「おぎやはぎ」が吉本問題を斬る 業界で評価される“炎上しないコメント力”

「バイキング」(フジテレビ)や「おぎやはぎのメガネびいき」(TBSラジオ)でのコメントが何かとニュースになる、お笑いコンビ「おぎやはぎ」。一見危ない、かなり突っ込んだ発言が多いと言われるが、なぜか炎上しない。もともと2人は、おとぼけ系で、シュールな笑いを得意とする。一般人の感覚と近い、なかなか言いにくいところを、巧みに笑いに包んで発言するのが得意だ。他には真似できない芸で、今やコメンテーターとして貴重な存在になりつつあるという。

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「JUNK おぎやはぎのメガネびいき」は、TBSラジオで毎週木曜の深夜25時から放送されている。ラジオならではの、彼らのなかなか過激な発言を再現してみよう。

 7月25日の放送では、退所覚悟で吉本経営陣の刷新を求める「極楽とんぼ」の加藤浩次(50)に関する発言が期待されていた。所属事務所は違えど、矢作兼(47)は加藤と親しいからだ。ところが相方の小木博明(47)は、加藤のことが苦手らしく……。この日の話題は、矢作が近頃、マッサージにハマっていることから始まった。その話が長引くと、ついにリスナーからクレームが……。

〈【ラジオネーム:ペンタ】おい、健康爺いども! 声のデカさとか、肩こりとか、どうでもいいんだよ! 今、俺たちが聞きてえのは、それじゃねえんだよ。お前らの友達、(加藤)浩次クンのことが知りてえんだよ。頼むよぉ、心配で寝れねんだよ〉

矢作:おっ、心配で寝れないのか。

〈【ラジオネーム:在宅レディ】おい、おぎやはぎ、いつまでマッサージの話してんだよ。“裏のライオン”は浩次クンの話して、もうすでにネットニュースになってんぞ〉

――かつてこの番組で矢作が、ニッポン放送は自社ビルでお洒落ということから、同局を「ライオン」、TSBラジオを「ネズミ」と喩えたことがあった。この時間、裏のニッポン放送では「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」が放送されていた。「経営陣が刷新されなければ吉本を辞める」と表明している加藤について岡村隆史(49)は、「勝手に言いますけど、加藤浩次は辞めません」「辞めさせません」と話していた。

小木:お、聞きたい! そうだよ、岡村さんじゃん。聞きたいよ。

矢作:浩次クンもマッサージ好きだよね。

――と、話題は再びマッサージへ。

小木:あの人も好きでしょう。もう、凝るからねえ。

矢作:筋膜マッサージ、教えてあげようかな。

小木:そうだよ、今、疲れているだろうからさ。

矢作:疲れてるよなあ。

小木:寝不足だと思うよ。夜遅くまで、なんかいろいろ大変そうだしさ。

矢作:浩次クンの話、昨日(24日)の「バイキング」でしたもん!


■加藤は一匹狂犬


――矢作は、日付が変わる前の24日の昼に放送された「バイキング」で、「吉本の若手を背負っている感じになっているけど、全然そんなつもりはないですよ。ただの“狂犬”ですから。若手を引き連れていこうなんて気持ちはさらさらない。一人でキレてるだけだから」と指摘し、笑わせていた。

矢作:「バイキング」でさ(話したことが)、この見出し見るとヤダよね。「おぎやはぎ矢作『狂犬・加藤は一人でキレてるだけ』」(編集部註:東スポWeb)って、聞こえが悪いよね。

小木:面白いじゃん。そうなんでしょ?

矢作:一人でキレてるだけだからね。だけど、嫌な言い方に聞こえるな。

小木:確かにね。

矢作:(加藤は)徒党をね、組むのが好きじゃない人だからね。特にあれ(相談とか)をしないのよね。だからさ、こういうとき恥ずかしいのが、「加藤の乱」て言われてることね。あれ、一番可哀想だよね。恥ずかしいねえ、「加藤の乱」。

小木:格好悪いね。

矢作:あれさ、吉村が「ついて行きます」とか言ったり、みんなで裏で結託して、「俺がもし辞めるとなったら、みんなついて来るよな」、「わかりました」って、そういうノリでやってると思われるのが、一番恥ずかしいから。そういうタイプじゃないからね。一匹狂犬だからさ。だから俺は「向いてない」って言ってんの、吉本とは。徒党を組むのが嫌いだから。でも、徒党を組むのが好きな山本さんは、吉本に向いてると思う(笑い)。

――加藤が「辞める」と発言した際、同郷の「平成ノブシコブシ」の吉村崇(39)がTwitterで〈北海道の人について行いきます〉と宣言した。ちなみに「山本さん」とは、加藤の相方の山本圭壱(51)で、06年に淫行容疑でいったん吉本を解雇となったが、10年を経て16年に同社に復帰している。

