「石橋貴明のたいむとんねる」打ち切り説を払拭、テコ入れ成功で視聴率も上昇中

 昨年4月、鳴り物入りでスタートした「石橋貴明のたいむとんねる」(フジテレビ系列)。だが、工藤静香をゲストに迎えた初回の視聴率は3・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同じ)、以降は2%台も頻出し、改変期が近付くたびに打ち切りの声が出ていた。

 ところが4月にテコ入れが施され、番組スタート時からの“大人のノスタルジー”というコンセプトが取っぱらわれると、これが功を奏した。6月17日放送の視聴率は5・0%と健闘し、上昇の兆しが見えてきた。

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「とんねるずのみなさんのおかげです」(フジテレビ系列)以来、およそ30年、木曜夜9時枠で続いたとんねるずの番組が昨年3月に終了し、代わってスタートしたのが石橋だけの「たいむとんねる」だった。放送枠は、さすがにゴールデンというわけにはいかず、月曜夜11時からの深夜に――。

 他局プロデューサーは言う。

「“大人のノスタルジーを刺激するトーク番組”というコンセプトのもと、タカさんとミッツ・マングローブをMCにゲストを招き、ちょっと前の昔話で盛り上がるというのが当初の企画でした。ちょっと前の昔話は、とんねるずの全盛期でもあるバブル期の頃の話題が多く、今の若者には理解できない内容が少なくありませんでした。MCとして共演するミッツもタカさんとは世代が違うので、ついていけない話題も多く、何のためにいるのかわからない時もありましたからね。当然、視聴率も伸びず、最初の半年で打ち切りとか、1年で終了なんて言われていました」

 この4月にテコ入れが行われ、ミッツは最後の挨拶もなく消え、代わりに週代わりでフジの女子アナがアシスタントを務めることに。それゆえ、番組打ち切りの可能性がより高まったとする芸能記事まで出た。

「いやいや、実は昨年から番組は徐々に変わってきていました。“大人のノスタルジー”なんて昔話では、そうそう続けられませんからね。転換点となったのは、10月22日の放送でしょう。ゲストによゐこを呼んで“勝手に語りつぎたい、名作漫画の最終回”をテーマにしていました。タカさんの子供の頃のマンガだけでなく、『美少女戦士セーラームーン』といった新しめの作品も入れていました。視聴率は4・0%でしたが、この放送は、各局の様々な世代のプロデューサー、ディレクターの間で『昨日の見た?面白かった』と話題になりました。別の局では、クイズ番組に取り入れたところもあるくらい。それ以降も、『世代をこえて盛り上がる!ささるカラオケ』や『高嶋政宏の変態グルメの世界』といった当たり企画も出てきた。そして、いよいよ本格的なテコ入れを行ったわけです」


■何がごまダレだ!バカ!


 テコ入れをした結果、内容も昔話ではなく、“崎陽軒のシウマイ弁当、その食べる順番”、“欲しいモノあるかな?東急ハンズ大冒険”など、特にコンセプトといったものはなくなった。それが成功したようである。

「タカさんもタガが外れたというか、コンセプトがなくなって活き活きしてきたように思います。ゲストも『みなさん』の頃から気心のしれた、おぎやはぎやよゐこといった舎弟分を相手に伸び伸びとしています」(同)

 6月17日放送の“通ぶれる冷やし中華はじめました!”のゲストはおぎやはぎの小木博明で、冷やし中華の食べ方や、酢醤油かごまダレかというテーマでの討論は、誰も相手の話を受け入れようとしない状態だった。「何がごまダレだ!バカ!」(石橋)なんてセリフが今時、全国放送で流れるのは珍しい。最初から全部混ぜて食べると主張する石橋に「ダサい!」とツッコむ小木も良かった。

「そして新たにアシスタントとなったフジの女子アナたちもいい。フジが落ち目になってからは、女子アナランキングに入るような人気女子アナがいなくなっていますが、番組内で“パグパン”と呼ばれている杉原千尋アナも人気が出て来るかもしれません」(同)

 石橋やゲストから“パグに似ている”、“バカ!”など散々な扱いを受けているパグパンだが、明るく応じて、見事に切り返すのである。現在のところ月1回の登場だが、それだけではもったいないほど。

「そして重要なのが、4月以降ミッツがいなくなったことです。もともと『たいむとんねる』にはマッチしていなかったうえに、彼女、一見、数字を持っていそうですが、実はそうでもない。それほど面白いことを言うわけでもなく、お高くとまって見えるところが視聴者からも嫌われ気味で、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系列)のレギュラーも昨秋、なくなりました。で、『たいむとんねる』の視聴率は上がり始めているわけです。5・0%とはいえ、絶不調のフジにおいては合格点の数字。打ち切り説はなくなりましたね」(同)

 相方の木梨憲武もInstagramで、様々な職業のプロになりきる写真で芸人らしさを復活させて話題となっている。そろそろコンビの復活も?

週刊新潮WEB取材班

2019年6月27日 掲載

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