有吉弘行を手放した日テレ テレ朝「かりそめ天国」のゴールデン昇格に怒り心頭!?

有吉弘行を手放した日テレ テレ朝「かりそめ天国」のゴールデン昇格に怒り心頭!?

有吉弘行

 師走が近づき、年間視聴率レースも大詰めだ。民放各社が、年末に向けた10月改編で最も力を入れたのが金曜夜だった。金曜日は「爆報!THEフライデー」「ぴったんこカンカン」「中居正広の金スマ」と続くTBSが1位、2位:日本テレビ、3位:テレビ朝日という順番が固定化していたからだ。それゆえ6年連続の視聴率三冠王を確実のものとしたい日テレ、開局以来初の三冠王を狙うテレ朝が、大きく番組編成を変えた。両社にとって重要なタレント、有吉弘行(45)を巡って一悶着あったという。

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 デイリー新潮は以前、「有吉弘行はレギュラー3本終了でもニコニコ そろそろ婚活の時間が欲しい?」(10月11日配信)との記事を掲載した。彼が10月編成でいきなり3本ものレギュラーを降板したのは、本人の強い希望があったから、だと。

 有吉はこの記事に触れ、「何なんだ『有吉、レギュラー3本終了で婚活か』って。バカ野郎、いい加減な記事にもほどがある」と怒りを爆発……なんて報じたところもあったようだが、怒りが収まらないのはこっちのほうだ、と日テレ関係者が言うのだ。

「彼が降板した3本のうち2本は、日テレの番組でした。金曜レギュラーを務めていた『ヒルナンデス!』と、金曜夜8時台に彼がMCを務めていた『超問クイズ!真実か?ウソか?』です。デイリー新潮が報じたように、日テレとしては『超問クイズ』をやめて、10月からは有吉さんをMCに『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』を始めるつもりでした。しかし、レギュラーを13本抱え、休みもない生活だったため、どうしても休みがほしいと直訴。そこで、同じ事務所の劇団ひとり(42)がMCをやることになったんです。ところが、有吉が日テレの金曜ゴールデンから消えるという情報を聞きつけて、これはチャンスとばかりに動いたのが、テレ朝でした」

 ここで有吉が、テレ朝の“新番組”を引き受けたら本末転倒。交渉は成立しなかったらしい。

「これを漏れ聞いた日テレも安心したんですよ。テレ朝を断ったくらいですから、ほかの局も彼を使おうとは思わないだろうと……」(同・日テレ関係者)

 だが、テレ朝はここで諦めなかった。なにも“新番組”にこだわる必要はない。水曜深夜に放送している『マツコ&有吉 かりそめ天国』を金曜ゴールデン帯に持ってこよう、と考えたという。

「日テレとデッドヒートを繰り広げているテレ朝としては、今年こそ勝ちたいという思いが強いのでしょう。確かに『かりそめ天国』の人気は安定していますが、リニューアル前の『マツコ&有吉の怒り新党』(11年4月〜17年3月)ほどではなかった。『かりそめ天国』は、今年3月にゴールデンで2時間スペシャルを放送したものの、視聴率は9・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)と思ったほど伸びず、ゴールデン化は立ち消えになったと聞いていましたからね」(同・日テレ関係者)


■日テレが怒り心頭に


 9月までテレ朝の金曜夜は、7時台は『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』が並び、8時から『ミュージックステーション』、9時から『ザワつく!金曜日』が編成されていた。しかし、あれほどの人気を誇ったアニメも、最近は5〜6%と数字がとれなくなっていた。たとえ2桁とれなくても、『かりそめ天国』のほうがマシと考えたのかもしれない。

 テレ朝は有吉とマツコの事務所に、番組の“お引っ越し”を提案。見事、金曜ゴールデン帯に持ってくることに成功したのだった。

「日テレとしては寝耳に水でした。『かりそめ天国』を今更ゴールデンに持ってくるなんて考えてもいませんでしたからね。でも、金曜ゴールデンに有吉を持ってきたら、同じ事務所の劇団ひとりはどうなりますか。業界では、“裏かぶり”を避けるのは暗黙の了解です。当初、劇団ひとりの『クイズ!小5』は、有吉がMCだった『超問クイズ』と同じ夜8時に編成する予定でしたが、小学生がより多く見ることができる7時に時間変更したんです。すると、“金曜8時の有吉が空いた”とばかりに、テレ朝でそれまで8時だった『Mステ』を9時に、9時だった『ザワつく!』を7時に移動して、『かりそめ天国』を8時に組んだのです」(同・日テレ関係者)

 おかげで『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』は土曜夕方へと左遷されたのである。

 有吉のためを思って、泣く泣く番組降板を許した日テレの怒りは収まらない。

「有吉と劇団ひとりの所属事務所に猛抗議をしたそうです。“裏で、こんな悪意のある編成戦略の相談に乗っていたのか!”と。しかし、人気芸人以外にも、大島優子(31)や前田敦子(28)、指原莉乃(27)など売れっ子を多く抱える事務所の社長は違いましたね。しかも彼は、日テレのOBで、数々の人気番組を手がけてきた人なんです。“日テレばかりと仕事をして、バランスが偏るのはよくない……”と言い訳したとか」(同・日テレ関係者)

 結局、テレ朝「かりそめ天国」は10月11日、夜7時から3時間スペシャルでスタート。この日、日テレは「プロ野球クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦・巨人×阪神」を放送した。

 翌週18日、日テレ「クイズ!小5」は2時間スペシャルでスタート。テレ朝は「Mステ」の3時間スペシャルに。

 25日は両者とも、レギュラー放送となったが、11月1日には日テレ「沸騰ワード」をスペシャル化して「クイズ!小5」を飛ばすと、テレ朝は「ザワつく!」と「かりそめ天国」をスペシャル化して応える――といった具合で、10月編成がスタートして2カ月近く経つにも拘わらず、「かりそめ天国」は4回、「クイズ!小5」は3回しか放送されていない。

“裏かぶり”を逆手にとれば、スペシャルを組んだほうが、相手は放送できなくなる状況、と考えることもできる。仁義なき戦いは果てしなく続く?

週刊新潮WEB取材班

2019年11月30日 掲載

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