志らく「グッとラック!」が早くもピンチ TBSと大手芸能事務所の特別な関係に原因?

志らく「グッとラック!」が早くもピンチ TBSと大手芸能事務所の特別な関係に原因?

立川志らく

 とうとう視聴率が2%を割った、立川志らく(56)が司会を務める「グッとラック!」(TBS・月曜〜金曜・8:00)。“辛口コメント”がウリだった彼の歯切れは悪く、アシスタントを務める若林有子アナ(23)は原稿を棒読み。その上、コメンテーターも知らない人ばっかり。なんでこんな人選になったかと言えば……。

 ***

 そもそも、TOKIOの国分太一(45)と真矢ミキ(55)のMCで4年半に亘って続いた「ビビット」は低視聴率が原因で打ち切られた。「グッとラック!」はその後を引き継いだ。後番組の「ひるおび」(月曜〜金曜・10:25)で人気が出た志らくをMCに抜擢し、鳴り物入りでスタートしたはずだった。

 ところが、9月30日の初回放送は2・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)と、2〜3%台だった「ビビット」とさして変わらず、10月9日にはとうとう1・9%にまで落ちてしまったのだ。番組制作会社の社長が言う。

「志らくさんは、初のMCという気負いでもあるのか、コメントにも歯切れが悪いですね。9日の放送では、慰安婦像を展示したことで開催から3日で中止に追い込まれた『表現の不自由展・その後』を取り上げ、『あいちトリエンナーレ』の芸術監督・津田大介氏(45)を中継生出演させた。しかし、せっかくの機会なのに意見がかみ合っていませんでした。津田氏の中継映像も暗く、ピンも合わないばかりか、グラグラ揺れていて、三脚ぐらい立てろ!と思ったほど。あれじゃあ数字は取れませんよ」

 確かに面白くはない映像だった。中継に入る前に志らくは、スタジオにコメンテーターたちに、「表現の不自由展」が開催されることの賛否を取る。全員が開催に賛成という中、志らくだけが反対の立場を表明。さて、どうなることやらと思いつつ、中継がつながる。津田氏は、もちろん憲法でも保障される表現の自由は、例え自分にとって不快なモノでも認められなければならないという立場だ。ところが、これに対して志らくは、昭和天皇の肖像が焼かれる映像作品を引き合いにして、「自分の親や子供を虐待される映像でも芸術なのか?」と意見したのだ。

「それは表現の問題ではなく、犯罪ですからね。揚げ句、中継が切れてから、『津田さんの仰ってることは論理的にちゃんとしているんだけど、感情が抜けていると思う。みんなが悲しむって、これをどう思うのか感情が抜けているのが気に入らねえ』と。語尾だけが噺家らしくなっていましたが、論理に対して感情論では議論にはなりません。ちょっと番組の体をなしていなかった」(同・制作会社社長)

 芸能記者はこう見る。

「志らくさんは、“談志DNAの継承者”を標榜するほどですからね。『いやいやオレは、談志の弟子でジャーナリストではない』と言うかもしれない。なにせしかし、膨大な知識量で評論家としても抜きん出た才能を持っていた談志師匠なら、表現の自由に対しては、フランスの哲学者ヴォルテールの『私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る』なんて言葉を持ち出しつつも、『でもオレはフランス人じゃない。会津には“ならぬものはならぬものです”という教えもある』とか言って、シニカルに落としたんじゃないですか。志らくさんのコメントに、そこまでのDNAは感じませんね」

 要は、つまらないのである。番組をさらにつまらなくしているのが、コメンテーターたちだという。


■ナベプロのごり押し?


