ノートルダム大聖堂火災で密かに注目 “ブラタモリの呪い”って何だ?

【ノートルダム大聖堂で火災】タモリ達が訪れたばかりで『ブラタモリの呪い』に注目も

記事まとめ

  • 仏パリのノートルダム大聖堂の火災で、『ブラタモリの呪い』が密かに注目されている
  • NHK『ブラタモリ』でタモリたちが訪れたばかりで、草なぎ剛がナレーションをしていた
  • "ブラタモリの呪い"は有名といい、近年ロケで訪れた場所に災いが起こると噂されている

ノートルダム大聖堂火災で密かに注目 “ブラタモリの呪い”って何だ?

ノートルダム大聖堂火災で密かに注目 “ブラタモリの呪い”って何だ?

タモリ

 4月16日朝(日本時間)、フランス・パリのノートルダム大聖堂が炎上しているのを見て衝撃を受けた人は多いだろう。年間1300万人もの観光客が訪れ、その周辺は世界遺産として有名だ。そこへ行ったことはないけれど、親しみを覚えている日本人も少なくない。ちょうど2カ月前、「ブラタモリ」(NHK総合)で、タモリたちがこの地を訪れたばかりだったからだ。

 そして「またか……」と背筋が寒くなった人も少なからずいたはずだ。人はそれを、“ブラタモリの呪い”と呼ぶ――。

 ***

 09年からレギュラー放送が始まった「ブラタモリ」。タモリ(73)が司会を務めていた「森田一義アワー 笑っていいとも!」(フジテレビ系:82年10月4日〜14年3月31日)が放送されていた頃は、東京周辺ばかりを歩いていたが、いまや全国区、いや今年からは世界を股にかけた番組になった。

 1月12日と19日は、番組初の海外ロケとしてイタリア・ローマを、そして2月16日と23日にはパリを紹介した。

 お題は「なぜパリは“華の都”になった?」で、案内人に在仏の文筆家・森田けいこさんらを起用した。

 まず向かったのが、パリの中心を流れるセーヌ川の中洲・シテ島だった。長さ1キロ、幅300メートルほどの小さな島だが、草なぎ剛のナレーションによると「紀元前3世紀から人が暮らし始めたパリ発祥の地であり、セーヌ川を利用した水運の拠点」だったという。さらに、この“シテ”がCITYの語源とか。

 その島の中心にそびえるのが、ノートルダム大聖堂である。博識のタモリも最初はあまりに近くから見上げたために、何の建物かわからなかった。横から、正面から、きっちりと建物をとらえた映像は、ひょっとすると日本では最後の大聖堂の姿かもしれない。さすが、NHKである。

草なぎ:ここは数々の映画の舞台にもなった、パリを代表する観光名所。そしてこの場所にシテ島がパリの中心だという証拠があるんです。探してみましょう!

 と、大聖堂の正面に埋め込まれた星印を見つける。ここがポイントゼロだという。

草なぎ:ここは18世紀に定められたフランス中の道路の基点。いわば、シテ島が中心地だという証拠なんです。パリは紀元前3世紀に歴史が始まり、それから何と2000年以上、シテ島を中心に町が発展。ヨーロッパで同じ場所を中心に2000年も発展し続けた都市は非常に珍しいんです。

 なるほど、なるほど。そして大聖堂の前で、案内役の森田さんが解説を引き継ぐ。

森田:しかし、パリでは同じ場所を中心にして発展したために、19世紀には非常に困った事態が起こることになるんですね。続いては、それがよくわかる場所へと向かいたいと思います。

 慌てて、林田理沙(20)アナが口を挟む。

林田:あっ、(ノートルダムの)中には入らない?

 残念そうな顔で森田さんが答える。

森田:入れないんです。それはこちら(スタッフが)決めたことです!


■人気なのに不運続き


 スタッフ一同の笑い声が、森田さんの訴えに被る――。いやいや、笑っている場合じゃないぞ、NHK。ここで内部をちゃんと撮っていれば、貴重な映像となったはずだ。だが、業界関係者は、「入らなくて正解」と言うのである。

「大聖堂の内部までしっかり撮っていたら、今回の火災は尖塔や屋根だけでは済まなかったかもしれません。もちろん業界内で言われている冗談ですが、それほど『ブラタモリの呪い』は有名なんです」

 振り返れば、番組開始当初から不運が続いた。

「そもそも、レギュラー放送が始まる前年08年に作られたパイロット版『原宿(表参道)』は放送延期されています。当初は11月23日放送予定だったのですが、その直前に起きた元厚生事務次官宅連続襲撃事件の容疑者が当日に逮捕。そのため特別報道番組に差し替えられてしまい、パイロット版は結局12月に放送されました。さらに……」

●10年10月21日放送「新宿 水道編」
 鹿児島県奄美大島で記録的豪雨のため、ニュースを延長。放送時間が繰り下げられる。

●11年3月17日「渋谷」
 3月11日に発生した東日本大震災で、特別報道体制が組まれたために31日に延期。

●15年9月12日「博多〜博多誕生のカギは「高低差」にあり!?〜」
 栃木県の鬼怒川決壊による「NHKスペシャル」放送のため、翌週に延期された。

●16年4月16日「京都・嵐山〜嵐山はナゼ美しい!?〜」
 4月14日と放送当日16日に発生した熊本地震のため、「NHKスペシャル」を放送。2週間後に延期された。

●18年7月7日「関門海峡・下関〜関門海峡はなぜ“関門”?〜」
 「平成30年7月豪雨」のためにニュースを延長。翌週に延期された。

 NHKなので、大きな事件や災害があれば、延期もある意味仕方がない。

「そうなんですけどね、ただ近年はロケで訪れた場所に災いが起こると噂されているんです。それをある夕刊紙は短い記事にしたこともある。例えば、15年6月20日に『小江戸・川越編』として埼玉県川越市が放送されていますが、その翌日に小江戸の名物である菓子屋横町で火災が発生し、11棟が焼けました。また、16年4月には熊本地震で放送が延期されたが、その直前には2週(3月19日、4月2日)にわたって『熊本編』が放送され、再放送が見送られています(編集部註・のちに視聴者からの要望で再放送が実現)。博多ロケに行き、駅前が大陥没したことも、別府温泉を放送したあとには、別府の遊園地で消毒液の取り違い事件があったり……」(同・業界関係者)

 博多の大陥没と別府の事件は、放送からずいぶん時間が経ってからのことだ。

「まあ、言ったらキリがないかもしれませんけど、今回の火災については本当に驚きました。わざわざ海外までロケに行って、放送2カ月後に、紹介した歴史的建造物が火災に遭うなんて、そうそうあることじゃありませんよ」(同・業界関係者)

 人気番組ゆえのヘンなウワサか。

週刊新潮WEB取材班

「週刊新潮」2019年4月22日 掲載

関連記事(外部サイト)