小木:山本さんは残ったほうがいいってことだね。今週1週間ずっと見てたよ、テレビ。(吉本問題は)飽きちゃった、もう。

矢作:もう本当にお腹いっぱいすぎて……。

小木:どこもそうだったでしょ、選挙とかもっと大事なニュースあんのにさ。そっちはなく、こればっかやって、もう……。

矢作:俺も全然、自分とは関係ないのに、「もう、しつこい!」って言いたくなる。

小木:飽きちゃったね。ピーク越えたしさ。

矢作:俺たち、飽きるのが早いしさ。でも、まだ宮迫(博之)さんのこと、「FRIDAY」は叩こうとしているんだぞ。

小木:明日発売のやつでしょ。凄い執念だね。

矢作:しかも、全然違うさあ、実は宮迫さんがド変態だったとかさ、違うアプローチだったらまだいいけど、同じようなことなんだよ。「反社と繋がりがあるんじゃないか」とか。

小木:どうしたいんだろうね。

矢作:「(反社とは)繋がってない」って言ってるわけじゃん。

小木:(「FRIDAY」は)それに対して腹が立っているでしょ。嘘ついていると思われたくないんだよ、「FRIDAY」さんは。だから追求してくるんじゃないの、とことん。でも、ネタがないから困ってんのよ、「FRIDAY」さんは。どうしていいかわかんない。証拠もないし、憶測でしかないでしょ、今週のも。インタビューっていうのもね……。

矢作:何か他に大きなニュースがあればいいんだろ。小木が不倫すればいいんだよ。

小木:俺の不倫ごときじゃ弱すぎない?

矢作:今だったら、「これを終わらせるためにやった」って言えばさ、大義名分があるんだから。

小木:いいの? いこうかな? 気になってる子、いるんだよな。


■加藤は政治家が合っている


――CMが明けるとリスナーからの投稿に。

〈【ラジオネーム:ペチャウス】速報です。“裏のライオン”こと岡村さんは「加藤さんは辞めさせない。辞めるのは吉村だけでいい。加藤はワイドショー・ハイだった」と冗談交じりに言っていました〉

矢作:ワイドショー・ハイっていう指摘が面白いな。

小木:確かにそうだね、ワイドショー・ハイだね、あれは。

矢作:「スッキリ」(日本テレビ)のキャスターやってるから、あんな風になっただけで、やってなかったら、普通に裏で辞めてたかもしれないよな。

小木:そうだね、そうそうそう。確かにそうなんだよなあ、あれは熱くなっちゃうよなあ。

矢作:吉村だけ辞めねえかなあ(笑い)。

小木:吉村だけ辞めりゃいいんだよな。なんでアイツ、あんなこと言い出したんだろう。

矢作:吉村が辞めて個人事務所を立ち上げるのが、一番面白いんだよな。ワァーって走って行ったのにさ、ふっと横見たら誰もいなくて、はるか後ろにみんながいる奴……。

小木:吉村っぽいなあ。いいなぁ、見えるね。

矢作:それやってくれないかな。本当にそれやってくれたらさ、そのとき俺は手を差しのべる。ま、浩次クンもどうなるのかね。「辞めさせない」って、岡村さんは全員に辞めてほしくないんだろうね。でも、不満があったら辞めるっていうのが普通だからな。

小木:まあ、一般的にはそうだよね。会社でもそうよ。

――おぎやはぎは二人とも、会社勤務の経験を経て芸人になっている。

矢作:そう、会社で考えるとだよ。俺はサラリーマンの頃に言われたけど、「もし会社、社長に不満があるんだったら、辞めて会社を作りなさい」と。

小木:よく言われることだし、そうだもんね。

矢作:だって、その会社の社長から見たらだよ、「なんで自分の会社を、お前が変えようとしてるんだ。不満があるんだったらお前が辞めろ」と、俺が社長だったら思うしね。

小木:普通に考えたらそうなんだよね。でもみんな、社長まで「辞めさせない」とかって言ってるしね。なんだかよくわからないんだよね。お金なのかな?

矢作:でも、結構な若手でも(辞めることを)止められるって言うもんね。

小木:へえ、ちょっと変わったところなんだな、芸能界ってところは。

矢作:ただまあ俺はね、大親友だからね。

小木:そうね、心配でしょ、だから。

矢作:心配って言えば心配だけど、浩次クンだからさ、どうにかなるでしょ。(二人の所属事務所である)人力舎に浩次クンが来るか……(笑い)。

小木:嫌だなあ、「人力舎、中から変えよう」とか言われたら。あの人が勝手に社長に不満持ってさ、「変える」って言われても、こっちは迷惑だしさ。全然、不満ないんだから。

矢作:会社に不満、ないもんな。確かに、会社に不満はないけど、浩次クンが独立するとなったら、俺もついて行かなきゃならないもんな(笑い)。

小木:ついて行くんだ、やっぱりな。そっかー。

矢作:人力舎の子会社どう?

