山田孝之、村西とおるの「『全裸監督』主演で仕事に支障は?」という質問へ神回答

 作品のモデルとなった「監督」も、その出来栄えには「ナイスですね〜」と目を細めるのだ。8月にNetflixで配信がスタートするや話題沸騰なのが、AVの帝王・村西とおる氏(71)の半生を描いたドラマ「全裸監督」。実は、村西氏ご本人も、今作で過激な濡れ場を演じた女優とカラミがあったようで――。

 何しろ、主人公は前科7犯、借金50億円、米司法当局から懲役370年を求刑された人物。地上波では放映できないドラマが大ヒットを飛ばし、続編の制作まで決定したのだから、村西氏の声も弾むワケである。

「あの作品で描かれているのはまさに私の青春ですよ。当時は正義じゃなく“性技”の旗を振りまわして本気で革命を起こそうと考えていました。警察やヤクザに追われながらひたすらエロティシズムだけを求め続けた日々。私の狂った青春時代をナイスな作品に仕上げてくれたスタッフの方々には感謝の念しかございません!」

 そんな異色作のなかでも、とりわけ注目を集めたのは、ブリーフ一丁で村西氏役を怪演した山田孝之だ。

「白状しますと、映像化のオファーが来るまで山田さんのお名前は存じ上げなかったのですが、その演技は素晴らしいのひと言。観ている者の魂を揺さぶる演技ができる類まれなる役者ですね。恥ずかしながら、私は家内を寝取られたことがあるんですが、そのシーンなどは圧巻でした。妻が見知らぬ男と情交に及んでいることに愕然として、絶望のあまり茫然自失。男として否定されたやるせなさから“なんて女だ……”と呻き声を上げる。鏡を抱えた山田さんに“これが村西とおるだ”と突きつけられた気分でしたね。しかも、彼は演技が巧いだけの役者じゃないんですよ」

 山田との出会いはドキュメンタリー映画「M/村西とおる狂熱の日々」(11月公開)の試写会でのこと。

「映画を観終わった山田さんは“いやぁ、とんでもない男ですね、あなたは。勉強になりました”と仰ってくださいました。その言葉は嬉しかったものの、さすがに心配になって、“こんな役柄を演じたら仕事が来なくなるんじゃないの?”と尋ねたんです。そうしたら、“僕は役者でCMタレントじゃない。これで仕事が来なくなっても一向に構いません”とお答えになった。なんて立派な心構えだろうと感服しました」

 村西氏はNetflixのオフィシャルの取材に顔を出しておらず、一部で“村西隠し”とも報じられたが、実は、撮影の打ち上げには招かれていたという。

 そこで初対面を果たしたのが、黒木香役を演じた23歳の森田望智(みさと)だった。


■「抱いてください」


 伝説の「女優」に倣って脇に黒い茂みまでたくわえた森田は、体当たりで濡れ場に挑んでいる。

「200人ほどが集まった打ち上げパーティーで、私のもとにツカツカと歩み寄ってくる美女がいました。彼女は開口一番“監督、黒木香さんの役をやらせて頂いた森田です”と仰った。慌てて私も挨拶したのですが、次の瞬間、いきなり“抱いてください”と来たもんだ。私はギャラを払わずに女性を抱いた経験なんてほとんどないですから、ビックリしましてね。喉元まで“おいくらですか?”と出掛かったんです。でも、それでは男が廃ると思い直してギュッと抱きしめましたよ」

 だが、彼女の猛攻はそれで終わらず、

「なんと、私の耳元で“もっと抱いて……”と囁くんです。それでこちらも、力を込めて体を抱き寄せますと、“あっ、あっ……”なんて甘い吐息まで漏らし始めましてね。このお嬢さん、このまま絶頂に達してしまわれるんじゃないかと心配したほどでした」

 とはいえ、村西氏が新進女優との「カラミ」を自身のマネージャーに自慢したところ、

「“バカじゃないですか。あれは劇中のセリフをそのまま真似しただけですよ”と。そう一喝されるまで気付かないほど迫真の演技でした。完全に黒木さんを憑依させていましたね」

「帝王」を唸らせた女優魂。これも大ヒットの一因に違いない。

「週刊新潮」2019年9月12日号 掲載

関連記事(外部サイト)