夫が逮捕された道端アンジェリカ あおり運転男女にも似た哀しき自己顕示欲

夫が逮捕された道端アンジェリカ あおり運転男女にも似た哀しき自己顕示欲

道端アンジェリカ

 芸能界の美人3姉妹として有名な、道端3姉妹。末の妹である道端アンジェリカの夫が、知人への恐喝の疑いで逮捕されたという。わざわざ相手の会社を訪れて恐喝したとのことだが、問題は彼女もその場に同席していたことだ。報道を受けて出された謝罪文によれば、夫の経営する店で、被害男性と密着して飲酒していたことが引き金をひいたとのニュアンスだった。また「夫に対する後ろめたさや夫の怒りに対する恐怖などから、発言の現場に居合わせた際、何もできませんでした」と釈明。ちなみに高校時代にメイクをしていた時、鏡越しに目が合った女子生徒に「何見てんだよ」とすごんで殴りかかったというエピソードがモデル仲間から暴露されていたアンジェリカ。そんなに気が弱かったっけ?と首をかしげる思いである。

 さらに「相手にお金を請求したことは全く知らず、夫から後日知らされた」とのこと。被害にあった男性は、アンジェリカと過去に交際していたという報道もある。昔の男を夫の店に呼び、いちゃついているところを夫が見とがめて恐喝。字面だけ見れば、道端も共犯の「美人局」ではという見方さえある。本人は犯罪行為への加担や共謀は否定しているようだが、生臭い事件であることには違いない。

 この事件を聞いた時、ふと頭に浮かんだのは「あおり運転」男女だった。女の前でイキがって見せる暴力的な男。そんな男を止めずに「突然のことでびっくりして」と傍観する女。どちらも若気の至りと言えるほど若くもない。そしてSNSでは、豪華な暮らしをアピールする。他人の目を意識し続けずにはいられない、小心者の犯罪心理。

 なお報道が出るまで、アンジェリカのインスタも豪奢な暮らしぶりや息子との写真が更新され続けていた。批判が殺到したことを受け、「周囲に心配をかけたくないがために、事実と異なる様子をアップしていた」と弁明している。むしろ張りぼてのセレブ生活が明るみになった時、もっと周囲から心配されることに思いは至らなかったのだろうか。


■ぶっちゃけハーフタレント枠の飽和と、できのいい身内に翻弄される哀しき心理


 アンジェリカは3姉妹の中で、「ぶっちゃけキャラ」のポジションだったように思う。おっとりしたシングルマザーの長女・カレン、世界的F1選手と浮名を流したセレブな次女・ジェシカ。そしてヤンチャでイマドキなアンジェリカというすみわけだ。インスタではタトゥー写真や、金髪刈り上げの人物とのキス写真を投稿。当時の彼かと騒がれたが、相手は女性だと明かし、世間を手玉にとって面白がるような行動は批判を浴びた。バラエティでは「ヤバい」「めんどくせえ」「マジウケる」を連発、武田修宏に口説かれたことを暴露したり、「年収5千万のオトコと結婚したい」などと発言。のちに「5千万円」発言は仕事を増やすためのポジショントークであったと説明しているが、一度ついた炎上キャライメージはなかなか消えなかった。

 しかし彼女がその道から引き返せなかったのは、芸能界でのハーフタレントの評価が硬直化していることと、「できのいい」姉たちへのコンプレックスだったのではないか。

 ハーフタレントの成功則は、きれいな見た目としゃべりのギャップでしかない。要は、ぶっちゃけるか天然かの2択である。前者は土屋アンナ、ダレノガレ明美、SHELLY、ホラン千秋、高橋ユウなど。後者はローラや滝沢カレンである。アンジェリカは「ぶっちゃけ」枠を選んだが、見ればわかるようにもはや飽和状態だ。どれだけ爪痕を残そうとしても、先達たちの牙城は崩せない。やればやるほどB級感が出てしまう。

 けれども彼女がその枠を選ばざるをえなかったのは、姉2人の立ち位置もあるのではないか。2人の姉はバラエティには出ないタイプというか、プライベートはむやみに明かさない、きれいどころとしてイメージを保っていた。芸能界という特殊な場所で、身近に成功した姉妹がいるのは、コンプレックスもひとしおだろう。有村架純を妹にもつ藍里の美容整形や、土屋太鳳の姉である炎伽のミスコン出場などの例もある。姉たちと同じように目立つには、違う話題作りや路線を歩むしかないと、アンジェリカも考えたのではないかと思うのである。

 だからといって、これまでの行動や今回の一件に関して、かばうつもりはない。火の無いところに煙は立たぬというが、まさにゆがんだ自己顕示欲という火種は、彼女の中にくすぶり続けていたのだろう。これからは息子のことを一番に考え、と謝罪文は結ばれている。ではこれまで彼女が一番に考えてきたのは何だったのだろう。姉たちや他のハーフタレントだろうか。確かなことは、これまでも息子のことを第一に考えていたら、事態は違ったものになっただろうということだ。

(冨士海ネコ)

2019年10月10日 掲載

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