄本佑(35)が主演するNHKの土曜ドラマ『空白を満たしなさい』の放送中に、彼も主要キャストだった日テレの土曜ドラマ『初恋の悪魔』がスタート。どちらも土曜22時枠だったので、3週間、裏かぶりで放送されましたが、両局とも納得の上での起用だったそうです。また、『初恋の悪魔』でW主演の1人だった仲野太賀(29)は裏かぶりではないものの、同時期のNHK-BS『拾われた男 LOST MAN FOUND』に主演しました。業界では同クールの二股主演も禁忌とされていましたが、これも特に問題にはなりませんでした」

 暗黙のルールはなぜ変わったのだろう。

「地上波ドラマは深夜帯にも意欲作が並び、Netflix、WOWWOW、Huluもオリジナルドラマを制作しています。テレビ離れと言われる中、TVerはじめ見逃し配信も充実し、ドラマの収益はストックコンテンツが中心となっています。令和の今、昭和末期の3~4倍の作品がオンエアされているはずです。となれば、どうしても視聴者が注目する若手演技派に出演オファーが偏ってくる。アイドルの学芸会芝居ではストックコンテンツにはなりえないからです」

 作品数が増えた上、オファーが偏れば、裏かぶりもやむなしということか。

「令和のドラマのキャストは、若手の演技派に一極集中しています。門脇の一件を見ても、時代は変わったということでしょうね」

デイリー新潮編集部

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