ギャル曽根に知られざる弱点も 一人勝ちの理由に食に関する品格と周囲への礼節の声

記事まとめ

  • ギャル曽根は大食いタレントの中でも、10年以上も一人勝ちを収めている
  • ギャル曽根は芸能人向きの気質で、食べ方がきれいに見えるよう、計算しているという
  • しかし弱点もあり、コンニャク、豆腐などが苦手で、嫌なものは嫌なのもギャル曽根流

「ギャル曽根」が大食いタレントとして10年以上、一人勝ちを続けられる理由

 おねえタレント、おバカタレント、ママタレント・・・。芸能界にはさまざまなタレントがいる。大食いタレントも存在するのはご存じのとおり。その中で一人勝ちを収めているのがギャル曽根(33)だ。ほかの大食いタレントたちは消えていったり、ほとんど目立たなかったり。どうしてだろう?

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 大食いタレントの数をかぞえてみたところ、女性に限っても軽く20人を超えている。ママタレントやおバカタレントより多い。でも、バラエティー番組に登場するのはギャル曽根ばかり。そんな状態が10年以上続いている。

 ギャル曽根の強みは何なのか? 彼女の初めてのテレビ出演は2005年10月の「元祖!大食い王決定戦」(テレビ東京系)だが、その司会・進行役だったタレントの中村ゆうじ(62)に聞いてみた。

「そもそも芸能人向きの気質なんですよ。自分を持っていて、それを貫きますから。たとえば大食い競技中、みんなが真剣に食べているのに、なぜか彼女だけ涼しい顔でメイクを直していることもありました」(同、中村)

 この放送では優勝できなかったものの、半年後の2006年4月には同じ番組の「新爆食女王誕生戦〜沖縄編」で頂点に立つ。ソーセージ35皿や沖縄もずく20杯などを軽く平らげ、一躍脚光を浴びた。

「大食い選手権に参加するのは毎回、素人さんたちなので、皆さん内心ではビビっています。ところが、彼女だけはカメラの前でも臆していませんでしたね。プレッシャーを感じない人なんでしょう。それも芸能人向きでした」(同、中村)

 既存の大食いタレントとも違った。当時は、感情を押し殺し、食べることに徹するフードファイター的な人が目立ったが、彼女は勝負の場に自分の好きな食べ物が出てくると、「あー、おいしそう!」と喜色満面になった。内面を素直に表に出した。そんなところも視聴者の共感を呼んだ。

 彼女のタレント性は芸能プロダクションもすぐに見抜き、同年8月には大手のワタナベエンターテインメントがスカウト。初優勝から2カ月後のことだ。以降、ほかのバラエティー番組にも出演するようになる。


■食べ方がきれい


 それから約13年。この間、テレビディレクター(42)と結婚し、2児をもうけたが、相変わらず食べまくっている。6月3日放送の「有吉ゼミ」(日本テレビ系)では総重量4・2キロの「超テラ盛りグリーンカレー」を38分40秒で完食。総重量4・3キロの「超特大フラワー台湾まぜそば」も39分38秒で食べきった。

 出演しているのはこの番組だけではない。同じく日テレ系の「幸せ!ボンビーガール」などにも登場している。一方、ほかの大食いタレントはまず見かけない。

「食べる量やスピードだけを考えたら、彼女より上の人がいるかもしれません。でも、彼女は食べ方が美しく、テレビ向きなんですよ。がさつに食べる人は視聴者が嫌がられる。『大手芸能プロに所属しているから売れている』との声もあるようですが、それは邪推。違う大手芸能プロに所属する大食いタレントもいますが、売れていませんから」(日テレの番組に携わる制作会社社員)

 前出の中村も「ギャル曽根は食べ方がきれい」と同調する。

「大食い選手権の場合、参加者たちは勝とうと必死なので、ときに食べ方が汚くなってしまう。ところが彼女はそうなってしまうことがありませんでした」(同、中村)

 本人も食べ方には気を使っていて、それを今年5月放送の「有吉ゼミSP」で打ち明けている。「口のまわりを汚さない」「口の中を見せない」ことなどを心掛けているそうだ。食べ方がきれいに見える顔の角度も計算しているという。

 表面上を取り繕っているだけではない。食べ物を大切にするのもギャル曽根流。

「大食い選手権の収録後、みんなで食事をすることがあったのですが、料理が余ってしまうと、彼女はそれをすべて持ち帰っていた。立派だと思いましたよ」(同、中村)

 食べっぱなしの人ではないのだ。また、調理師免許や野菜ソムリエなどの資格を持ち、食に関する知識も深い。

 前出の制作会社社員は「スリムな体型を維持しているのも人気の理由でしょう」と分析を加えた。

「大食いをこなそうが、それで太ってしまったら、女性視聴者に敬遠されます。たくさん食べているのに太らないから、ある種の憧れの的にもなっている」(同、制作会社社員)

 妊娠によって、一時は「15キロ太った」と本人はこぼしていたが、現在は以前の体型に戻ったようだ。ちなみに芸能界入りした時点の身長と体重はそれぞれ162センチ、45キロ。現在もそれに近い体型らしい。痩身である。

 なぜ、大食いしても太らないのか? 本人の著書『ギャル曽根の大食いHappy道〜食べても食べても太らない〜』(講談社)によると、脂肪を燃焼させる細胞が通常の人より活発なのだという。また、腸の働きを促進するビフィズス菌も体内に多く貯蓄されているそうだ。これも太らないことに影響している。

 2007年9月放送の「金スマ」(TBS)はギャル曽根の体の検証を行った。それで分かったのは、食べるときに胃が桁違いに膨張すること。だから、大量に食べられる。それが体外に出ていくスピードも速かった。


■知られざる弱点とは


 こう書いていくと、まるで完全無欠の大食いタレントだが、人間は不完全な部分もあったほうが面白い。ギャル曽根にも欠点らしき面がある。前出・中村氏が、大食い選手権に参加して間もないころのエピソードを明かしてくれた。

「天ぷらそばを食べる勝負のときです。彼女は途中でそばに飽きてしまい、ひたすら天ぷらを食べ始めました。それでは全くポイントにならず、勝てないのに、やめようとしないのです」(同、中村氏)

 事実、このときの勝負では敗れ去った。勝負であろうが、嫌なものは嫌なのもギャル曽根流らしい。ほかにもコンニャク、豆腐などが苦手で、やはり食べたがらない。

 ちなみに芸名を付けたのも中村だ。2005年に初めて会ったとき、そのメイクやファッションがギャル風で、本名は曽根菜津子だから「ギャル曽根」にした。瞬時に思い付いたという。

「最初は番組内でのニックネームに過ぎませんでした。それが、芸名として定着し、ずっと使われるなんて、夢にも思いませんでしたね」(同、中村)

 人気者になったあとの彼女は中村に対し、「いい名前を付けていただき、本当にありがとうございました」と丁寧に頭を下げたという。派手な外見からは想像しにくいが、礼儀正しい人なのだ。

「周囲への気配りを欠かさないので、共演者から技術スタッフにまで好かれる」(前出、制作会社社員)

 食に関する品格と周囲への礼節が一人勝ちの理由なのだろう。

高堀冬彦/ライター・エディター

週刊新潮WEB取材班編集

2019年6月17日 掲載

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