小木:なんで子会社なんだよ、もともと人力舎とは関係ねえのに。人力舎だって、そんなに得がない気がするしね。いらないでしょ、加藤さんなんて。

矢作:いるだろ! 凄い稼ぐんだぞ。

小木:稼ぐっていったって、今回こんなんで辞めたりしたら、嫌じゃん。またこっちに来てキレたりすんだよ。俺、嫌だもん、キレられるの、もう。

矢作:でもね、今回の件でね、一番動くのは政治家だね。あれはどの政党も欲しいでしょ。正義感の塊じゃない。曲がったことが嫌いな性格でね、だから単純にキレちゃってんだから。もう許せないって、長い歴史があるんだけどね、今回はただの引き金なんだから。

小木:今までの長い歴史があるわけでしょ。

矢作:もう次の選挙なんてさ、凄いんじゃない? 特に山本太郎なんて欲しいんじゃない? 上に立ち向かって行くという……。

小木:そうね、そういう道もあるんだな。

矢作:政治家になる気持ちなんてサラサラないだろうけど、スカウトは凄いんじゃない。

小木:あの人は合うよ。加藤さんねえ、キレるから嫌なんだよなあ。

矢作:小木はキレられてるからな、一番最初にな。

小木:まだプロになる前、俺が連れてったんだよな。「二人でお笑いやろうと思ってるんですよ」って。「へえ、いいんじゃない。お笑いっていっても、漫才とかコントとか、どういう感じ?」って聞かれて、「うーん、そういうんじゃないんですよね」。「じゃあさ、目標にしてる芸人とかいるの?」って凄く優しくインタビューしてくれたのよ。「いや、知ってる芸人とかも別に。自分たちは自分たちだから……」って、まだ芸人として何にもやったことがないくせに、すんげえトガッた返しを20〜30分やってたら、「てめえら、お笑い辞めろ!」って。

小木:キレるんだよ、あの人。


■蒼井優の夫・山ちゃん登場


〈【ラジオネーム:ヘチマの絨毯】僕たちも飽き始めているので、暇つぶしに、水曜(JUNKパーソナリティ)の山里(亮太)が好感爆上げなので、ちょっと突いてみましょう〉

矢作:確かに山ちゃんの好感度は、結婚を機に……。

小木:変わったねえ、ホント。ニコニコ、ニコニコして。

矢作:余裕が出てきたよね。確かに山ちゃんの好感度、凄いよな。もう言わないのかな、今嫌いな芸能人。毎年、やってたじゃん、だって山ちゃんの嫌いな芸能人、ホントに芸能界からいなくなったんだからね。

小木:今幸せだから。

矢作:幸せなときって、あんまりそういうこと思わないのかな?

小木:だって、顔が変わっちゃったじゃん、山ちゃん。なんか穏やかな顔になって、今までの目つきとは違うから。

矢作:あ、そう。

小木:もうダメよ。言わないと思うよ。

矢作:じゃあ、好きな人は? 昔は人を腐すのが凄い得意だったけど、今は誉めさせたら凄いんじゃない?

小木:これ(電話)いけるの? 無理か……。

矢作:結婚すると、そうなんだよ。独身のときは、この時間に電話できたけど、普通の友達関係もそうだけど、家族ができると夜中に呼び出したりできなくなるじゃん。常識がないと思われちゃう。でも、芸人って常識がないほうが面白いよな(笑い)。でも、電話して蒼井優ちゃんに嫌われたくないしなあ。

小木:そっちなんだよな、好かれたいよ。

矢作:ウン、好かれたい。ズルいよ、アイツ。そうだ、よく考えたらズルいよ。そうやって俺たちに攻撃できなくさせたんだよ。

小木:確かにそうだよね。

矢作:あいつがさ、「そんな奴に嫌われたっていいや」と思う奴と結婚してくれたらさ、こんな時間だって電話できたわけじゃん。蒼井優ちゃんだからさ、ダレノガレ(明美)だったらよかったんだよ。

小木:まあ関係ないからね、ダレノガレに嫌われようともどうだっていいからね。蒼井優ちゃんはダメだな。

――その後、吉本を救うための小木の“不倫作戦”に話は戻り、候補者として熊切あさ美(39)や橋本マナミ(34)の名が挙がるも、小木は渋る。

矢作:「実はウソでしたー!」って。みんなを救うためにやったってことにして、最初から証言残しちゃうわけ。「今から誰々と不倫する」ってVTRも回して、ホテル入るところとかも撮らせるわけ。「でも、これは全部ダミーでした……」という予告不倫。ホテルの中でやっちゃえばいいんだから。

――小木が乗りかけた頃、山ちゃんがTwitterに〈電話持ちながら震えていた…回避…〉との呟きがあったことが、リスナーから報告される。「Twitterやってる時間があるなら」と電話をかける。

山ちゃん:あのー、頼みます、うちの会社を救うために、小木さん予告不倫してくださいよ! えらいことになってんすから。

矢作:そしたら小木は、吉本から表彰されるよな。

小木:だとしたら俺は、蒼井優にいきたいけど。

山ちゃん:なんてこと言うんですか!

小木:蒼井優を抱きたい、俺は。

山ちゃん:やめてくれよ。

矢作:差し出せよ。

小木:俺が蒼井優を抱けば、みんなが救われる。

山ちゃん:いやあ、会社が潰れても全然いいや! もう大分裂だ、このまま!

――山ちゃんも含め、おぎやはぎ、お見事でした。

週刊新潮WEB取材班

2019年7月30日 掲載

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