「『ビビット』は国分さんと真矢さん、さらに堀尾正明さん(64)をMCにして、曜日ゲストにカンニング竹山(48)や千原ジュニア(45)、テリー伊藤(69)などを使っていた。これとは対照的に『グッとラック!』のコメンテーターは、“どうやって集めたんだろう?”と思うほど、ことごとく知らない人ばかりです。知った顔でも、TBSのクイズ番組『東大王』で東大チームの大将だった伊沢拓司(25)や、なでしこジャパンの岩清水梓(32)くらい。それにしたって、いくら東大卒(大学院は中退)でも、人生経験のほとんどない若者や、サッカー三昧の選手をレギュラーにして何をコメントさせようというのか疑問でした」(前出の制作会社社長)

 もっとも、そこにはこんなカラクリがある。

「ワタナベエンターテインメント(ナベプロ)のパンフレットをたまたま開けてみたところ、びっくりしました。ナベプロには、古くはクレイジーキャッツやザ・ドリフターズ、今は中山秀征(52)やホンジャマカ、ネプチューンなどお笑い芸人や俳優が所属する“第一マネージメント本部”、マルシア(50)や松本明子(53)、柏木由紀(28)など音楽アーティスト部門の“第二マネージメント本部”、そして林修(54)や川合俊一(56)などの文化人部門である“第三マネージメント本部”があります。志らくさんは、この“第三”に所属しているのですが、なんと先ほどの東大王・伊沢、なでしこ岩清水、さらに最近もゲストコメンテーターとして出演したヴァイオリニストで“ど天然”の木嶋真優(32)も、揃いも揃って同じ第三の所属だったんです」

 ということは?

「バーターでしょうねえ。ナベプロと言えば、フジテレビとのパイプの太さは古くから有名です。いまでも『ネプリーグ』(月曜・19:00)にはネプチューンと共に林修も出演していますし、林修の番組も『林修のニッポンドリル』(水曜・20:00)など複数あります。これは開局間もない頃に、放送された音楽番組『ザ・ヒットパレード』(1959〜1970年)がきっかけと言われています。所属のミッキー・カーチス(81)を司会に、ナベプロが制作費を肩代わりしたそうです。正月の恒例番組だった『新春かくし芸大会』(1964〜2010年)などもナベプロが随分協力したと言います。それがTBSにまで及んでいたというわけです。考えてみれば、TBSもドリフの『8時だョ!全員集合』(1969〜1985年)で随分お世話になっているわけですからね、頭が上がらないところもあるのでしょう」

 TBSにも、ネプチューンがMCの『ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(土曜・20:00)や『林先生の初耳学』(毎日放送制作・日曜・22:00)など、ナベプロタレントで持っている番組は多い。いうまでもなく、「ひるおび」MCの恵俊彰(54)もそうだ。そこへ出演することで知名度を上げた志らくが、朝の帯番組「グッとラック!」のMCに。そのコメンテーターには、所属タレントを送り込むという図式である。

 そういえば、最近、同じ第三マネージメント本部に所属することになった落語家の春風亭一之輔(41)に対し、志らくはTwitterでこう呟いていた。

〈「一之輔がワタナベエンターテインメントに入ったってよ!」。寄席やら落語会やらで忙しすぎてテレビには出らないぞ!いや落語家は皆朝が暇だ。一之輔、朝の情報番組が待っているぞ〉(19年7月26日付)

「TBSは、多くのナベプロタレントのMCにおんぶに抱っこですからね、多少のごり押しには文句も言えないのかもしれません。ただ、志らくさんが『グッとラック!』の2時間半の生放送を終えた後に、続けて『ひるおび』のコメンテーターとして出演し続けるというのは、良くないと思います。ナベプロにとっては売上が上がって大喜びでしょうが、視聴者としては、『ひるおび』の恵が『サンデーモーニング』(日曜・8:00)のご意見番として出演するようなものでしょう。ましてや、それが毎日、連続で見せられているわけですからね。『グッとラック!』に至っては、コメンテーター格がMCかよ、と見られてしまう。スタッフだって、士気が上がらないのでは。前途多難でしょうね」(同・制作会社社長)

週刊新潮WEB取材班

2019年10月18日 掲載

関連記事(外部サイト)