「ピエール瀧」の有罪確定、代わりにオファーが殺到している俳優は? 電グルの今後は?

 7月1日、電気グルーヴの石野卓球(51)とのマネジメント契約が終了したことを、所属事務所であるソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)が発表した。

 テクノバンド・電気グルーヴは、3月12日にメンバーのピエール瀧(52)が麻薬取締法違反の疑いで逮捕され、活動休止状態となっている。瀧には懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決が下され、期限である7月2日までに、検察側、被告側の双方が控訴しなかったため、刑も確定した。卓球の契約終了もこれに合わせたものだろう。

 はたしてバンド活動の今後は、また俳優としての瀧は、どうなるのか。

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 実は音楽活動に関しては、業界関係者もファンもそれほど不安を感じていない。

「今回、卓球さんの契約終了については、元々は自分から言い出したことです。瀧さんが4月2日の時点で契約終了となり、卓球さんも18日のTwitterで《レコード会社はバックタイトルいじれなくなるからやめないけど。もう事務所は辞める》と呟いていましたからね。それがなぜ今頃になったかといえば、卓球さんが連載している音楽雑誌『ROCKIN'ON JAPAN』で詳しく語っていますよ」(業界関係者)

 曰く、《……俺、事務所やめるって、ツイッターで発表したじゃん。もう瀧もいないし。それもだいぶオブラートにくるんで、なるべく、立つ鳥跡を濁さずじゃないけど、そういうふうにしたいんだよ。でもさ、そのタイミングすら仕事が遅いの、すごく。デカい会社だからいろいろ回してるのかと思うじゃん? ただ単に動いてないだけなのね。それはこっちにも害があるわけ。たとえばフジロックでグッズをつくりますとか。勝手につくったっていいんだけど、それってダメじゃない? こっちは一応筋を通して、いつからやめるんですかって聞いてんのに……》(「ROCKIN'ON JAPAN」19年8月号より)

 過激な発言ばかりが注目された卓球のTwitterだが、意外と常識的な人である。契約終了の発表があった1日のTwitterには、《そんなもん1年先、2年先までの明確な活動プランがあるから自分からSMA辞めたに決まってんじゃん》とも呟いていたが、実際、卓球はソロ活動を続けている。

 7月14日:東京 LIQUIDROOM
 7月20日:福岡 evoL by GRANDMIRAGE
 7月27〜28日:新潟 FUJI ROCK FESTIVAL '19
 8月3日:富山 HOT FIELD × UNDER THE SKY 2019
 8月9日:東京 Levi's HARAJUKU Flagship Store Opening Party
 8月10日:大阪 JOULE
 8月13日:名古屋 One Big Plate NAGOYA
 8月17日:北海道 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO
 8月23日:東京 SOUND MUSEUM VISION
 8月24日:福井 sea of greem'19
 9月15日:川崎 BAYCAMP2019
 9月21日:島根 SHIMANE JETT FESヤマタノオロチライジング 2019
(以上、石野卓球の公式サイト内の「DJ SCHEDULE」より。7月15日現在)

 電気グルーヴとして出演がキャンセルになったフジロックフェスティバルにも、DJとしての出演が決定している。

「6月12日から5週連続で毎週新曲を配信するなど、創作意欲も十分なようです。問題はここに、瀧さんがいつから参加できるかということですが、SMAの所属でなくなったことで、ライブなら一緒にやるかもしれません。2人ともSMAの所属ではなくなりましたが、レコード会社は今もソニー。アルバムは当面作ることができないかもしれませんが、電気グルーヴは今年1月に新作を出したばかり。次の新譜までに数年、間が空くのが通常ですから、時間はある。それまでに旧譜の扱いを含め、ソニーと話し合いが持てます。もしソニーからは出せないということになれば、インディーズで出すという手もあります。元々、彼らのファースト・アルバムは、卓球さんの強い希望でインディーズから発売されましたし、今やCDよりも配信の時代ですから、メジャーレコード会社に所属する必要もない。日本一、いや世界一メジャーなインディーズバンドとしてやっていく手もありますよ」(前出・業界関係者)

■ピエール瀧の穴を埋めるのは?


 一方、役者としてのピエール瀧は前途多難である。民放関係者は言う。

「瀧さんは6月5日の初公判で、職業を問われて『ミュージシャン』と答えていました。それに、薬物使用の原因については、『早朝出かけて深夜に帰宅する暮らしで、仕事が過密すぎて家族と生活リズムが合わず、ストレスを募らせることになった』と俳優業が忙しすぎたことを挙げていました。本人も役者として復帰しようとは思っていないかもしれません。とはいえ、音楽活動だけでは5億円以上ともいわれる違約金を払うのは難しいかもしれません。それに、凶悪犯から底抜けな善人まで演じる振り幅の広さは、我々としても捨てがたい。トークの上手さも定評があり、バラエティにもレギュラーがありましたからね。ただ少なくとも執行猶予中は、オファーはしないでしょうね。NHKはもちろん、民放もスポンサーがいるので無理です。エイベックスが獲得に動いているなんて声も聞きますけど……そうなればネット系のドラマや舞台に出演はあるかもしれません」

 芸能界にとって、瀧の抜けた穴は小さくなかったようだ。では、誰がそこへ起用されるのか。例えば、放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」では、瀧の代役として三宅弘城(51)が抜擢された。

「彼はいい役者ですが、瀧とはキャラも違いますからね。急遽代役が決まったのは、クドカンと同じ所属事務所で頼みやすかったということでしょう。その点、演技に振り幅、トークの上手さ、そしてルックスなどを考えると、小手伸也(45)にオファーが増えているそうですよ」(同・民放関係者)

 小手伸也といえば、現在公開中の映画「コンフィデンスマンJP―ロマンス編―」に出演しているが、昨年放送されたテレビ版「コンフィデンスマンJP」の詐欺師役でブレイク。同じ月9枠の「SUITS/スーツ」では主演の織田裕二(51)のライバル弁護士を演じて見せ、“シンデレラおじさん”と呼ばれた。今年5月には「コンフィデンスマンJP」のスピンオフドラマの主演も務め、現在は朝ドラ「なつぞら」にも出演中だ。

 確かに演技の幅は広いし、バラエティでも披露したトークも上手い。だが、見かけはどうだろう、どちらかというと、ザキヤマ(アンタッチャブル山崎弘也[43])のような……。

「確かに、和製ロバート・デ・ニーロと言う声もありますけどね。ピエール瀧とはよくよく見れば似てないかもしれませんが、大柄な体と人懐こそうな顔という作り、でも奥底に何かあるといったキャラが共通しているんです」

 長く舞台俳優を務めながら、今年初めまでコールセンターのバイトで食いつないでいたと言う小手。突然売れ出したものだから、本業になりかけたバイトを辞めざるを得なくなったとか。

 最後に瀧の話に戻ると、電気グルーヴ結成30周年の今年、彼は1年間限定で、バンド活動の時には“ウルトラの瀧”を名乗ると宣言していた。ウルトラの瀧としてステージに上がることは、叶うだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2019年7月19日 掲載

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